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ラフな感じ革命

サムネイルを見て欲しい。
これは私のYouTube MUSICの2023年のハイライト画面である。

自慢しよう。いや、させてもらおう。

私は、キサマらがその存在を知る前からニュージーンズを知っていた!!!!

友だちたちに「このグループ、曲カッコいいよ」とふれまわっていた!!!

まいったか!!ザマミロ!!!
(29歳男性 職業:自称「うるせえ!俺は役者だぞ!」)

さあ、スタート。

ニュージーンズのアテンションと、ディトーいう曲が好き(他の曲も好き)で、かなり聴いている。

カッコよく書くと、New JeansのAttentionとDittoとなる。カタカナの方が打ちやすいのでカタカナにするが、本当は英語の方がカッコいい。

さて、本当にスタート。

ニュージーンズはカッコいい。
何がカッコいいかというと、「絶妙な力の抜け感」にある。

まず、全員歌がかなり上手い。

これはKポップアーティストとしては別に新しくない。(とはいえ、Kポップアーティストの中でもかなり上手い方に入るような気もしている)

しかし、

カッコいいのはここではない。

歌が上手いことを全面に押し出してこない曲の構成や振り付け、演出にある。

まず、

最後のサビをみんなで歌ってる後ろで
「ハァーアアアアーイェイェイ〜ウーー!」

と歌ってるメインボーカルの人がいないのだ。

サラッとみんな上手いのだ。
これはかなりカッコいい。

ここからは少しぼんやりとしたお話になるのだが、

まず、曲の構成として、

サビで一番盛り上がってくるという構成ではない感じのものが多い印象だ。

詳しく書くと、

サビの中で曲の最高音がくるという感じがあまりない。とでも言うのだろうか。

サビで最高音がきているのかもしれないが、それを感じさせない感じがある。

サビで「アガる」というよりは「広がる系」と勝手に自分の中で命名したのだが、

これはきっと最近の流行りなのだろう。

R&Bっぽいのかな。なんかそんな感じ。

藤井風の曲もこんな感じのが多い気がする。
「まつり」とか、「Working Hard」などがこれにあたると思う。たぶんね。たぶんだから。

ニュージーンズも藤井風も、カッコいいのは力の抜け感だ。ラフな感じ。ローファイな感じ。は?ローファイって何ですか。英語で書くとlo-fi。なんか象形文字みたいにに見えてくる。


はい!!戻ります!!

さらに、ニュージーンズのカッコいいところは、その振り付けにある。

バシッ!と揃えてはこないのだ。

よーく見ると1人だけ腕や頭の位置が違ったり、1人ないし2人は左右逆に動くような「ズレ」を意図的に作り出してくる。これがとにかくラフな感じでカッコいい。

だからこそ、揃えた時がまたカッコいい。

そして、「上手いだろ!カッコいいだろ!」という圧をかけてこない。
アイドル特有の、曲の世界観を全く汲み取っていない必要以上のカメラ目線や、視線を自分1人に集めようとする、それは曲じゃなくて個人のPVでやってくれよ的な(ファンサービスだよね!知ってる!)、あのアイドル特有のエゴみたいなものが前に出てこないのだ。

お客さんの視線が今どこへ向かっているのか、この構図を見せるためには、今自分はどのくらいオーラを出せばいいのか、強く主張したい部分をより映えさせるために、逆に他のシーンのどこを叩くのか、

など、彼女らはそれらを把握した上で演技をしていることになる!(たぶんね!)

個を押し出してこない。出てこない。並列に多様な人間模様があり、ひいてはそれがニュージーンズというひとつの生命体としての表現になっている感じだ。

さらに言えば、そうした方が逆に個が引き立ってくる。

とはいえ、

個人がどこまで俯瞰で演出の意図を認識して演じているかは正直分からない。

ほとんどは、そういう見せ方、振り付け、演出なのだとは思う(プロデュース力がハンパない)が、

その新しくて大人な演出の意図、求められたモノをパーフェクトに再現する5人のプレーヤーたち。

メンバーはみんな10代らしい。

恐ろしすぎる。

普通10代は「私をみて!かわいくない!?やば。」じゃないのか。

当時欅坂の平手友梨奈さんが登場した時にも驚いたが、平手さんは個としての生命力パワーがイカつくて、視線を自分にくぎづけにする天性の天才だという話であり、それはかなり、言うなれば「アイドル的」であり、そのアイドル性の頂点を叩いたものであった(今現在も彼女を超えた者は恐らくいない)のだが、ニュージーンズのこれはまた別の話となってくるのである。

作品を作るパーツとしての能力の高さ、作品の理解の高さ、その中で節々に見える「個」の上手さや華、エトセトラ、エトセトラ。

ということで、みなさんYouTubeでMVをみてみてください。

新時代を感じます。

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