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第1発見者

絞殺される君を見て、こんな気持ちになったのは初めてである。
その腕を解くことができるのは、自分しかいないと思ったのと同時に、死ぬ瞬間を見ていたい気もした。
腕をほどいて、自分のところに来て欲しい。
怖くはない、腕は抱きしめるためにあるんだよ。この腕でしっかりと抱きしめて二度と解くことが出来ないように、固く、尚優しく。
だけど、そんな度胸も根性もない。自分は何も出来ないただの人間なんだ、そう思いながら、ゆるりと君が殺されていく瞬間を、ただ見ていることしかできなかった。

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