自立・自律」と聞いて、何を想像するだろうか。 「自分で考えて行動すること」 そう答える人も多いと思う。 私もその一人だった。 授業の失敗談を話したいと思う。 Aくん「先生、勉強のしかたがわからないです」 私「なるほど。Aくんはどのように勉強すればいいと思う」 Aくん「えーっと・・・」 Aくん「問題解きますね」 私「よし、それじゃ解いてみよう」 私(問題練習に集中できるように、ちょっと離れるか) Aくん「・・・」 全部自分で考えさせる。 それが、その子
「先生、この前の漢字テスト、100点だった!」 自分には無理だ。限界だ。 それは誰が決めるのだろうか。 Aくんの例を挙げたいと思う。 Aくんは、漢字が苦手だった。 「この前の漢字テスト、半分も出来なかった」 いつも、漢字練習はやらない。 漢字練習するように、声をかけても 「えー、無理。だってわからないもん」 そんなことばかりであった。 自分にはできない。 そう、その子はずっとそう言い続けていた。 (自分にはできないって思いが強いな。少しでもできるって思
子どもたちは、「知る」ということに貪欲だと思う。 授業中のことである。 Aくんの勉強している近くで、 Bくんと先生が話をしていた。 Bくん 「岩手県の県庁所在地は・・・」 「神奈川県の県庁所在地ってなんだっけ」 (あぁ、向こうは社会の勉強をしているのか。ん?) その時ふとみると、Aくんが、ちらちらそちらの方を向いているではないか。 いかにも混ざりたそうにしている。 (お、周りが気になって集中できていないな。よーし、注意しなきゃ。) ・・・今まで、私ならそ
Aさん「先生。藩がしくみってことがわからないんです。」 これは授業中、ある子が質問してきたことです。 問題の答えがわからない時、先生に質問すると思います。 その子がその問題を解けるように、私も解説をしました。 その問題の解説を聞いたAさんは、 「〇〇県のように、土地のことを表すのはわかるんです。でも、どうしても藩=仕組みってところがわからないんです。」 ・・・驚いた。 同時に、この子は本当に賢い子だと思った。 解説や答えをきいて、ノートに書き写す子は多いと思う