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趣味について①

立て続けにライブのことを記事に書いた。
そう、私の趣味は音楽である。
特に好きなのが洋楽だ。と言っても英語圏の曲ばかりだが。
今回は、なぜ洋楽を聴くようになったのかについて書こうと思う。

テレビ時代

最初のきっかけは、小学生の頃の合唱。
Michael Jacksonが亡くなったことで、"We Are the World"を歌うことになった。もともと歌うのが好きだった私は、すぐにマイケルの歌声に魅了され、意味が分からないなりに真似をして歌っていた。どれだけ真似をしようと思っても、到底できない。そのことがより一層、マイケルへの憧れを強くした。ベストヒットUSAのマイケル特集は、もしそれがビデオテープだったとしたら擦り切れてしまうくらい、何度も繰り返し見た。

6年生の頃、訳あって友だちの家に部分的に居候することになった。その家には当時まだ珍しかった(?)パソコンがあり、YouTubeを見ることができた。そこで出会ったのがLady Gagaだった。その後もBSでLady Gagaの特集があり、飽きるほど見た。実際には全く飽きることはなく、彼女の持つエネルギーと楽曲の素晴らしさに圧倒されるばかりだったのだが。

友だちの家でYouTubeを見れたとはいえ、当時の主な情報源はテレビだった。
BSやCSで洋楽番組がたくさんあることを知った。CSが無料で見られる毎月の第1週目の日曜日は、片っ端から番組を録画した。Mステに海外アーティストが出る回も全部録画した。

タブレット時代

中学3年生のある日、そんな私に革命が起きた。タブレットを手に入れたのである。YouTubeを際限なく見れるようになったことで、音楽の幅が大きく広がった。夏休みは家事をこなしながら好きなアーティストのライブ映像ばかり見ていた。
また、月に一度ほど、親の買い物について行く際にレコードショップに寄ってもらい、CDを買ってもらっうようになった。大抵の場合、一度につき一枚しか買ってもらえないため、YouTubeでたくさんの作品を聴き比べたり、AmazonやiTunesでレビューを読み漁ったりして、どの作品を選ぶか真剣に考えた。あまりピンと来なかった作品も、良さが分かるまで何度も聴いた。(余談だが、そういった「愛すべき駄作」はサブスクの普及によって出会いにくくなってしまった感がある)

スマホ時代

高校に入るタイミングでスマホを手に入れたことで、さらに音楽へのアクセスが容易になった。クラスの女子たちの半分くらいが「好きなアーティストはOne DirectionとTaylor Swiftです」と自己紹介していたのを覚えている。US/UKのチャートはCSテレビで追い続けていたため、当然1Dもテイラーも存じていたが、かといってなかなか打ち解けることもなく、洋楽について話し合える友人はいなかった。昼休みはイヤホンで新曲を聴きながら弁当を食べていた。今思い返すととても恥ずかしい思い出である。友だちを増やす機会を自ら逃していたのだから…。

結局、洋楽について話し合える友人に出会えたのは、大学に入学してからだった。1年生の秋頃には、Apple Musicのサブスクも始めた。好きなものを共有できるのがとても楽しかった。

就職したことで、その環境は振り出しに戻されることになる。もちろんSNSなどで当時の友人たちとは音楽の話をしたり、年に1回や2回程度は実際に顔を合わせて遊びに行ったりカラオケに行ったりすることもある。
しかし、ごく身近に趣味のことを話す相手がいないというのは、かなり堪えることだ。結果、たまの休みも新曲のチェックと称して部屋にこもっていることが多い。こんなことを考えるのも嫌なことだが、今さら世間一般、人並みの生活が送れるはずがないという諦め、というかむしろ口実のようになってしまっているのかもしれない…。

土.。.:*土.。.:・°土.。.:*土.。.:・°土.。.:*土.。

などと書き連ねてみたものの、行動の背後にある理由を掘り起こすことの難しさに改めて気づかされる。後付けになることもたくさんあるからだ。いくつか思い当たることがある。

まずは父親との思い出。車に乗るたび、隣で運転する父が歌詞について熱弁するのである。その苦しさが想像できるだろうか!前回の記事に、歌詞について考えることを放棄してきた反省だと書いたが、その遠因はここにある。詩に対する感度の低さは、かくして形成されたのである。

そして典型的な田舎のD◯Nであった兄の存在。いつもAvexやLDHの曲が流れていた。(ファンの方には非常に申し訳ないです)
加えて日本の音楽チャートを某アイドルグループたちが席巻していたこと。この状況で邦楽に良い印象を持てというのが、土台無理な話である。

もちろん、自分の観測範囲外で数多くの素晴らしい作品が生み出されていたのだが。それを知るのは10年先の話…。

土.。.:*土.。.:・°土.。.:*土.。.:・°土.。.:*土.。

正直分からない。人生の肯定したさから生まれた捏造ではないという保証はない。でもとにかく、そういうことなのである。

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