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両足という間違い

僕自身も小学校3年生からサッカーを始めてから大人になるまで両足の指導を受けていました。両足でのフェイントだったりシュートだったりダブルタッチだったり、めちゃくちゃ練習してきました。むしろそれが評価されてユースからトップチーム昇格させてもらったってくらい、両足使えることに自信持ってました。右足でも左足でもエラシコできたし1対1になったら誰にも負ける気がしませんでした(完全なる勘違いでしたが(笑)ブラジル人も両足でエラシコできるやつなんか見たことないから、「ジンガ!ジンガ!」ってめちゃくちゃ面白がってくれました。ただ、いま思うと自分の能力が通用する相手には使えるけどそれ以外では全く通用しませんでしたよね。そんでもって18才で半月板を3分の2取ってしまったのでそれ以降身体のバランスが崩れ、いろんな場所を怪我してきました。その当時は知識がないので言われたことをするだけ。無知は罪なり。肉離れしまくったり足首ずれたり、腰痛めたり、脱臼したり、腓骨折ったり、膝は計4回手術しました。軟骨ボロボロです。膝伸びきらないし、階段の登り降りで痛いです(笑)いつの間にか怪我自慢大会みたいになってましたが、とにかく怪我しまくって足も遅くなるし、筋トレで付けた筋肉上手く使えなくて大胸筋めっちゃ邪魔だなぁー状態だったりとにかくカオスな状態でした(笑)でもプロの世界ですから18才とはいえ1年契約でどーやって選手続けてくのか、とか色々考えるわけですよね。何も考えずにやってたら契約切れて無職ですから、とにかく1年1年必死ですよね。いろんなトレーニング、ケアの仕方、治療、片っ端から試しました。中にはかなーり怪しいのもありましたが(笑)藁にもすがる思いですよね。注射とか痛みどめ飲みながらとか当たり前でしたし、1日で肉離れ治しちゃう人もいたりして、ただテーピングはしこたま巻いたしダッシュはできませんでしたけどね(笑)そーなるとサッカーできない期間も長くなってサッカーも下手になるし、自分のプレーもわからなくなるし、で、ケアだったり治療に時間も取られるしほんと悪循環なんですよね。ただ色々試したからわかった事もたくさんありました。それはまた後日書こうと思いますが。身体の可能性だったり、疑うことさえ忘れてしまうような常識だったり。えーと今は何の話でしたっけ?(笑)あーそうだ、サッカーが上手くなかったので下手になるわけですよね。やらないと。今までできていたドリブルができなくなってたり、今まで蹴れていたシュートが蹴れなくなっていたり。絶望しますよね。原因がわからなし、どこを改善していいかもわからない。でもチームとしてのタスクは全うしなくちゃいけない。トレーニングの改善、食事改善、ありとあらゆることをしてもサッカーが上手くなるわけじゃないので、まぁごまかしですよね。もちろんアスリートとしてこういうことも大事ですが。そんな時、練習場で塚野社長と話しをしていると「お前はインサイドでボールを持たないから取られるんだよ」って、「アメド見てみインサイドで持ってボールを足の真ん中置いてんじゃん!」って、「じゃあ俺が今ボール持ってて両足の間にボールあったら取れないでしょ?で、相手が足出してきたら右足もしくは左足のインサイドボール触ってステップで動かしてくんだよ」って。でも僕はそこで足の間なら取れるって思ったんですよね。ボールが足の間にある時。これ、足出すタイミングです!って。利き足の前にあれば取れませんけど、、、。って。インサイドでしょって、言われた時はいやアウトサイドでしょう。って言いましたし。話がどーやって終わったかはわかりませんが、これをきっかけにボールの持ち方とかそうゆうものに興味が湧いてきました。そして今考えるとめちゃくちゃ素直じゃないクソヤローだなと思いますが(笑)じゃあ世界で活躍するトップレベルの選手たちはどこにボール置いてどういう持ち方してんだろ?てかロナウジーニョって右利きだっけ左利きだっけみたいな。左利きの選手は自然にボール持てて日本でいう左利き特別枠的な左利き独特枠的なポジション用意されてるのでいいボールの持ち方だったり、とにかくに自然にボールを触れていますけど。海外の選手って右利きの選手も左利きみたいにボール持ってるし、蹴ってるし、何でだろ?って疑問に思ったんですよね。めちゃくちゃ単純に。で、めちゃくちゃ見ました。世界のトップたちの選手プレー。見方を変えたら、今までは見てきたものとは全く別なものに見えました。今までは派手なプレーだったり、どっち足でシュートを打ったかーみたいな結果だったり、システムだったり、動きかた、ポジショニングだったり、そういったものしか見ていませんでしたが、思考を変えただけで、全く別のものが見えるようになりました。そして全てが詰まっていましたし、ブラジル人たちが教えてくれていたことが完全に繋がっていくんですよね。それが膝の4度目の手術を終えた28才の夏過ぎですよね。おせー。終わりやん。上手くなる方法わかったところでやらなきゃ上手くならないし、当然時間もかかるし。でも続けてくと自分の中のボール感覚めちゃくちゃ良くなるし、ボール取られなくなるし、自然にオーバーヘッドなんかも出るようになる。ほんと自然に。それが奈良クラブにいた頃の天皇杯2回戦ベガルタ仙台戦の決勝ゴールのアシストにも繋がるわけで。上手くなる事に限界を感じてきている人はまずは利き足を意識することから始めた方が良いです。そしてボールを置く意識を持つこと。そしてボールタッチは何のためにあるかを考えること。考えろとかってカッコつけましたが言っちゃいますけど。次のボールの置き所のためにボールタッチがあるんです。この3つを意識するだけで持ち方も良くなりますし、少しは上手くなるかと思います。上手くなることを諦めかけていた方はぜひやってみてください。あと散々基礎だなんだとかいってますが世の中基礎がなくてもできる事たくさんあります。前にもいいましたが、どこを目指すかっていうのもありますし。奈良に住んでいた頃、法隆寺は基礎がないって教えてもらいました。でも今の建築基準法では基礎がないと建築できないとか。あら不思議。世の中不思議だらけなんですよね。とにかく疑問を持つ、問を作ること、ことめちゃくちゃ大事です。おや、誰か来たようだ。おしまい