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野球指導を始めたきっかけ④

前回の続き

どん底の僕に監督から意外な言葉が返ってきた。

なんであんなにミスが続いて、どうしたら良いのかわからなくなってしまったのか、わかるか?と聞かれ僕は「わかりません」と答えました。

すると、意外な事を指摘されます。

お前は、私生活ちゃんとできているのか。

・学校に指定された靴下

・授業中寝ない

・靴を並べる

など普通のことを言われた。

正直、「は?この人大丈夫?」っと思ったのが正直な気持ちでした。でも、僕は龍谷へ入学を決めたのは、たくさんの高校から話をもらい各校の監督達と話をした。その時に僕の直感で、龍谷の徳山監督は僕に対して本気で向き合って中学3年の僕に口説いてきました。

僕は、この人を信じて野球をやろうと決めたからです。

この決断したのは僕自身だ。それなら最後まで信じてやらないといけないと改めて決断しました。

監督からは、最初はすぐに結果なんて出ないと言われ、それでも継続すると誓いました。

そうです、ここで大事なことをやり始めるのです。

それは、継続。

学校生活では当たり前のことを当たり前に、しかしこれが実は意外に難しいのです。そしてこれを継続するのは毎日相当しんどかった。

それから、約半年が経ち先生達からおもしろい事を聞きました。

変わったなっと。たくさんの先生に言われた。

そして、意識せずに当たり前のことを無意識にできていた。しかも、野球の練習でも良い方向に向いた。

それは、自主練習をした事がなかった。誰よりも早く帰って帰宅していた。だけど、上手くなるためにアホみたいに練習をした。そこで気づいたのが、みんなとは言わないが自主練習をしている選手がたくさんいた。

毎日手伝ってくれていた後輩には感謝している。僕の練習パートナーで、朝5時過ぎの電車に乗ってきてくれていた。夜も遅くまで付き合ってくれた。本当に感謝だ。

そして、いよいよ2年の夏の大会だ。

順調に勝ち進んで準決勝まできた。これまで打って守って貢献できた。

でも最後は負けてしまった。

相当悔しかった、ここで本当の悔し泣きをできた気がした。やれることはやってきたという自負があった。

そしていよいよ最終学年、新チーム。

僕は、副キャプテンを任された。

そして、どん底の時を思い出して考えてみた。

何が変わったのかわかった。それは、普段からアンテナをはって行動していたから試合でボールだけにしか集中してなかったが、打者の雰囲気、飛んでくる所の予測、外野手との位置関係、配球などさまざまな事を考えながらプレーができるようになった。

監督が言っていた事ってこの事だと実感した。

そして、秋季大会は見事準優勝して、九州大会出場を決めた。

初戦は、熊本第一代表の秀岳館。雨で再試合になり次の日に延期になった。結果は見事勝つことができた。

あと一勝でセンバツ甲子園。夢の甲子園まで手が届くとこまで来た。

相手は長崎の波佐見高校。

6回途中まで勝っていたが、逆転され追いつこうとしたが負けてしまった。相当悔しかった。残すは夏の大会だ。

個人的には、8打数4安打で結果を残せた。

プロのスカウトもたくさん見に来てくれた。そして、社会人野球のチームからオファーをもらった。九州大会に出ることでたくさんの物を得る事ができた。

最後の夏、打順は1番に変更されプロになりたいという事から監督が1番にすると言われ任された。

そして、夏前に肩を痛めて怪我をした。原因はわからないが肩が上がらなくなり絶望だった。どうしても出たいから、ブロック注射を打つ事に。ドクターはおすすめはしなかった。今後の野球人生に影響するかもと言われた。でも、打つことに決めた。

一回戦は勝てた、また注射を打ちに行ってさすがに止められた。でも、打ったのだ。痛くて投げれない。ドクターは効き目は弱くなるから持つかわからないと言ってたが、打つことにした。

2回戦、自分でもびっくりするプレーができてスーパープレーが2つも出た。そんな時ほっとして気が抜けた。先頭バッターショートゴロ打ってきて、捕球して安心した、スローしたボールはファーストの頭を超えてノーアウト2塁になってしまった。そして同点になり、最終回サヨナラ負けして高校野球の夏が終わった。

最後の最後に自分の爪の甘さが出てしまった。

みんなに申し訳なかった。

今思うと、まだ人間的に足りないところがあったからだ。


そして、進路の話では

プロ志願届を出すことにした。ダメだった場合は大学の特待生で決まっていた。

ありがたいことに、大学からもたくさん話があった。


運命のドラフト会議で、オリックスに6位指名された。

興奮した。実感はなかった。

たくさん祝福されて、仮契約、契約と順調に進み1月から神戸に引っ越して、プロ野球生活が始まった。

次ラストで、

野球指導をしたいきっかけを熱く語ります。

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