図録と伝記
ハッシュタグ企画に便乗して、買ってよかったものを書くことにする。
画像の左側は、泉屋博古館で購入した図録。泉屋博古館では今年、住友春翠の生誕150周年を記念した展覧会が二度に渡って行われた。
住友春翠がどんな人かも知らずに出かけて行ったのだが、帰りには図録を手にしていた。それだけでなく、古本屋さんで伝記を探して買ってしまった。
学生の頃は歴史が好きだったので、西園寺公望の弟が住友に養子に行ったことは知っていた。大阪出身なので中之島図書館にも天王寺の美術館にもそれなりに行った。どちらも住友と関係があることは何となく知っていた。泉屋博古館に住友のコレクションがあることも知っていた。でも、当時は若かったこともあり、それ以上のことは考えなかった。お金があったら土地ぐらい持っているだろう。寄付ぐらいするだろうし、美術品も買うだろう。そんなふうに思っていた。
そして今、やっと繋がった。図書館を作ったのも美術館の土地を提供したのも青銅器を集めたのも、どれもこれもみんな、住友に養子に行ったあなただったのね、と。
そして、今は分かる。寄付をしたり、美術品を買ったりするのは、お金をたくさん持っているだけでは決してできないと。
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