ごくうが行く:散歩の高齢女性が初めて笑った-続

・ごくうが行く:散歩の高齢女性が初めて笑った
https://note.com/tsutsusi16/n/n993fc2cf83eb

とうとう、高齢女性に出会う機会があった。前回は2021年9月16日であった。思い返してみると、10日しか経っていない。

最近、ごくうの散歩道はランダム性が強くなっている。思うままに散歩する。上のコースと下のコースの2つに分かれていたのに、自分で新しい団地への道を開拓し、よく利用するようになったかと思うと、散歩コースを適宜選んでは編成する。

今日はいつもの散歩コースの内、下りのコースを選んだ。下りのコースを選ぶと、通常お大師堂のへの道を散歩することになる。手を上げるシルバーの人に出会っても、黙々と自分の散歩道を探る。途中から新しい団地の道に向かって歩き出した。

自動車も通らず、自転車も通らず、人もほとんど通らない。好きなように寄り道しながら団地を通り抜けていく。いつもの分岐点の交差点に出た。ごくうはいつものコースを選び、右に曲がった。このコースになれば、寄り道することはない。

小さな川が流れている。橋を渡り、6階建ての中層アパートの間の道を帰っていく。途中で何度もマーキングする。マーキングするとき、逆立ち気味になる。

後ろから含み加減の笑い声がした。

「ふふふ」

続けて、

「かわいいですね。」

声の主はあの高齢女性だった。いつの間にか、後ろから追いついていた。この道は高齢女性の散歩コースだった。高齢女性は遠方には行かず、同じコースを周回する。いつも4,5周回っているようだ。

「高齢女性がとうとう話しかけてきた、返って妻に報告しなきゃ」

ごくうはそんなこと関係なしに歩き、時にマーキングし、家路に向かう。後ろから新しく散歩するワンちゃんに追いつかれた。2頭目のボーダーコリーだった。