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造材を考える

どうも!
 Nickさんの空調服がうらやましい5期生原田です。
 今回は、先日倒木した一本のヒノキの造材について考えたいと思います。と、いうのも根本の曲がりが大きかった為とはいえ1m近く切り捨ててしまったことが非常に気にかかったからです。

●今回伐倒したヒノキの情報

樹高 11.7m
造材 0.9m(曲がり除去)
   3.1m
   3.1m
 私の狙いとしては、根曲がり0.9mを落として元玉をB材として扱ってほしいというところです。
 では実際どのくらいの値段になるんだろう?ということで計算してみました。㎥(L)は材市場で利用されている末口二乗法(末口直径の二乗×長さ)、B材10,000円/㎥、C材5,000円/㎥として計算します。

パターン1
元玉(B材) 0.08㎥ * 10,000円/㎥ = 800円
2番玉(C材) 0.03㎥ * 5,000円/㎥ = 150円
合計950円

パターン2
元玉(C材) 0.08㎥ * 5,000円/㎥ = 400円
2番玉(C材) 0.03㎥ * 5,000円/㎥ = 150円
合計550円

もし、根曲がりを落とさずC材4mで造材した場合

パターン3
元玉(C材) 0.11㎥ * 5,000円/㎥ = 550円
2番玉(C材) 0.01㎥ * 5,000円/㎥ = 50円
合計600円

パターン1と3を比べてみると、B材を狙ったパターン1の方が、約6割も高く売れるのですね
この一本ではたかが、350円ですがこれが積み重なり最終的には6割の差が出るのですよ!
すべてC材で10万で売れた材も、B材を狙うことにより16万で売れる計算です。何も考えず4mで造材するよりか、時間は多少かかっても曲がりを落として直材を狙ったほうが良さそうです
狙い通りB材として出荷できればいいんですが・・・
間伐が始まるまでには、もっと目を養ってベストな造材ができるよう精進していきます!

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