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人妻美女は干し芋に飽きた

画像:https://14hp.jp/gourmet/hoshiimo-ibaraki-tokusanhin/から。

夫が機械メーカーに勤めていた。出張の度に、帰りに土産と称して、「干し芋」を持って帰った。40数年前でも、干し芋は手軽な土産だったのだろう。子供達もお付き合いのように干し芋を食していた。

しかし、いつの間にか。子供達は干し芋にすっかり飽きてしまい、干し芋が余りだした。処分に困った人妻美女は、もう持っていく先がなくなったのか、持ってきた。「食べてもらえんじゃろうか」

芋は子供の頃よく食べさせられ、あまり喜んで食べるものではなかった。しかし、干し芋は舌を目覚めさせた。干し芋を数度持ってきていたが、高齢になり、干し芋が届けられることはなくなった。

スーパーで賞味期限間近の「干し芋」が売られていた。半額!コジさんでなくても飛びついた。芋の材料が開発されたのか、加工方法が変わったのか、舌を驚かせる味だった。

自分では、芋を茹でて焼く「茹で焼き」を試していた。スーパーで売られている「干し芋」を焼いてみた。二、三カ所、粒のように(蜜?)が出ている。確かに香ばしい。

味を占めたので、スーパーで買い占めに走った。人気がないのか、かなり余っていた。しかし、飛び込んだスーパーでは、すでに干し芋は消えていた。多分、味をしめた人が数人いたのだろう。以前、リンゴのシナノスイートがスーパーの棚に並んだことがある。試供品並みの扱いを受け、特設コーナーで売られていた。味が素晴らしく、思わず2度買いしたが、3回目は特設コーナーにシナノスイートは消えていた。

拍子抜けしたまま、スーパーのサブ・チーフに尋ねた。サブ・チーフはポニーテールだった。担当者に聞いてくれた。入荷は8月にあるそうだ。焼き芋の値段(400円位)に比べても、量が少なくて同じくらいの値段だ。加工費用を勘案すると妥当なところか。半額になるまで待つかどうか迷っている。柳の下にドジョウは2匹いるものではない。