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絞首

グルグルと視界がまわっている。
酒に酔った時と似ているけど、多分こっちの方が心地いい。頭の血が体に巡らなくて、行き惑う血液を感じる。
いずれは暗くなって何も見えなくなり、落ちる。
何も見えなくして、何も感じなくして、自分がここにいたことも全てなくして、1から全てをやり直したい。
このまま絞首れたままでも、絶対、多分後悔しない。
全てをやり直した上で君の前に立てたらどんなに幸せだろう。
そんなことを想像しながら、曖昧に中途半端に若干意識が残るままでいる。

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