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蔦コラム

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本編とはちょっと外れたコラム集
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#蔦

蔦まみれ行脚番外編 広島・岡山編 その2

 呉・尾道編でした。どちらも物語の中のような風景で、歩くのが楽しかったです。  呉は、海上自衛隊の港があり、大和ミュージアムをはじめとした軍港や海上自衛隊に関する資料館もあります。  中でも海上自衛隊の艦船を巡るツアーが楽しかったです。ガイドさんの解説も興味深くて、より鑑賞を楽しくしてくれます。  『この世界の片隅に』の舞台にも行きました。観光案内所でマップをもらい、作品に登場した場所にいくつか行ってみました。  尾道は、山側と海側でそれぞれ違う面白さがありました。  

蔦まみれ行脚番外編 広島・岡山編 その3

 ラストの岡山・総括編でした。  岡山に行った日は雨が降ってて、撮影するのも歩き回るのも大変でしたが、良い蔦まみれ建築がたくさんあって疲れが吹っ飛びました。  倉敷アイビースクエアは本当に蔦まみれ!その影響なのか、倉敷はいたるところに蔦まみれ建築がありました。同じ種からなのか?  食べ物も美味しいものばかりでした。カープの試合を見ながら広島焼を食べた時は「広島を堪能している!」感があり、さらに美味しかったです。  あと、「むすびのむさし」の若鶏むすびが恋しい…。おにぎりも

蔦まみれ行脚番外編 名古屋編

先月は、蔦まみれ行脚名古屋編だったので、 今月はそのスピンオフ漫画です。 名古屋も蔦まみれ建築がたくさんあって楽しかったです。 地域によって、緑化目的のものもあれば、野生の蔦も混ざっている印象でした。 観光については、 名古屋城は絵の5000倍以上綺麗でした。(粗末な絵ですみません…) 襖の絵もいいですし、欄間の彫刻も豪華で美しかったです。 名古屋メシも、みそ味が好きな自分としては美味しいものだらけでした。 ぴよりんは朝8時すぎに行きましたが、すでにたくさんの人が並んで

写真集を作った話 〜素人製本制作記〜

写真集を作りたい 「写真集を作りたい」と思ったので作ってみた。 きっかけは去年行ったアートブックフェア。 テーマも形態も様々な本が販売されており、「本ってどんな形でも良いんだ」とすごく刺激を受けた。 大量印刷することは考えず、一冊だけ手間を掛けて自由な本を作りたいと思った。 計画 本棚の中に突如現れる蔦まみれの本のようにしたかったので、蔦まみれな壁面を表紙に印刷したデザインにしようと思った。 本棚に本が並ぶ姿と街で建物が並ぶ姿が似ていると思うから、それを再現したかった。

ネーミングの話

私の活動に多用している「蔦まみれ建築」と「All covered with Ivy」。 これら2つの名前には少々こだわりがあります。 今回はそれについて語らせていただきます。 蔦まみれ建築「〜だらけ」や「〜みどろ」など、何かがたくさんある状態を表す言葉はいくつか存在します。 その中でも「まみれ」という言葉を選んだのは、 まず、漢字だと「塗れ」書くように、「一面にたくさんついている状態」を表しているのが、蔦でびっしり覆われた建物を指すのにふさわしいと思ったのです。 また、

脅威の生命力 クズまみれ

生命力・繁殖力の強い「クズ」 蔦に似ている植物はいくつかあります。テイカカヅラやオオイタビなど…。そして中でも「クズ」は生命力、繁殖力ともに強力な植物です。 『持ち歩き!野草・雑草の事典532種』(☆1)によると、「クズ」はマメ科の植物で、葉は3枚で構成され、夏になると花を咲かせます。さらに食品や薬としても利用されています。 そして何より、強い生命力を持つのがクズの特徴です。茎は20mまで伸びるそうです。クズは、この強い生命力のおかげで簡単に栽培できるなどのメリットもあり

蔦井の好きな蔦まみれ建築

蔦まみれ建築には11つの造形タイプがあるとお話ししましたが、私にはその中に3つ好きな造形タイプがあります。 1.ホボスポ型 100%ではなく、完全でない80%ってのがいいんです。 全部スッポリ覆ってるものも、もちろん迫力があって良いのですが、それだとモジャモジャしてて可愛らしいものとして見えてしまうんですよね。完結してしまっているというか。でも少し余白があるものは、完結していないことによって人間と自然の拮抗が見えて面白い。まだ2割ほど無事なところはあるけど、私たちにはもう