つわりの記録
最後の記事から5ヶ月が経ってしまうなんて、本当に驚いている。
あの記事を書いた日、私はつわりからの解放はもうすぐだと思っていたようだけど、甘かった。
第2子のつわりは、それからも落ち着くことなく続き、大晦日もお正月もつわりと過ごした年末年始だった。比較的体調が安定して、つわりが去ったかのように過ごすことができる日もあったりはしたが、基本的には、そばにいつもつわりがいた。
にしても、妊娠中のあれやこれやの大変さって、あっという間に忘れてしまうものなんだなと実感している。
1月末にやっとつわりが私のもとを離れ、まだ1ヶ月ほどしか経っていないのに、あんなに苦しんだ日々のことは、私の中でもうすでにぼんやりしている。
そりゃ、第一子の時のこともすっかり忘れてしまうわけだ。
人間の記憶の仕組みは、本当に便利だし最適化されていて、よくできているなあとしみじみ思っている。
別に、忘れてしまっても問題ないし、困らないし、覚えておく必要もないのだけど、今回は記録に残しておこうかな、という気になっている。
つわりのはじまり
今回のつわりの開始は、妊娠検査薬で陽性になって最初の受診をした時にははじまった。妊娠週数でいうと妊娠4週。そもそもこんなに早い時期に妊娠検査薬をしたのには理由があって、この頃私はちょうど1回目のコロナの予防接種を受けたのだ。予防接種を受ける時の問診で「妊娠の可能性はないですか」と聞かれ、「ないです」と答えて予防接種をしたのだけど、帰り道になんともいえない感覚で、なにか、ふわっと気持ちが揺れたのを強く覚えている。
そこから、”あれ、そういえば生理の予定日っていつだっけ”と考えはじめたら自然と足がドラッグストアに向いて、妊娠検査薬を買って家に帰った。
1回目の検査では、うっすら線があるようなないような・・・という感じだったのだが、次の日くらいから、自分の鼻がいつもよりも明らかにニオイに過敏になっていることが気になった。いつもこんなにニオイしたっけ、と思うようなニオイが鼻につくのだけど、夫に伝えてみても「そんなニオイわからない」と言われた。やっぱり、もしかして・・と感じ、もう一度妊娠検査薬をしてみるとはっきりと陽性のラインが。おや、このニオイの過敏さはつわりの訪れなのか・・?と、今回のつわりのやってくるスピードの速さに困惑した。
つわりの症状
1.ニオイへの過敏さ(妊娠4週〜妊娠23週)
これは本当にきつかった。今までに感じていなかった場所の些細なニオイもダメで、徹底的に掃除をしたり、防臭効果があると言われるものを試したり、不快に感じないニオイのするものを置いたり・・と本当に色々なことをしてみたけど、結局はつわりが終わるまで同にもならなかった。つわりが落ち着いた今、なんのニオイだったのか正体がわからないままのものもあったりする。
正体がわかるニオイのものでいうと、ピーマンのニオイ、ご飯の炊ける匂い、自分が食べているもの以外の食べ物のニオイ、ハンドクリームなどの香料、コーヒーの匂い、息子のオムツの匂いは本当にダメだった。この匂いがすると、反射なのかと思う速度で嘔吐、吐き気が止まらなかった。
2.暴飲暴食・偏食(妊娠6週〜妊娠16週)
一般的にいわれる「食べつわり」なのかは不明で、お腹が空かないようにちょっとしたものをつまんでたら大丈夫、みたいな感じではなかった。とにかく、暴飲暴食。
突然、激辛ラーメンが食べたくてそれ以外受け付けられない、という感じに駆り立てられてUberで探し出してぺろっと平らげる。「食べている」という進行形の最中は、つわりが終わったかのように、体調も気持ちも安定して元気になる。が、食べ終わった途端に、胸焼けだったり、吐き気だったりとにかく体調不良。そのまま寝込むこともあった。本当に、夫からしてみれば良い迷惑。この頃、夫の仕事も立て込んでいたこともあって、息子のご飯だけなんとか凌ぎ、大人のご飯はその時に私が食べたい、もしくは食べれそうと思ったものをUber。本当にものすごい散財した期間だったな・・
3.とにかく気持ち悪い(妊娠17週〜妊娠22週)
ずっとスッキリしない感じがつきまとう。この頃は、食欲はだいぶなくなってて、気持ち悪いから食べられるものも減り、食べる量も減り、通常の時よりも食事ができなくなってた時期。食べられそうだな、と思って少し口にすると、胃の不快感に襲われて、とにかく横になって無心になりたい、という感じだった。飲み物が飲めないということはなかったから、脱水とかにはならなかったのが救い。
4.だるい
体が重くて重くて仕方なかった。息子と散歩に出かけたりして、帰宅するとしばらく使いものにならないって感じで、横たわりながら息子が遊ぶ姿を見ていたり、横になりながら絵本を読んだりする日々。水分が取れているとはいえ、通常よりも水分摂取が必要と言われる妊婦にしては飲めていなかったから、むくんでたりしたんだろうな。
つわりのおわり
つわりの終わりに気がついたのは、やっぱりニオイかな。
家の中のニオイへの過敏さが薄らいで、ニオイで酔う感じがなくなった。
それから、普通にご飯が美味しいと思えた瞬間。
暗い顔をせずに食事をする私を見て、夫が「つわり終わったんじゃない?」と言ってきたときは、終わってなかったらどうするんだ、ぬか喜びさせないで、とちょっとイラっとしたけど、実際、終わっていた。毎日、実は私のことをよく見てたんだなこの人、と思った。感謝。
やっとつわりから解放された。
安定期といわれる期間ですら、つわりと共に過ごした今回の妊娠期間。
気づけばもう安定期なんて過ぎ去って、妊娠後期に突入している。
お腹はどんどん大きくなって、寝返りを打つのも一度目を覚まして体勢を変えているので、何となくぐっすり寝た感じがしない。
眠りが浅いせいか、歯の食いしばりを強くしているみたいで、下の歯の奥歯に入っていたジルコニアの詰め物が割れた。
やっと普通にご飯が食べられるようになったのに、大きくなる子宮に圧迫されて、食事をすると胃が苦しいし、食後動悸がしてしんどい。
そして、第一子同様、大きめに育っているお腹の中の我が子は、子宮が狭いぞと主張するかのように、お腹の中からグイグイ押してくるので、シンプルに痛い。
妊娠中のしんどさは、つわりだけじゃないことを日々思い出させられる。
妊娠中は大変なことが多い。
けど、妊娠は期間限定のスペシャルな日々でもあることを第一子の出産後に痛感した。
無事に生まれてきてくれたことへの最大の喜びと同時に、もうお腹を蹴られないのか、とさみしくなる感情も湧き上がることを私は知っている。
もう、妊娠後期。
この子が私のお腹の中で、どんな瞬間だって一緒にいてくれるのは、あと数ヶ月。
今できることを大切にして、1日1日を楽しんで過ごそう。
だって、つわりはもう終わったから。
(つわりが本当につらすぎた)
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