読書ノート:カヤネズミのお家は
画像:https://note.com/shio0031/n/n803681354977?scrollpos=comment
カヤネズミの巣が見つかった。
カヤネズミは手の平に乗せてもすっぽりと入るくらい小さい。親指くらいの大きさか。重さはデジカメの電池よりも軽く、10グラム前後である。なんと軽い。
ハリネズミも小さいが、片手の平にスッポリと収まるサイズである。
ハリネズミ画像:https://www.youtube.com/watch?v=oJpEcF8wzm4 から。
こんな小さく軽いカヤネズミは、カヤ原や休耕田、河川敷など草むらで生活している。草を上手に使いながら移動したりする。巣は主にカサスゲの葉を編んで作るので、できたては緑色をしている。秋・冬には茶色になる。
カヤネズミの生息地はイネ科の植物が生えている所であり、イネ科の植物のタネや、そこに住んでいるバッタなどの昆虫を食べている。
カヤネズミは日本からヨーロッパまで分布しており、広い。ただ温帯を中心に分布し、南側と北側に幾分広がっている。日本では、北海道と沖縄では見ることができない。これは、カヤネズミが大陸と陸続きの時渡ってきたようで、すでに沖縄は陸続きではなく、北海道はカヤネズミが北上する時には、北海道との間はもうすでに海が広がっていたものと思われる。
見出し画像の巣は和歌山県のものであり、山口県でも目撃情報がある。岡山県、三重県、愛知県、静岡県、金沢県、千葉県などでも目撃されている。注意深く探せば多くの県に分布している。ただ、絶滅が危惧されており、『レッドブックデータ』に記載されているケースが多い。
・畠佐代子(2014年)『カヤネズミの本-カヤネズミ博士のフィールドワーク報告』世界思想社。
・畠佐代子(2015年)『すぐそこに、カヤネズミ』くもん出版。