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県下一周駅伝への思い -神宮周作さん-

対馬トラッククラブ編集部です。
対馬トラッククラブは対馬で頑張る陸上選手を応援しております!今回は県下一周駅伝で壮年部に出場される神宮周作さんにインタビューしました。

縦断駅伝がきっかけで永住を決めた

神宮さんは2007年に環境省の施設で上県町佐護にあるヤマネコセンターに就職したことがきっかけで対馬に移住して来られました。

「もともとこれといった趣味がなくて、離島暮らしをする中で仕事の以外に趣味を持ちたいと思っていました。色々と試行錯誤してお菓子作りをして職場のみんなにケーキを作ったりもしましたが、自分には合いませんでしたね。笑」

そんな時、国境マラソンに出場している神宮さんを見た地元の方が「縦断駅伝も走れるでしょ?」と声をかけてくれたそうです。

国境マラソン

「高校時代はバレーボール部で、もともと走っていたわけではなかったですが、走るのは嫌いではありませんでした。最初は”走るくらいならできますよ!”くらいの軽い気持ちでしたが、求められて走っているうちに、やりがいや、移住者としてコミュニティができたことが自分にとってとても大きかったです。結果的に駅伝があったことが永住しようと思えたきっかけになりました。」

トレーニングの価値観が変わった

神宮さんは縦断駅伝に初めて参加した時は後ろから2番目で全く速くなかったそうです。「せっかく走るならチームに迷惑をかけたくない」そういった思いでトレーニングを始め、少しずつ順位を上げていくことなります。そして、40歳を過ぎたこの3-4年で毎年で何らかの種目でベストを出せるようになったそうです。

対馬TCの仲間とトレーニング

「走ることへの勘違いがあったんです。練習で常に全力を出すことを目標にしていました。練習で全力を出さないというスポーツの価値観がありませんでした。若い頃は毎日全力でも回復力がありましたが、今はそれができなくなってきました。でも逆に抑えだしてから調子が上がり、継続して練習ができるようになって伸び出しました。」

日々の体調の変化を感じたり、練習を自分なりに工夫できることが陸上の楽しさだと教えていただきました。

顔が見える良さ

対馬の良いところは、人が少ないからこそみんなの顔がしっかり見えることだと神宮さんは語ります。

「走り始めたきっかけの一つに、走っていくことでコミュニティができたことが大きかったです。移住者で来てヤマネコの仕事をしている中で、仕事で話す相手が走っている人だと、”上県駅伝部の〜”、”最近きた〜”など仕事のお願いもスムーズにできたことがありましたし、駅伝を走ることで各町と繋がりもできました。単身で来た身としてはとても良いところに来たと感じています。」

また”仕事とプライベートと全部が繋がってありのままやっていけば色んなところで良い反応が出る”という言葉も印象的でした。

縦断駅伝の襷リレー

県下一周駅伝に向けて

「3年前に一度同じ区間を走りましたが、その時は1日の流れもわからない中でバタバタと時間が過ぎて、自分の力を出し切ることができませんでした。今回は2回目のチャンスなので、しっかりと調整して臨み、上位で襷を繋いでチームに貢献したいです。中学生から襷をもらうので、最後まで気持ちよく走って来れるように受け取る時の声かけを意識したいと思っています。」

対馬に来て駅伝に出会い、駅伝で広がったコミュニティが永住するきっかけになった神宮周作さん。

スポーツイベントのサポートをする神宮さん

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神宮 周作(しんぐう しゅうさく)
専門種目は5000m、10000m
1979年8月8日生まれ、新潟県新潟市出身。
新潟小学校-寄居中学校-新潟明訓高校-琉球大学-琉球大学大学院
好きな動物はツシマヤマネコ。好きなタレントは渡部篤郎。
お気に入りのランニングコースは毎朝四季を感じられる厳原から久田に向かう橋。

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