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三ヶ月前~アラフォーのおっさんが本気で転職活動してみた ~

終身雇用が崩壊を迎え、転職が物珍しいことではなくなっているとは言え、それでもハードルが高いと感じてしまっている人は多いのではなかろうか。無理もない。今まで積み上げた実績や人間関係なんかがリセットされて、また一からやり直さなければいけないのだから。

とはいえ、転職には大きなメリットがいくつもある。うまくいけば給料も上がるし、自分の望むキャリアパスに乗ることができる。成長している業界で働くことができるかもしれない。

そんな、成功と呼べる転職をするにはどうすればいいか。すでに8回ほど転職して、一度たりとも給料が下がったことがない(!)僕のしてきたことを改めてまとめてみようと思う。

今回は三ヶ月前に何をはじめればいいのかについて、ポイントっぽいモノを上げていく。

経歴の棚卸しをする

これは平たく言うと、職務経歴書を書けということだ。

僕はよく部下なんかには、「年に一回職務経歴書をアップデートして、転職サイトにアップロードしておけ」と冗談交じりに言っている。でもこれは本当に大事なことで、職務経歴書を作成するによってはじめて、経歴の棚卸しがなされ、ひいては転職の戦術を立てることができるのである。

なにより、職務経歴書があるといつでも転職活動をはじめられるという安心感を得られる。転職へのスタンスは、人生に数度しかない大転換期であるというようなものよりかは、数年に一度起こる楽しいイベントくらいのものとしたほうがよい。僕なんかは年に一回くらい嫌なことがあると転職活動に片足を突っ込んだりする。

職務経歴書の書き方については、「職務経歴書 書き方」でググると星の数ほど検索結果が表示されるので割愛する。職種によってフォーマットは大きく変わるはずなので、自分のキャリアに適したモノを選ぶようにしよう。エンジニアであればスキルセットや携わってきたプロダクト、プロジェクトとその中での役割に比重を置くべきだし、マーケターであれば打ってきた施策とそのROI、及びそのアプローチなんかが必要である。

職種に関係なく言えることは、長すぎても短すぎてもだめだし、強みがわからないとだめということだ。

前者についてはA4で長くても3枚程度にまとめるべきである。僕も昔は15枚くらいの長大な職務経歴書を作っていたのだが、採用する立場で考えてみるとそんなモノは読んでられない。まったく申し訳ないことをしていたと思う。採用担当者の貴重な時間をいただくという意味でも、さらっと読める程度の長さでとどめておくべきである。

後者については前者と大きく関連する。特に僕のように転職を何度もしていると、そもそも詳細な職務経歴をA4のレポート3枚程度に収めるのは不可能なのである。ではどうするべきか。直近の2,3の職歴とそのアピールポイントを詳しく記載すれば良い。

経験則になるけれど、10年以上前のキャリアなんて根掘り葉掘り聞いてくる面接官は多くないし(トラディショナルな企業だと聞かれることもある)、そもそも詳しく聞かれても覚えていない。過去のことはさらっと書く程度にして、現在の自分の価値をひたすらアピールするようにしよう。

ちなみに僕の場合は、アピールポイント、職歴という構成になっている。職歴に関しては、現職でも結構幅広くやっていたので、新規でプロダクトを立ち上げた部分や、売上げに直結した施策がなんだったのかなどを詳しく書くようにしている。念のため前職でどんなことをやっていたのかを添えて、それ以前の職歴はさらっとしか記述していない。

決断する

とはいっても、「じゃあ退職願を出すんだ!」というものではない。

仮に転職するとすれば、何を軸とするのか、それを決めるのである。動機の具現化、といっても差し支えないと思う。

僕のケースで言うと、現職の業界の成長の限界を感じた、ということが軸になった。もちろん他にも理由は山ほどある。エンジニア的な仕事をやらされてお金を産む施策に集中できないとか、会社の戦略に同意できないとか………人間関係は素晴らしかったんだけれどな。

その軸が自分にとってどんなモノなのかを改めて考えてみるのが良いと思う。もちろん社内で改革をするのも良いだろう。経営陣に上申しても良いかもしれない。いろんなシナリオをシミュレートしてみて、転職という決断のメリットデメリットを天秤にかけてみて、最善案が転職なのであればそれを選択すればいい。シンプルな話である。

戦略戦術を策定する

職務経歴書ができてしまうと、ぼんやりとではあるが戦術が浮かび上がってくるはずである。キャリアパスはチェンジするのかしないのか、自分が興味を抱いてきたことは何だったのか、自分の強みはどんなことに活かせるのか………そういったことをまとめていくと、転職活動をどのように行っていくのかが計画ができる。キャリアを継続させるのであれば、現職よりも何らかの強みのある会社が転職先候補になるはずだし、興味や強みが分かれば狙うべき業種や会社のステージなんかが明らかになるはずだ。

決断の時点でゴールは設定されているはずである。それは、この転職で成し遂げたいことだ。その成し遂げたいことが、どんな会社に転職することで実現できるか。これは戦略と行っても差し支えないだろう(多分)。そして内定という一つの成果を成し遂げるための戦術を、いままでのキャリアとそれを棚卸しした職務経歴書から生み出すのである。

余談にはなるが、職務経歴書は志望会社によって変えるべきか否か。もちろん余力があるなら変えた方がいいとも思うが、僕は一貫して1種類にこだわっている。これは、「この経歴でいいって言ってくれないなら別に内定要らないし」というある意味開き直りである。あとは、ドキュメントに労力をかけるよりは数受けた方がいいということにも起因するのだけれど、それはまた別の項でということで。

大体三ヶ月前にはこんな感じのことをしたような気がしている。動機と職務経歴書、この二つが具現化できたなら、いよいよ本格的な転職活動である。続きは二ヶ月前編で!

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