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安全な伐木基礎研修に参加

おはようございます。
津和野ヤモリーズのアリムーこと有村です。
今回は先日参加した「初心者のための安全な伐木基礎研修」の様子をお伝えします!※詳しい研修内容は記載できませんのでご了承下さい。

津和野ヤモリーズは地域おこし協力隊の制度で、1人40万円まで出張費が使えます!すでに私は吉野で岡橋さんにご指導頂いた「壊れない作業道づくり研修」岐阜で「スイスフォレスターWS」に参加してきましたが、今回はそのスイスフォレスターWSでお会いした水野雅夫さんの「初心者のための安全な伐木基礎研修」に4期生のハリーとともに再び岐阜へと足を運びました。

水野雅夫さんはWoodsman Workshop LLC.の代表で、林業で「死亡災害を無くす」を理念に全国で安全な伐木研修や指導者研修を行っています。詳しくは下記のWoodsman Workshop LLC.のサイトを、活動報告はfacebookが中心なのでそちらも合わせてご参照下さい。

http://www.yamaiki.com/top_page.htm

早速ですが、「60」という数字を聞いて何を思いつきますか?ピンときた方は安全意識が高い!もっと分かりやすくすると「60/1000」
さてどうでしょうか?
答えは林業の労災保険料率です。これは賃金1,000円につき保険料が60円、日当10,000円なら600円ということになります。他業種では建設業が〜17/1000、漁業が19〜38となっており、林業の60を超える業種は鉱業(炭鉱)の88、ダムやトンネルといった水力発電施設・隧道新設事業の79しかありません。
ちなみに私は60/1000と言われてもポカーン状態でした(苦笑)
ここで注目すべきなのが、漁業やヒヤリハットやリスクアセスメントなど安全対策を講じた建設業は労災保険率が下がってきているのに対し、林業は一度も下がっていません!

効率と安全の両立は難しいという意見があるとのことですが、収支の中で最大の支出は死亡事故やケガなど労災が発生することではないでしょうか。信用も下がりますし。なので、組織だけでなく個人でも林業という仕事がいかに危険なのかを認知して対策をしていかないと死亡災害は無くなりません。危険予知やヒヤリハット、リスクアセスメントの徹底と、しっかりとした防護服を身に付けヘルメット、イアマフ、ゴーグル、エピペンの携帯など買える安全は買いましょう!マネキンになることも先輩の役目であると水野さんは仰っていました。

座学では、上述したような安全について資料や映像をもとに学び、また目立ての概論や人工林の密度管理についても学びました。

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座学の様子

実習では、ロープワーク、目立て、チェーンソーの日常点検。また、林内の傾斜地でいつでもチェーンソーが水平、平行に取り扱えれるようにトレーニングを行いました。

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傾斜地での水平・平行感覚向上トレーニング

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ロープワークタイムトライアル

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写真や動画を見ながら確認

個人的に印象に残ったのは、受け口の屈曲線の考え方、伐倒方向ではなく狙いに対してピンポイントで伐倒すること。イヤマフの徹底やチェーンブレーキを常にかけてチェーンソーの刃を回すときだけ解除するといった安全意識、そして腰椎前弯を意識した姿勢など大変勉強になった研修でした。また来月に1泊2日で水野さんの安全な伐木基礎研修の続きがあるので今から楽しみです!!

ご覧頂きありがとうございました。


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