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「任せる」と「丸投げ」の違い

わかりやすく言うと、仕事を頼む側と仕事を受ける側の意識の違いがトラブルの原因になることがあります。

仕事を頼む方は「信頼して任せている」と思っても、頼まれた方は「丸投げされた」と感じることがあります。

ですので、トラブルを避けるためには、仕事を頼む側も仕事を受ける側もお互いの期待や理解を確認することが重要です。

言葉そのものの定義は国語辞典に出ていますが、仕事における2つの意味は少しニュアンスが異なっていて、私の定義は次のようなものです。

「任せる」とは、依頼者が期待値と期限を伝えて仕事をお願いすることですが、依頼者側が要所要所のチェックポイントを正しく理解し、期限内にどの時点で何を確認すれば良いかを理解している状態を指します。

一方、「丸投げ」とは、期待値と期限を伝えるものの、期限まで内容を確認せずに(できずに)任せっきりにする状態を意味します。

ここで期待値とは、成果のイメージを指します。成果目標が大きい場合は、数週間から数ヶ月、時には年単位の期間が必要になります。

3ヶ月以上のプロジェクトでは、進捗報告が全くないことはないと思いますが、1-2週間から1ヶ月程度の実行期間では、進捗報告がないことが起こる可能性があります。

期限までに何もしないで待っていると、結果が期待と違っていることがあります。それだけでなく、ひどい場合には、最初から違う方向に進んでいたことが最終日にわかり、トラブルも引き起こします。

こうした悲劇を防ぐためには、以下の点に注意する必要があります。依頼する側が忙しかったり、依頼を受けた側が他の仕事も抱えていたりすると分かっていても実行できないケースがあり、実際には文字で書くほど簡単ではありません。

【依頼する側】
最終目標に到達するためには、期待される結果と期限を考慮して、逆算して仕事を進める必要があります。具体的には、達成すべきマイルストーン(目標の区切り)を決め、チェックポイントを明確にして依頼する必要があります。
相手が部下であっても外部のパートナーであっても同様です。

【依頼を受ける側】
合意したマイルストーンまで時間があっても、思いもよらない問題が発生したり、予想より難しいと感じた場合は、早めに状況を共有して意識合わせすることが大切です。特に未経験の領域に取り組んでいる場合は、正解が一つではないので、関係者全員で話し合って合意した方向に進めることが重要です。

これまでに仕事の進め方が上手いと思った上司やデキるなぁと思った若手はみなさん間違いなく、期限までに複数回の意識合わせをしていました。

社内であれ社外であれ、関係の良し悪しとは別に、忙しいときはコミュニケーションが難しくなります。

依頼する側のマネージメントのスキルも必要ですが、依頼を受ける側のちょっとした工夫でトラブルを避けることもできます。

特に悪気がないとわかっていても、「丸投げだなー」と感じたときは、期限までに話し合いや進捗確認を自分で行うなど、積極的にアクションしてみてはいかがでしょうか。

今回は任せると丸投げの違いについて私見を書かせて頂きましたが、何かの参考になれば嬉しく思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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