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祝詞 -norito-

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永遠に解けない暗号を、祈りの言葉に代えて。 詩集のような短編集のような。 書き手の意図など置き去りにして、言葉の羅列から立ち上ってくるイメージや感覚、それらが自分の内側にある世界…
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2017年7月の記事一覧

とけたわたしの模様

最後の一滴まで
搾り尽くすように飛び回った夜

布団の上で仰向けになり
目の端に蛍光灯のまばゆさを感じながら
薄闇ただよう天井をみつめる

わたしは翅のとけた揚羽蝶
蜜さえ吸えば
また、ふわふるふわりと飛べるのに
手足は境目を失い
夢の世界へと流れ出す

(電気を消さなくては)

その一瞬の覚醒を飲み込むのは
『ドタン場でキャンセル』

コンクリートに溶けた蝶は
どんなふうに滲んでいったのだろう?

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