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フジツツジが咲いてきた

フジツツジの花茎は小さく、27ミリ程度である。この後に咲くヒメヤマツツジ(35ミリ程度か?)よりも小さい。よく間違われるが、九州の佐伯の半島から四国の太平洋側(奥まで分布するが)、紀伊半島の南西部などに見られるはずである。

ふじつつじ20200411 hana

文字通り、花色は藤色であり、それを紅紫色に染めたような色合いである。ヒメヤマツツジは紅紫色で透明感がある。ヒメヤマツツジは山口県東部と広島県西部の瀬戸内側を中心に分布する。

フジツツジの蜜標は旗弁中央に申し訳程度にしか斑が広がっていない。フジツツジのオシベは5本であり、不揃い(3本は同じくらいの長さで、2本が短い)であるが、あまり捻れたりはせず、ほぼまっすぐに伸びる。腺毛が付いている。

フジツツジの枝の先端に細めの葉が残り、その側に一つの蕾から2つ(時に3つ)の花が咲く。葉は根元が細く、葉先にかけて丸まり、幅広となる。葉の先端には、赤茶色の水孔がある。よくグンバイムシの餌食となり、灰色の斑点が目立つ。

枝は太くなく、木肌は滑らかな部類に属する。樹高はそれほど高いとはいえず、成木は1メートル前後と思われる。

花の優しげな色合いから、優しげな木の姿からメンツツジと言われたりする。