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ためになる!チェーンソー講習!

こんにちは、津和野ヤモリーズの有村です。

津和野町では定期的に役場の農林課主催で地域の方々を対象にチェーンソー講習を開催しています。
そこで今回は、11月のチェーンソー特別教育、12月のスキルアップ研修の様子を書きたいと思います。

しかし、個人的には実は今回のチェーンソー講習を含めて1年も経たないうちに3回目のチェーンソー特別教育なんです。「おいおい、そんなに受けても意味あるんか」と言われるかもしれませんが、受ける意味おおありです!!
というのも、林業を始める前に受けるのは当たり前ですが、林業をはじめてから受けた方が格段に吸収力が違います!
また、ちょっと現場作業に慣れてきたときにこそ基本に立ち返ることが大切だと思いましたし、自分の場合は、林業をはじめて間もないので変なクセがつく前に基本をしっかり身につけたいと感じました。「基本あってこその応用」ということを講師の方が何度も仰っていたのが印象に残っています。

今回の講師陣の方々はNPO法人ジット・ネットワークサービスのみどり島根情報局の方々でした。この通称GITと呼ばれる組織について少しだけ。

NPO法人ジット・ネットワークサービス(略称G・N・S)

伐木指導を目的として2004年に立ち上げられたNPO法人。1992年に発足し、環境問題として森林を位置付け、林業のプロから市民まで職種を越えてメンバーを集め、間伐などを実践している、みどり情報局静岡(S-GIT)の指導部門を独立させ、G・N・Sは立ち上げられた。子どもから林業のプロまでの伐木造材をはじめ、森林を舞台とした環境教育、社寺等の支障木伐採等の事業を展開している。

チェーンソー特別教育で使用したテキスト『伐木造材のチェーンソーワーク』の中で著者でNPO法人ジット・ネットワークサービスの理事長である石垣正喜氏は安全な伐木作業について以下のように述べていました。

伐木は、重量と高さのある立木を対象とする作業で、多くの方々が危険な作業であることを認識しています。この危険な作業を安全に行うということは「作業者が対象木を作業開始から終了まで十分なコントロール下に置くこと」に尽きます。
しかし、「対象木を作業者がコントロール下」に置くためにはそれ以前に、チェーンソーで作業する以上、チェーンソーそのものをいかにコントロール下に置いているか、また目立て等含めて、チェーンソーが十分なコントロールを許す状態になっているか、さらに作業者自身、自分をいかにコントロール下に置いているのか、ということが大前提になります。

ちなみに津和野ヤモリーズでは、メンバーが一緒に現場作業を行うにあたって共通認識、共通理解を持って作業した方が安全性が向上するということで、メンバー全員がGITのチェーンソー講習に参加しております。

それでは写真を交えてチェーンソー講習の様子を!

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座学からスタート!まずは安全な作業について、それからチェーンソーの構造から目立て、指差呼称、伐木手順等をきっちり頭に叩き込みます。

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座学の翌日は実技編!目立て目立て目立て!
目立てをする腕の角度、高さ、やすりを押し出す長さまで細かい指導。目立てができてはじめて一人前。自分も半年たって目立てが少しは上達したかなと思いましたが、まだまだでした。精進あるのみ!

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丸太の輪切りの練習。基本の基本作業ですが確認すべき所作は多くありました。

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丸太を立てての受け口、追い口練習。この丸太を使った練習で思うようにできなければ実際に山のなかで立木を伐倒することは危険!

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スキルアップ研修では実際に山に入り立木を伐倒しました。伐倒する前にしっかり指差呼称で上方、足下、待避場所、周囲、伐倒方向を確認。安全が何より大切。

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追いづる切りでくさびを入れた際にどういう姿勢、チェーンソーの動きで追いづるを切り離すか等、実践的な話も盛りだくさん。

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最後に応用編ということで、三段切りという切り方を教えて頂きました。この三段切りは立木の傾きが大きく直接樹幹で追いづるを作らなければならない場合に有効とのこと。ただしこれも正確に突っ込み切りやつるの厚さを残すなど基本ができていなければ危険なので、基本をしっかり身につけることが大切。「基本あってこその応用」でした。

以上、お読み頂きありがとうございました。有村

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