『物語』のはじまり
文字が考え出されます。書くことはしない、音声で伝えます。音声のやり取りが頻繁になり、話す内容が多様化し、構成が複雑になっていきます。
漢字が入ってきます。漢字で記録・伝達するようになります。他方で、紙が考え出されます。主権者は漢字で紙(昔は陶器にアイコン?)に書き記します。
言葉・文字を朴訥に読みます。言葉がランダムに流れていきます。やがて、形式・様式を少し整えた文になります。助詞はまだないかもしれません。文に少し流れ・ストリームが見えるようになります。聞く人も一段と関心が広がります。興味津々となります。
言葉区切りのある文で興味あることを書き留め始めます。さも区切りのあり、調子がよく、情緒のある文が語られ始めます。短歌模様の文字列です。短歌模様の文字列から人々の感銘が広がっていきます。たくさんのやり取りが行われ、「歌物語」と「作り物語」の2つの種類が誕生します。
伊勢の様子が伝わるようになり、物語を紡ぎます。『伊勢物語』ができ、やがて?『大和物語』ができ、代表的なものとなります。
日常会話に、心の動きを絶妙に表現していきます。※紫式部
実話を題材とすることもありますが、虚構の物語を語り始めます。「作り物語」の登場です。『竹取物語』『うつほ物語』『落窪物語』などが代表的です。これらは、恋愛物語、社会風俗などを題材にしています。やがてか、ほぼ同時にか?(想像が伴う)、ファンタジー的な要素も取りれるようになります。
やがて、『源氏物語』が和紙にひらかなで書かれるようになり、※紙づくりの製法は、日本書紀によると西暦610年朝鮮の僧がその製法をもたらした。※紙を扱う部署がある。「紙屋院」。
さあ、様式を整えていくか。