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『日本文学史序説』-丸山眞男のコメから
・丸山眞男「文学史と思想史について」『5 加藤周一著作集-日本文学史序説-・月報』15、平凡社、第5巻付録、7頁。
AIの文体は何か、どのような特徴があるか、文体論に注目していた。しかし、要領を得ない。理由は分からない。文学史に手を出した。またも要領を得ない。
加藤周一を思い出した。図書館のリファーに従い、『著作集』が出ているという、早速、読んでみる。成果はありそう。
巻末に丸山眞男の感想がある。丸山眞男は過去に著作を買ったことがある。パラパラ読みにしか過ぎないが、主張点は感得していた。『月報』15、7頁には加藤周一の文学の特徴に言及している。
加藤君の守備範囲が広すぎるのではなくて、日本の文学者やアカデミシャンの守備範囲が狭すぎるから余計目立つのです。しかも、その対象の極端さが、『日本文学史序説』と、これまでのいわゆる国文学の通史とのちがいにもなって表れているわけです。
<省略:津田左右吉博士の『文学に現れたる我が国民思想の研究』に言及>
津田さんの書物が、「文学に現れたる国民思想の研究」であるとすれば、加藤君の書物は、「国民思想に現れたる文学の研究」といえるのではないでしょうか。
これは読む気を起させる。