リキとごくう
リキはハリネズミ。視力は弱いが、エサを捕るときには聴覚と嗅覚に頼っている。リキは自然の物が食べたくなった。
リキが機会を窺っていると、カゴの扉がカタッと外れた。見ると、部屋の鍵が開けられている。空気を入れ換えるのか。想像を超えるリキの行動に、リキは難なく外出する事ができた。※ヨーロッパでは市街地に生息している。
リキは比較的広い公園に辿り着いた。なかなか自然の食べものは見つからない。あちらを探し、こちらを探す。ふと気がつくと夕方になっていた。公園は薄暗くなっていく。自分の素敵な時間が来た。さらに探し求めているが、なかなか見つからない。
ふと気がつくと、小型の犬が鼻泣きしながら近づいてくる。リキは気がつかなかったが、STAR TREKがやって来ていた。公園の上が明るくなり、円形状の光の柱が伸びてきた。『エンタープライズ号』のカーク艦長が転送装置を使ってごくうを転送していた。
「ぼくはごくうだよ。僕はあまり食べないんだ。野生の物がたべたいよね」ごくうはヤブに入り、走り回った。慌ててミミズが飛び出し、昆虫が飛び出した。リキは月に感謝しながらミミズや昆虫を頂いた。
「また、食べられる機会があるといいね」
リキとごくうは転送装置でスタートレックの艦内に転送された。カーク艦長や乗組員が微笑む。皆の目が「しっかり食べなさい」と言っている。リキはコジ家に転送され、ごくうはGoku家に転送された。
スタートレックは光の帯を残して宇宙に飛んでいった。