見出し画像

成長曲線脱線赤ちゃんの補完食【補完食とは?】

補完食をはじめよう!

みなさん、健全な心で子育てに取り組めていますか?(私は闇落ちしています)
うちの娘は元気ですが、成長曲線から飛び出して3ヶ月が経ちました。

生後2週間〜1ヶ月健診の勢いを取り戻したい

娘が成長曲線からはずれたのは自治体で行われる集団の3,4ヶ月健診、娘は3ヶ月と25日のときでした。

「もう3ヶ月って消化器も発達してるから、この子みたいな成長曲線はずれちゃう子は3ヶ月から離乳食始めていいんだよ。ミルク粥とかね」

さ、さ、3ヶ月で〜〜〜!?(椅子から転げ落ちる)

小児科の先生から衝撃のアドバイスをいただくわけですが、実際に離乳食を開始したのは5ヶ月に入ってすぐのことでした。

理由は主にふたつ。
①完母で心身共に疲労困憊しており(前記事)、とても離乳食を一から調べて作る気になれなかった。

②母乳すら満足に飲んでくれない赤ちゃんが食べ物を食べると思えなかった。

「先生の言うことくらい聞けよ」と自分でも責めてしまってさらに追い詰められたのですが、主に②の理由からわざと遠ざけておりました。

体重が曲線から下にはずれたり、思うように母乳やミルクを飲んでくれない、離乳食を食べてくれない赤ちゃんをお持ちの方ならわかっていただける人も多いと思うのですが、赤ちゃんが授乳・離乳食を拒否し続ける姿って心が壊れていくのです。
特に離乳食って、母乳やミルクみたいにおっぱいを出す・調乳してさっと出せるものでもないですし、手間かけて出した離乳食が食べてもらえないのって、特に体重増加に悩む保護者にとっては最後の砦を失ったようなものです。

ただでさえ授乳と体重で追い詰められていたのに、趣向を凝らしてあの手この手で準備した離乳食を食べない…想像しただけで産後うつまっしぐらと判断し、5ヶ月になったらすぐ始めることにしました。

3ヶ月も5ヶ月も変わらないんじゃ?と思うこともないのですが、5ヶ月で始めればSNSで繋がっている月齢の近いフォロワー赤ちゃんたちも離乳食が始まるので、もし食べなくてもSNSで愚痴を言い合って気持ちを誤魔化せるかなという打算もありました。

もうひとつの理由としては、SNSだと離乳食の情報収集が受動的にできるという点です。
少し月齢の早い赤ちゃんの離乳食が始まって、何を食べさせるのか、楽して栄養を摂れるBFは何か、どう工夫すれば食べるようになったか等情報を得るには十分です。
自分で試行錯誤するわけでもないので食べてくれなかったときのダメージも軽減されるはずだし、その対処法も先人が示してくれるはず!という何とも他力本願極まりない理由でした。

てか、補完食ってなに?

補完食、一言で言えば「母乳で育つ赤ちゃんの足りない栄養を補う食事」です。
WHOが出している詳細はこちら(日本語/PDF)↓
補完食 母乳で育っている子どもの家庭の食事 /WHO・JALC

母乳、生後6ヶ月以降の赤ちゃんに必要な栄養素を満たしていません
まずは何の栄養素がどれだけ足りていないのか、相川晴(HAL)先生(Twitterはこちら)の「赤ちゃんのための補完食入門」を参考にしました。

補完食をデータやレシピとともに紹介しているため、とっかかりとしてもとても良い本です。
ぜひ本を読んで参照してほしいのですが、補完食が何かすらわからないのに本を購入するのはとても勇気のいることですので、ここでは端的に何かを説明していきます。
前提として「母乳で育っている子どもに向けている」いるので、ミルクで育てている方はその限りではありません。

  • 従来の離乳食だと必要な栄養が十分に補えない(主に鉄)

  • 従来の離乳食のように型にはめる必要がない(お粥の濃度や離乳食の回数など)

従来の離乳食だと必要な栄養が補えない

他にも母乳に足りない栄養素はありますが、主に鉄です。
離乳食の場合は母乳・ミルクから徐々に食事への移行を目的にしているので、あくまで「もぐもぐ食べる」ことができればOKです。離乳食は、いわゆる食べる練習ですね。
補完食の場合は「母乳に足りない栄養を補う」ことが目的なので、補完食においては母乳で接種するよりもコスパの悪い食事では意味がありません
つまり、同量で母乳よりもカロリーが低い10倍粥とかです。
カロリーだけではなく、鉄、亜鉛、カルシウムやビタミン類が6ヶ月以降の赤ちゃんの飲む母乳からでは補えなくなります。

従来の離乳食のように型にはめる必要がない

不足している栄養を補うのが補完食であり、現在のフォーマット化されている離乳食を土台として適宜足していくスタイルになるので「これが補完食」という具体的な形はありません。

離乳食を始めるにあたって、カレンダー式の離乳食の本を購入される方も多いですよね(かく言う私もひよこクラブの付録を参考にしています)。
じゃあ補完食の進め方は?どんな食事にすればいいの?と思いますが、離乳食を栄養豊富に改良するって感じです。
なので「補完食のフォーマットはこれ」というものはありません。

うちの娘の場合(参考程度にどうぞ)
悩み≪体重増加不良≫
・離乳食開始から5日で2回食へ移行
・10倍粥を鉄分とカロリーを補うためにライスシリアルに置き換え
・食べそうならライスシリアルを増量

2回食にしたら乳腺炎になったので、少しずつ増やしていってね!(泣)

成長曲線脱線娘と私を救ってくれたもの

これです。

Gerber公式HPより

お馴染みGerberのライスシリアル
特筆すべきは鉄分です。鉄分足りない問題をこのライスシリアルを大さじ3杯(1日当たり)食べさせることで解決できます。
鉄分は吸収効率が悪いことで悪名高い(私の中で)ですが、このライスシリアルはビタミンCも入っているため鉄の吸収率を良くしてくれています。

そもそもミルクでふやかすので何倍粥とか気にしなくてもいい!
機嫌がいいときにサッと作れるのがありがたいです。

これがなかったらメンタルブレイクしてました。
ミルクを体内に入れない娘がこれなら誤魔化されながらミルクを摂取してくれます。

やはり完母の保護者にとって「どれくらい飲んだか」がわかることって精神的な安定に繋がります。
母乳をあまり飲んでくれない日には朝晩のライスシリアルの量を増やすので「でも今日最低160mlはミルク摂取したしな」と思うことで満足できるよううになりました。

……なんでこれが日本の企業から出ないんだろう?(出てたら教えてください!)

追記
紹介した図書の著者である相川晴先生が、ライスシリアルについてTwitterで言及していらっしゃったので引用させていただきます。

そもそも食べてくれない赤ちゃんへ

哺乳瓶拒否のときに痛感したのですが、赤ちゃんが飲まない・食べないその他心配事を抱えているときにその解決策として本やネットの情報、伝聞でのアドバイスに対して「これで解決できるかも」と期待するのはやめましょう

ひとつひとつのアドバイスでもしかしたら問題が解決するかもしれないし、しないかもしれない。
解決したら儲けもん、と考えて「どうせダメなんでしょうけど、もしかしてこれがお好みで?」からの「やっぱりダメでしたか」くらいがちょうどいいです。
何せ相手は地球人1年目ですから、言葉も通じないし気分の様変わりも我々の常識で考えられないので…

一応トラブルシューティングを列挙しておきますと、

  • とろみをつける

  • お湯で柔らかさと水分を調節

  • 赤ちゃん用の出汁を加える

  • 時間帯を変える

  • 授乳時間を調節する etc…

とかなんですけど、そもそも「なんか食べたくない」が一番の理由だと思っておけばいいと思います。
とは言え一生懸命献立や栄養を考えた離乳食を拒否されるのって相当なストレスですから、一週間単位でお休みしてみるのが一番だと思います。
それかもう全てBFにしちゃうとか、ライスシリアル一口突っ込んでジャブを撃ってみるとかね。

特に体重増加不良の赤ちゃんを抱えると飲まない・食べないって保護者の心理的なストレスがとんでもなく、マッハで育児ノイローゼのルートに突入してしまいますので、とりあえず赤ちゃんの好きそうなくだもの系、デザート系のBFをあげて誤魔化してみたりもいいかもしれません(うちはそれで私の心を誤魔化しました)。

離乳食はとにかく保護者の体力とメンタル勝負ですので、闇落ちしないようにしようね!(自己暗示)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?