涙も声も
悲しみの総量に等しく
用意されているわけではない
ということを知った
輪郭を持たない夜
やさしさの奥にある悲しみに気づいて
聞きなれた褒め言葉なんかいらない
悲しみの奥にあるうつくしさに触れて
あなたが抽出して見せてほしい
うつくしさの奥にある残酷さを教えて
憧れ続けることにそろそろ疲れた
残酷さを隠すための笑顔だと見抜いて
いっそ意地悪く裁いてくれたなら
混ざりすぎて元の色味がわからなくなった
正体不明の感情も
プリズムを通せば七色にわかれる
だから、
どうか真っ白だとは
あるいは真っ黒だとは
受け取らないでいてほしい
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