妻の記録:朝寝・昼寝・夕寝は続く
妻は相変わらず、自分の用事がないときには、朝に限らず、昼に限らず、夕食前でも後でも、眠くなると、コタツに潜り込み寝てしまう。
妻が右手を打ち身して6ヶ月を越えた。リハビリを続けているが、限られた料理ではあるが、こなすことができるようになった。ハスやニンジン、バレイショなど、固いものを切ることはできない。それらを切さえすれば、後はこなしていく。
食後の後片付けはできる。しかし、以前とは違う方法でやろうとするのか、そのときの自分の都合の良い仕様で片付けようとする。これが困りもので、あるものがあるところにない。皿などを探す羽目になる。
洗濯もこなすようになっているが、自分のリズムでやろうとするので、天日干しの我が家では、お日様が高くなってから干すことが多い。季節が春になると、夕方までには乾いているので、問題はないが、言わなければ、寝る合間に干すことになる。乾いていなければ、部屋干しだ。
掃除はもうすでに全面的に引き受けているので、妻の起きている合間を見つけてはロボット掃除機を走らせる。
家族二人にとって、担当負担はそれほどのものではない。しかし、子供が帰省してくると、一気に作業量が増える。ちょうど打ち身がかなり治まっているので、夜以外寝もせずに、家事をこなしていた。
子供は子供で家の片付けを手伝うことに抵抗がない、というより片付けの仕事を作り出し、さっさとこなしてしまう。冷蔵庫で眠っていた食材などを一気に整理してしまった。保存していたユウスゲやツツジのタネも一緒に。納戸に保管されていた諸種の家財道具も一気に片付け、家の裏に放置されていた諸材も廃棄物処理場に運び込み、片付けた。
並行して、妻はスローではあるが、打ち身をしている手の自由が利きにくいので、家事をこなしていく。
子供が帰っていけば、いつものルーティンに収まり、朝寝・昼寝・夕寝を繰り返す。それでも、風呂の片付けや風呂沸かしは難なくこなすようにはなっている。風呂沸かしは自動だから。
このところ、毎日のように食べたいと言っていたスイカからはじまり、みかんなどは季節が終われば忘れていくようにはなった。しかし、刺身が食べたい、にぎり寿司が食べたいを繰り返す。麺類はあまり言わなくなった。
こどもの一人が転勤で近くに住むようになると、一気に関心がそちらに移り、そのことばかり言及するようになる。同じことを何度も尋ねる。酷いときには、今話したことを4,5分後に確認するように尋ねてくる。でも、楽しそう。どちらがイイか分からないが、「さっきも聞いたじゃない」とかは全体に言わない。初めて聞くように応えている。