はじめまして、つるたまです。
みなさん 初めまして、つるたまと申します。
私は 一般社団法人ソウレッジという会社の代表で「こどもたちが性暴力で心挫けない社会をつくる」ことを目標に日々生きています。
周りの人に「つるたまといえば?」と聞いたら、おそらくほとんどの人が「性教育トイレットペーパー」の話をしてくれることでしょう。
なので、まずは性教育トイレットペーパーのお話からさせていただきます。
1. 性教育トイレットペーパーとは
性教育トイレットペーパーは「そろそろ子どもに性教育をしたいけれど、きっかけをつくるのが難しい」という、子どもと関わる人の「こまった」を解決するためにつくられた教材です。
トイレットペーパーにかわいい絵とわかりやすい文章がプリントされている商品で、小学1年生にも理解してもらえるような内容からスタートしています。(実際には保育園などに設置していただいているところもあります。性教育は予防教育なのでスタートが早いのはとてもよきことなのです🥳)
内容はユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスを元に、医師や当事者の声をもとに作成しています。
2020年8月にはクラウドファンディングで10日間で554万円をあつめ、全国の子ども食堂・子ども宅食などを通じて1000人以上の子どもたちに性教育の最初の1歩を届けることができました。(参加してくださったみなさまありがとうございます!)
他にも「日常に性教育を」を実現するための商品製作をしています!
ブレイクすごろく -性の課題を学ぶ人生ゲーム-
販売中
対象:高校生以上(主に教員・保護者向け)
所要時間:1時間〜2時間
4月からオンラインボードゲームも行っています!
プラベ -プライベートゾーンを学ぶカードゲーム-
販売中
対象:5歳以上
所要時間:10分〜20分
小学生向けの性教育講演でもアイスブレイクでプラベを使用しています!
もし、気になった方はぜひソウレッジのオンラインストアをご覧ください!(トイレットペーパーの内容なども全て公開しています!
おまけ : 私とシェリーさんとのじましんの鼎談を、2020年で最もヒットした記事1位に選んでいただきました。
ではここから、今フォローしてくださっている方には、あまり知られていない話をしていこうと思います。
2. 性教育を学ぶための留学をしていた
性教育トイレットペーパーを作り出したのが2019年の2月から。
ではそれまでは何をしていたかというと、世界最高水準(と本に書いてあった)の性教育をみに、デンマーク・フィンランド・オランダなどに「性教育が幼い頃からされている社会って、日本と何が違うのよ???」と、本を読んだだけではわからない「いわゆる文化」を知りに行っていたわけです。大体1年弱くらい。
いや〜〜〜〜〜これがね、めちゃくちゃ衝撃的で。
(今から紹介する国の話は、「これが正解の性教育」という意味ではなく、こういう国もあったよ、という感じで受け止めてもらえたら嬉しいです。)
オランダ🇳🇱
オランダでは、「ちょうちょパタパタ月間(恋をするとお腹の中で蝶がパタパタする感じがするから)」というのがあって、そこで性教育のワークをします。小学生から数年に1回 3ヶ月くらい。
ここから体の写真など出てくるので、みたくない場合などは注意してください!!
↑これが全部性教育の本
ワークでは、図書館にいったり親に聞いたりするんですけど、そもそも図書館の性教育のコーナーに置いてある本が、モザイクなしで「セックス」をそのまま写真にとっている、その本に「性感染症」とか「避妊」とか「性暴力」とかの話も一緒に書いてあったんです。(許可を得て撮影しています)
オランダは、性教育のなかの「リスクを教える教育」とともに「性的なことの楽しさ」を教える教育や、そもそもタブー感をなくす教育(?)が他の北欧の国と比べて際立って充実しています。
それ以外にも、「そもそも子どもたちにも性欲や好奇心はあるし、禁止することにはなんの意味もない、だから性教育が必要」的な考えや、「風俗で働く人の人権を守るために、風俗を合法化して警察と連携して悪質な風俗経営者や客を取り締まる」みたいなのがオランダらしさかなと思います。
いや、最初にオランダを持ってきてしまったので、多分それ以外の国の性教育はかなり普通に感じてしまう可能性が…(心配)
デンマーク🇩🇰
もう1つ上衝撃を受けた国、デンマーク。
デンマークの人たちは、オープンというか…うーん、「彼女がいてセフレいるのもまあパートナーシップの1つのあり方としてありだよね」的な、なんか私の(意外と 保守的であり古風な)固定概念を覆されることが結構ありました。
たとえば、私がデンマークの拠点としていた学校(フォルケホイスコーレ)では生徒の寮が学校に隣接していて、先生も学校の敷地内に住んでいる。つまり、先生の家族やこどもたちもその学校にくる。
そんな状況で、図書館に入ってすぐのところにこんなポスターが貼ってありました。
↑左が私がいたときに飾ってあったポスター 右は私たちが作ったポスター
これは生徒たちの性器と胸の写真。
いや、最初はこれ、「なんでこんなものがあるんだろう…???」て考えて、いたんだけど
そこから、このポスターをみて率直に感じたのは「こんなに人の体はそれぞれ違うんだ…」「日本では、性器について学ぶ時は 色も形も綺麗な「絵」しかみたことなかったな…」ってことに気付いて
綺麗なものしかみてこなかったからこそ「自分の性器・胸っておかしいのかな、色が変なのかな」って思う時もあったけど、こんなにたくさんのいろんな人の体をみると、「自分が特に変わっているわけではないんだ」という安心感や肯定感を得ました。
こういうコラージュはデンマークで10年前くらいから流行っているらしいです。こういう自己肯定感を高める方法もあるんだな〜〜〜と新しい発見をもらいました。(何度もいうけど、このやり方をそのまま日本にとり入れよう!!!って話じゃないのよ)
デンマークはどこの国よりも「ボディポジティブ」を大切にしている印象!!!
↑デンマークの展覧会にあったボディポジティブの作品
フィンランド🇫🇮
フィンランランド人は!!!とても!!!日本人に似てる!(もちろん人それぞれ差はあれども)
めっちゃシャイな人多し。中学生と話をする時間があったんだけど、みんな英語は話せる(can speak)のに全然話して(can't talk)くれない!!
家族とも性の話はあんまりしないらしく、パートナーの話も家族には恥ずかしいからあんまりしないって言ってました。
なので学校では丁寧に性教育を教えるそうです。
先生に「(フィンランドの一般的な親が持つような)恥ずかしい気持ちはないんですか?」って聞いてみたら
「でも、恥ずかしくても こういうことは誰かが教えないと。子どもたちは、好奇心もあるし もうスマホで何でもみれちゃいますから。それに、学力を伸ばすことより何より、子どもたちの安全のために教員はいるんです。」とお答えになられました…(泣きそう…)(そしてフィンランドの学力は毎年世界トップクラス)
そんな感じで、日本の保健体育みたいな時間があって、その教科書には「避妊」「性病」「対等なパートナーシップとは?」「妊娠したら、出産したら体にどんな変化があるのか」「子育ての話」「性自認と性的指向」などの話が載っていました。
楽しいことからリスクまで全てを伝えた上で、自分の人生でどう性と関わっていくのか、を考える授業って感じでした。
性教育留学についての話はこちらのELLE girlの記事にも載っているので、もしよかったら読んでみてください〜
ボディボジティブが性教育に必要だよねって話もこのELLE girlの記事で話してます〜〜〜
この記事↑私的にはめちゃくちゃ推し記事なんですけど、特にこのまとめの部分が推しです。
性を含めて、教育は大人から子どもへなど上の立場の人が未熟な人に教えるものというイメージが強いですよね。
でも、友達同士で知識を共有することやそれを支えること、子が気付いて親と話すようになる導線づくりなども教育と呼べる。例えばイギリスのようにコンドームを無料で配ることも当てはまると思います。
子どもたちや世間に知識の種をまいて育てていく、そんな循環システムをつくることで教育が活性化され、暮らしやすい社会を実現できると考えています。
社会は個々の集まりでできていて、個々の集まりによる行動が社会をつくっている。この考えは常に私の座右の銘として心に残っています。
3. タネまきは まだまだ続くぜ
今は性教育トイレットペーパーという教材を使って「みんなが性について学び合える環境を作りたい。」ということに注力していますが、
そこから、義務教育などを含めて社会がかわり性教育が普及していく段階にこの数年間でうつっていくと予想しています。(7月に内閣府が幼児教育で予防教育としての性教育を行うという発表をしているのも含め。)
そうなったときに、次に性に関する被害をなくすために必要なステップは「自らの中にある加害者性」と向き合うことだと考えています。
「知識があっても行動が伴わない」ことは、誰にだってよくあります。性知識があることは、もちろん行動をいい方向に変えるためのベースにはなりますが、それだけでは難しい人もいる。
ソウレッジは、性教育トイレットペーパーの次に「自分の中にある加害者性と向き合うことができる仕組み」を作っていきます。
4. わたしはあなたと一緒にタネまきをしたいんです!!!
「はじめまして、つるたまです。」というタイトルなのにめちゃくちゃ長文になってしまって、はじめましてでここまで読んでくれる方はいないと思いますが…笑 読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます。
今はやっと性教育が普及しだした段階なので、まだまだ性教育を広げることが必要です!!!!
そして、私たちと一緒に知識の種を撒いてくれる人を随時募集中です!
◯共感してくださった方へ◯
→自分の周りに子どもはいないけど、共感してくださったあなたへ
こちらのページから単発寄付/月額寄付でソウレッジの種まきを応援できます。寄付でいただいたお金では、子ども宅食・子ども食堂・シェルターなどの子どもたちが利用する施設への性教育を行う資金として利用させていただきます!
→家庭での性教育を子どもたちに届けてくださるあなたへ
オンラインストアから購入することができます!そして売り上げの10%は、性教育などの教育が届きにくい子どもたちに性教育を届けるために使わせていただきます。
→施設での性教育を子どもたちに届けてくださるあなたへ
教育格差がうまれやすい貧困家庭などの支援をしている団体はぜひご連絡ください。寄付でいただいた資金とオンラインストアの売り上げの10%から性教育環境をお届けさせていただきます。
→一緒に働きたいあなたへ
DMやメール待ってます!!!
みんなで一緒に社会へ種まきしましょ〜〜〜〜〜〜🌱🧻
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