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鷗軍不定点観測2022【11】

4月29日(金・祝)vs. 日本ハム    @ZOZOマリン
雨天中止


4月30日(土)vs. 日本ハム    @ZOZOマリン
[勝]石川 ○7−3 [敗]上沢

誘導員が鈴木雅之だった。
朝の通勤途中に、工事で交互通行になる場所ができたのだ。そこで交通整理している人が鈴木雅之そっくりだった。絶対リスペクトしてるよね?
使い込んで色落ちした制服を着て、ミラーサングラスに整えた髭。顔の浅黒さは仕事のせいかサロン灼きか。輪郭も似ている。ヘルメットの下はポマードでビシッと決めているかもしれない。何より、身のこなしにキレがあった。ステップは軽快で、白い手袋に包んだ指先をすっ、と伸ばして僕らに指示を与える。
翌朝、僕はカーステレオで「ハリケーン」を聴きながら彼を眺めた。彼の動きは和製ドゥアップによく馴染んでいた。 3日目に「街角トワイライト」、4日目は「め組のひと」。個人的には「ハリケーン」が一番しっくりくる。
5日目に工事は終わっていた。「憧れのスレンダー・ガール」を用意しておいたのだけれど。

野球の話をしよう。

石川は変化球の制球が安定していた。外角低めの際どいところで球の出し入れをしている。調子は良さそうだった。

一回裏。上沢は高部に外角低めの直球を3球続けた。0−2からの3球目をボール2分の1個分、外にずらした。これがストライク判定されていたら、この回は無得点だったかもしれない。
4球目の変化球を髙部がかろうじて拾う。高く弾んだ打球が上沢の頭を越えて二内野安打になった。中村奨の初球に二盗。中村は投強襲安打で一、二塁。佐藤都がこれを1球で送った。
レアードの遊ゴロで高部が本塁死したが、山口が初球を迷いなく引っ張って三遊間を抜く。1−0。

二回表。中前に抜けそうなアルカンタラの当たりを、エチェバリアは横っ飛びで止めるのが精一杯だった。野村の三塁線のゴロを福田光は守備位置で待ったまま、2バウンド目が落ちてくるところを逆シングルで処理しようした。打球はグラブに触れることなく外野に抜けた。石川は表情を変えない。
松本剛がしぶとく右前に落とす。1−1。清宮は一、二塁間を破る。1−2。まだ無死だ。
宇佐美が送って1死二、三塁。淺間の一ゴロの間にもう1点追加した。1−3。

三回裏。2死から佐藤都、レアード、山口の連打で1点を返した。2死からというのも良かったし、山口がフォークを見切って7球粘った後に好球を逃さなかったのも良かった。2−3。

五回表。軽打のように見えたが、淺間の打球は背走する中堅手髙部を追い越してワンバウンドでフェンスに届いた。無死二塁。
近藤が初球をセーフティ気味にバントした時、え?送るの?と声が出た。もっといろんな事をやってくるものとばかり思っていたから。近藤でしょ?しかも初球?僕は映像を無音で観ていて、ここで試合が一旦落ち着いてくれたように感じた。もちろん1死三塁でピンチには違いないのだけれど、ここで潮目が変わるかもしれないと思った。

ファイターズの攻撃が無得点に終わった。
五回裏。髙部が8球粘って中前打。中村奨四球。佐藤都右前打で無死満塁。
レアードのニゴロが4ー6ー3の併殺となる間に髙部が還った。3ー3。
山口は落ち着いていた。一週間前のように、どんな球種やコースにでも食い付いてしまう様子がなかった。
0ー2に追い込まれてから2球見送り、高めの直球を正確に捉えた。打球が左翼席中段で弾む。5ー3。山口は一人で4打点だ。

上沢はこの回でマウンドを降りた。マリーンズになかなか勝てない。今日も決して調子は悪くなかったと思うのだが。

ゲレーロがだんだんフィットしてきたようだ。
八回に2点追加して4点差となり、抑えが誰になるか予想が難しかった。
東條はない、と思っていた。まだまだですね。

五回の送りバントは、(それまで2打席無安打1三振の)近藤の単独なのか、ベンチなのか。BIGBOSSがそういう野球をするだろうか、と考えてしまう。

5月1日(日)vs. 日本ハム    @ZOZOマリン
[敗]ロメロ ●3ー9 [勝]杉浦

念のためにと、ヒートテックとダウンベストを持ってきてよかった。寒い。小山市内は昼前から雨も本降りになってきた。幕張はやれるのだろうかと思った。

マーティンが抹消され、福田秀が再登録された。いつもは終盤の守備要員の三木が三塁手で先発だ。この2人に頑張ってほしかった。三木は昨日もバスターエンドランを成功させている。複数打席立てば、何かやってくれると思っていた。

ロメロはいつもより荒れ気味だが、要所を締めた。
杉浦はとても良かった。直球の指の掛かり具合が素晴らしい。カットボールの制球もいい(こんな球種、持ってたっけ?)。

四回が終わったら、Yさんのお宅を訪問しようと思っていた。
ロメロは3人ずつで終わらせていたから、四回表は近藤からだ。当たり損ねのゴロを三塁手三木が捌く。僕はまだ昨日の送りバントのことをぼんやりと考えていて、三木の悪送球をうまく飲み込めなかった。今川は三振したが、松本剛が9球粘って左前打で続く。その間に牽制が3球入っているから、ひどく長く感じた。野村にはストレートの四球。これが余計だった。ロメロも失策をうまく飲み込めていないみたいだ。
石井が右翼線を破る。0−2。ヌニエスの強い打球に三木のグラブが負けて、打球は遊撃手小川のところまで跳ねた。0−3。ロメロは右手のグラブを大きく振り上げたが、思い直してゆっくりと下ろした。
かろうじて維持していた集中力はアルカンタラの3ランに断ち切られた。ぶちっ、と音が聞こえるようだった。
淺間は中前打で続くと、梅林の初球に二盗。やられ放題だ。梅林三振でようやく2死だが、一巡した近藤にも中前に運ばれた。0−7。得点のたびにカメラが三木をアップで抜いた。

小沼に代わるタイミングで、僕はY宅へ向かった。まだ6回攻撃できる。継投する投手全員が調子いいとは限らないのだ。

代わってすぐの小沼の被弾は後から知った。それでも小沼は六回までよく投げた。七、八回を跨いだ中村稔もずっと安定している。追加点を与えないまま試合が進む。

六回裏。杉浦から代わった西村から、髙部が低い弾道で左中間席に叩き込んだ。佐藤都の四球、山口の中前打で上原に交代。これでいいのだ。岡が左翼フェンスにぶつけて2−9、福田秀の二内野安打でもう1点追加した。

田宮だ。「よその子」だが「千葉の子」。成長を楽しみにしている。一軍にいたのか。雨足が強くなってきた。田宮は東妻から中前打で出塁し、二塁走者になって谷内の左前打で三塁を回って本塁死した。ほっとしたが残念でもある。
田宮は九回裏にマスクを被った。鎌ケ谷で何度か観た時はいつも外野を守っていたけれど。

九回裏2死無走者で代打福田光だった。ここで1本出しておかないと…?
三塁手が鬼門になっている。打撃に目をつぶってエチェバリアを戻すのか、安田を上げるのか。

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