川野鶴也

川野鶴也(かわのつるや)です。小説を書いています。作品を発表していこうと思います。

川野鶴也

川野鶴也(かわのつるや)です。小説を書いています。作品を発表していこうと思います。

    マガジン

    • 小説『預言書を解読する男』

      元禄時代に書かれた不思議な書物『世を直せ、世を直せ』。驚くべきことに現在の社会を予見する内容が書かれていた。著者静川孫衛門の子孫太三郎はこの謎に満ちた書物の解明に挑む。

    • 小説『不思議な言葉』

      あるとき野田は会社や家庭で「だじばむ」という言葉を耳にする。辞書を引いて調べてみても「だじばむこと。」と説明になっていない。謎の言葉の意味を求めて野田の冒険が始まる。

    • 小説『魂の宇宙旅行 ~パイプオルガンに乗せて~』

      証券会社に勤める音村翔一は、ウォール街の不景気の煽りを受けて身も心も疲弊していた。音楽に一縷の癒しを見出した彼の魂がバッハの『トッカータとフーガニ短調』の荘厳な音色と共に宇宙へ飛翔していく。

    • 短編小説『アーカイブスの怪』

      日本放送連合のアーカイブス資料室に努める穂積と倉田。不思議なお蔵入り映像作品を発見する。次々に現れる謎のウサギたち。作品の真意を問うため、製作者に会うことにするが…。

    • 短編小説『虹を架けた男』

      機械メーカーに就職した穂高邦昌。非凡な才能を発揮した彼は虹を製造し始める。彼の架ける虹はどんどん話題になり、ついに彼は…。

    最近の記事

    新渡戸稲造:自由の真髄(2)

    <内外の矩の衝突した場合> 外部の矩は守り易い。また悉くこれを守ったところで、その人は平凡な国民あるいは臣民たるに過ぎない。これに反し内部の矩を守るのは頗る難しく、その代りに、これを完うすれば、即ち聖人君子となるのである。   ところが内部の矩の命ずることは必ずしも外部の矩の命ずるところと合致しない、一般臣民が善良なる風俗習慣とし、あるいは結構な法律と見做しているものも、聖人君子、もしくは時代より一歩進んだ先覚者の眼より見れば、あるいは時代後れであったり、あるいは無意味であ

      • 新渡戸稲造:自由の真髄(1)

        <内部の矩と外部の矩(内面の法と政治の法律)> 新渡戸稲造(1862-1933)は、明治期のクリスチャンで、昭和の初期まで、社会の一線で活躍した国際人である。 国際連盟の事務次長を務めたり、東京女子大学の初代学長を務めたり、国内外で活躍し、政治面、外交面、教育面のそれぞれで実績を挙げた。多くの著作があるが、流麗な英文で書かれた『武士道』は多くの人々に読まれ、現在でも人気のある本である。 論語にある「己の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」の一句こそ実に自由の

        • アメリは何処へ行く?!

          アメリカは何処へ行く?!   基本的に、筆者はアメリカを悪く考えたり、悪く思ったりする者ではない。なぜなら、筆者は、民主主義を支持する者であるからである。 しかし、近年、アメリカの変質、それも悪い方への変質が見られると考えており、非常に気になっている。つれづれに、アメリカ随想のようなものを述べてみたい。 聖書のヨハネ黙示録に「わたしは、すべてを新しくする」(黙示録21:5)とある。現在の世界の情勢を見ると、これまでのすべてのシステムが揺らぎ始め、壊れていくような状況に陥っ

          • 金融資本主義の暴走:その二

            金融資本主義の暴走:その二 「リーマン・ショックから欧州債務危機へ」 リーマン・ショックと欧州債務危機(欧州ソブリン危機)は密接不可分の関係にある。2007-2008 年の米国を中心とする金融危機の勃発は、その危機を世界的なものにしていった。 2008-2009年の急速な経済成長率の低下がリーマン・ショックである。そして、2009年10月、ギリシアの粉飾決算が明るみに出たことによってソブリン(国家信用)に疑念が生じ、南欧(ギリシア、イタリアなど)を中心に再びマイナス経済

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 小説『預言書を解読する男』
            川野鶴也
          • 小説『不思議な言葉』
            川野鶴也
          • 小説『魂の宇宙旅行 ~パイプオルガンに乗せて~』
            川野鶴也
          • 短編小説『アーカイブスの怪』
            川野鶴也
          • 短編小説『虹を架けた男』
            川野鶴也
          • 短編小説『M&Aとは何か』
            川野鶴也

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            金融資本主義の暴走:その一

            金融資本主義の暴走:その一 「リーマンブラザーズ経営破綻の世界的な影響力」   2008年に米国で起きたリーマンブラザーズの経営破綻から世界中の株価が急落した経済危機は、「世界金融危機」と呼ばれる。なぜリーマンブラザーズは経営の破綻を招いたのか、その原因が明確にされなければならない。 世界金融危機(Global Financial Crisis、2007-2010)は、2007年9月から顕在化したサブプライム住宅ローン危機を発端としたリーマンブラザーズの経営破綻(リーマ

            倫理なき資本主義の危うさ(二)

            倫理なき資本主義の危うさ(二) 「ワールドコムの経営破綻」 ワールドコム(Worldcom)は、アメリカ合衆国にあった大手電気通信事業者です。2002年7月21日にニューヨーク連邦倒産裁判所に対して、連邦倒産法第11章(日本の会社更生法に相当する)適用を申請しました。 負債総額は410億ドル(約4兆7000億円)、資産総額は連結ベースで1070億ドル(約12兆4000億円)にのぼり、2001年12月2日に破綻したエンロンを大きく超え、2008年に経営破綻した投資銀行のリ

            倫理なき資本主義の危うさ(一)

            倫理なき資本主義の危うさ(一) 「エンロンショック」 「エンロン」「ワールドコム」「リーマン・ブラザーズ」と並べて思い起こすのは、いずれもアメリカの大企業であったということであり、さらには、巨額の負債と倒産という企業惨劇の立役者となったという事実です。 時期的には、1990年代から2000年代の約20年間において発生した企業不祥事であり、政権で言えば、クリントン(民主党)、ブッシュ(共和党)の時代に当たり、民主党、共和党に限らずに起きた大企業の倒産と言えます。 エンロ

            マルクス・ガブリエル(その二)

            「マルクス・ガブリエル:日本について」 「ヘーゲルの『精神現象学』と日本人」 マルクス・ガブリエルは、非常な親日家である。日本人に関する彼の洞察は優れたものがあり、ちょっと辛口ではあるが、参考になる点が少なからずあると思う。 例えば、ビジネス交渉において、日本人の交渉の進め方に非常に感心させられることがあると言う。 日本人はある段階で自分の利害を明確に伝えてくる。西洋では物言わぬ日本という幻想があるけれども、そういうことはないと、彼は言う。日本人は、非常に強いビジネス

            マルクス・ガブリエル(その一)

            「マルクス・ガブリエル:倫理資本主義」 「コロナ前に戻れない世界」 マルクス・ガブリエルは、1980年生れで、現在、ボン大学の教授を務める人物であるが、哲学、思想の分野において、世界的に名を馳せており、彼の英知は非常な注目を浴びている。現代において最も注目されている人物の一人であると言えよう。 マルクス・ガブリエルが唱える「倫理資本主義」という言葉が、注目を浴びるようになったのは、つい最近のことであり、彼はコロナ後の世界について思いをめぐらし、最早、人類はコロナ前には戻

            芥川龍之介の深層を推考する

            「芥川龍之介の深遠」 芥川龍之介(1892-1927)は、日本近現代史の中に輝く知性とその知性ゆえに払拭できない葛藤のはざまにあって、解決不可能の苦悩を抱えた天才小説家であった。 一体、龍之介の苦悩の核心にあったものは何であったか。これは、芥川という作家を研究する際に、非常に私たちの興味を引くテーマである。 彼の作品のいくつかに現れる、いや、ほとんどの作品と言った方がよいかもしれないが、一つの問題意識が浮かび上がってくる。 それは、悪の問題であり、悪の中心部分にしつこ

            菊池寛に感動する私

              「菊池寛の『父帰る』」 菊池寛と言えば、彼の戯曲『父帰る』(1917年)は非常に有名で、何度か映画にもなっているほどである。 作品を知らない人が、「父帰る」のタイトルだけを聞けば、どんな姿で帰ってきたのかと思うだろう。 颯爽と、意気揚々と、晴れ晴れとした姿で帰ってきたのか、何か敷居の高い我が家へ足を踏み入れるのが、気が引けるような、罪人のように、申し訳なさそうに帰ってきたのか、よくわからないだろうが、答えは後者である。 家を出たことへの罪悪感を覚えつつ、恐る恐る戻

            先人の経営思想②:松下幸之助、稲盛和夫

            先人の経営思想②:松下幸之助、稲盛和夫 《経営理念の重要性を語った松下幸之助》 松下幸之助は、「経営の神様」と呼ばれるほど、経営というものに対して思索を重ねた人物であり、また、効果的な経営を探求実践した人である。 松下幸之助の著書『実践経営哲学』を見ると、「事業経営においては、たとえば技術力も大事、販売力も大事、資金力も大事、また、人も大事といったように大切なものは個々にはいろいろあるが、いちばん根本になるのは、正しい経営理念である」と言っている。 それほど、経営理念

            先人の経営思想①:二宮尊徳、渋沢栄一

            先人の経営思想①:二宮尊徳、渋沢栄一 《至誠であれ、そして勤労せよ》 松下幸之助や稲盛和夫といった実業家が、二宮尊徳の報徳思想を取り入れていると聞けば、二宮尊徳の報徳とは何か、そのポイントを把握しておくことが必要であると考える。 報徳思想の根本にあるものは、神道、儒教、仏教の教えであり、それらの教えの中から大事であると思った内容を、自分なりにまとめ上げた思想が、二宮尊徳の報徳思想である。 報徳思想は四つの教訓から成っており、①至誠、②勤労、③分度、④推譲、この四つを尊

            洋楽ポップスの風景(その五)

            ~~ Hall & Oates : Maneater ~~ 米国はフィラデルフィア出身の白人のリズム&ブルースのデユオ、「ダリル・ホール&ジョン・オーツ」、略して「ホール&オーツ」は、その音楽性の味わいにソウルの香りをたっぷり乗せたポップやロックを聴かせることで有名な二人組である。ぼくは、このグループの「マンイーター」という物騒なタイトルの曲に釘付けになった時から、よく、彼らの曲を聴くようになった。1982年、彼らの「マンイーター」は全米のチャートで1位に輝き、その音楽性の

            洋楽ポップスの風景(その四)

            ~~ Bon Jovi : Livin’ On A Prayer ~~ ロックバンド「ボンジョヴィ」は、1984年にデビューを飾って以来、最も成功したアメリカのロックバンドの一つである。1986年に大ヒットした「リビン・オン・ア・プレア」は、乗りのいいロックであり、彼らの代表作でもある。86年の彼らの大ブレイクを考えると、この勢いのある曲は、まぎれもなく代表作である。題名のように、成功を掴むために祈るような思いで生きてきたジョン・ボン・ジョヴィ(ボーカル)の人生は、「祈りに

            洋楽ポップスの風景(その三)

            ~~ Billy Joel : The Stranger ~~ アメリカのシンガーソングライター、ビリー・ジョエルは、歌手、作曲家、ピアニストを兼ねるミュージシャンであり、多くのヒット曲を放ってきた。1973年の「ピアノマン」を本格デビューにして、1977年のアルバム『ストレンジャー』で爆発的な人気を獲得するが、このアルバムの中から「ストレンジャー」「素顔のままで」などが大人気となった。「ストレンジャー」の最初の部分の約1分と最後の部分の約50秒にビリー・ジョエルのピアノ独