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ビッグラップ・ブルゴンの行方

*「ビッグラップ」の本編

☆    ☆    ☆

ブルゴンの姿は、既に消え失せていて。再び帰還することはなかった。

後に分かったことだが、ブルゴンの旅は続いていた。ヌンとレッドンは3年経過して、ブルゴンからの使者を迎えていた。ブルゴンはジュエリーランドで、その国の王女ヒスイと結婚していた。

使者は口上を丁寧に威厳を持って述べた。

ブルゴンは同じ回帰線を旅していた。山々を抜け、山の彼方に桃源郷を見つけていた。しかし、よく見ると、どこか貧しい。人々は肥えていず、痩身が多い。よく見ると、どこか土にまみれているような人が多い。

衆民の話しによると、王様は病気で、王女一人が住民と一緒に対処しているという。

ブルゴンは合点していた。旅の途中で、宝石が豊富に賦存するのに、毎年4回も採掘が行われた後、悪党集団が襲ってきて、殺さぬように、繁栄させないように、宝石を収奪していくという。

ブルゴンは旅の途中、魔法に磨きをかけて、バイオ編集技術を開発し、悪人の脳に移植し、悪い細胞を破壊するという。(もう現実です。実際は脳にすくうがん細胞を破壊する。すべてかどうかはまだ未確認)

ブルゴンは王女を助けて、襲い来る悪党集団にウイルスのごとく魔法で侵入させた。悪い細胞が破壊された悪党集団は、自分に何が起こったかを信じられない。悪い考えが消滅し、人間的になっており、友好的になっていた。恥じることもなかった。

ジュエリーランドと悪党集団だったランドとともに、周辺のランドも参画し、ハッピーランドを作った。ブルゴンは王女ヒスイと結婚し、ハッピーランドの王様となった。

ブルゴンは使者をヌンとレッドンに送った。ヌンとレッドンはブルゴンからの使者を労い、友好の証として、家畜の「ビッグラップ」を贈った。しばらくして、両国は平和協定を結び、その後、かつてないほど繁栄を極め。その勢いはとどまるところを知らなかった。

---Fin

※ヌンとレッドンの王国をなんと言ったかと聞きたいですか。「サチランド」です。