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(雑談) 祝!『狼と香辛料』リメイク。俺がアニメにハマりだしたのはこの作品がはじまりだったな

仕事の現場でよく顔を合わせていた年輩の山田さん(仮名)。

山田さんの車によく同乗させてもらっていたので
ちらほら話をするようになる。


山田さんはアニメ好き
と認知して以来、
話す話題がなくなったらアニメのことを持ち出すようにしていた。


その頃30代にさしかかったか
さしかかっていなかったか
ぐらいの俺は、
アニメの知識も往年の少年ジャンプ作品ぐらい (あと不二子作品とジブリぐらい) しか持っていなかったので

なんとなく山田さんの会話に合わせる形で相づちを打っていた。

50代小太り仏頂面の山田さんから魔法少女というワードが出てきた時はさすがに内心顔をひきつらせていたが。


「なんか面白い作品とかあります?」と訪ねた時、
最近だったら
~~と~~りょうが面白いよ。
と山田さんが答える。
はっきりと聞こえなかったが
端的に商人の話とだけはわかった

商人…?面白いのかそれは?

俺はそうなんですね。と曖昧に返事を返した。


次に山田さんに会った時に
他愛もない会話の最中、
唐突に山田さんの手から差し出されたものがあった

DVD…?


DVDディスクの表面に印刷されているアキバ的なキャラ。
半透明のビニールケースを介してもはっきりとわかる

「前に言っていたやつ」と朴訥に応える山田さん。

そのディスクの絵面を見ている限り
俺には魔法を使う幼い女の子の作品としか思い浮かばない。
ハードル高すぎないか山田さん!?


それが商人の話の作品だと理解しできたのは
山田さんがもうひとつ朴訥に説明を足してくれてからだった。

「ああ、ありがとうございます」とお礼を言いそそくさとそのブツをカバンの中に閉まった。



次に山田さんに会った時に
俺は第一声
「めっちゃ面白かったです!」と満面に思いを伝えた

山田さんからDVDを受け取って
数日経った頃その作品を観た。
一話観た感想は
『今のアニメってこんなに面白いの?』だ。

醸しだす世界に引き込まれていき、続きを次々と追っていった。
終いには『もうホロたんしか勝たん』状態にまで魅せられていた。


その後山田さんからは会う度にDVDを手渡され (山田さんの特技はDVDコピー。違法?) 

俺自身アニメへの世界へとどっぷりハマるようになった。


素敵な世界を教えてくれた山田さんに感謝し

そして『狼と香辛料』リメイクおめでとうと言いたい。



この作品はわたしの原点でした。

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