母が買ってきたヒオウギは
母が買ってきたヒオウギが今年も咲いている。花芽は2つだが、順に咲くはず。最初に咲いた花は翌日写そうとすると、もう萎んでいた。画像の花は多少いびつであり、通常は6枚の花弁が揃っている。オシベは3本であり、メシベはオシベよりも長い。
折角結実したのに、タネになる過程を撮影しようとすると、カメラが先端に当たり、取れちゃった。タネはやや楕円で黒い。大きさは5ミリ強というところか。黒いタネは「射干玉(ぬばたま)」と呼ばれたりする。次の花に期待する。
ヒオウギは分子生物学によって、学名が変更された例である。2005年のDNA解析の結果、アヤメ属に編入された。学名もB. chinensisからIris domesticaに変更された。
ヒオウギは多年草(宿根草)である。もう何年も鉢で育てていたが、昨年、地植えに変更し、8月初旬終わりに一つ目が咲いた。
葉は長く扇状をしている。葉が複数枚揃った姿は「檜扇」に似ており、花の名前の由来となっている。黒いタネは残りやすい。ヒオウギは生け花の材料としても昔から利用されている。
また、京都の祇園祭のときには、軒先にヒオウギを飾っていたが、最近は廃れてきている。ヒオウギを運んできていた白川女も見ることができなくなっていると思われる。*
*「祇園祭の名脇役は宮津の特産品だった!~魔除けの花・ヒオウギ~」
https://miyazu-city.note.jp/n/n08191564c6f8
画像:https://ameblo.jp/kyoto-kentei/image-12050306060-13365595011.html
ヒオウギは生け花としても栽培が行われている。1950年代に徳島県で産業化され、特産となったが、今では衰退が目立つ。