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レリゴー、レリビー

久々の更新です。代表の弦巻です。2021年もよろしくお願いします。
相変わらず状況は改善されませんが、弦巻楽団は活動を続けています。現在演技講座、戯曲講座という二つのクラスを進めています。

今年は例年行ってきた「舞台に立つ(演技講座の受講生たちで行うシェイクスピア作品による劇場公演)」は中止とし、一般公開をしない受講生たちのみによる発表会を行うことにしました。
受講生約20名を3チームに分け、稽古場を1チームずつ使用する三密回避の制作体制です。

今までは30人でシェイクスピアに取り組んできました。これはいつも大混乱で、大笑いしながらいつも制作が進みました。シアターZOOで34人出演者する演目を上演したカンパニーは他にないんじゃないかな…。もちろん、だからこそうまくいかない点や、講座として不十分な点もあったのですが。

今回は最大でも8人のチームです。少ないところは5人です。
これは一人一人の負担が大きくなることを意味しています。その影響があちこち見えてきました。小さな波紋も、人間関係が小さいのですぐに全体に響きます。大勢でやってた時は、一人急遽来れなくなってもまあなんとかなる。ゲネプロの時間ギリギリになって現れた出演者がいても、笑い話に出来ました。

講座を始めて7年。ずいぶん参加してくれる人間が増えて、弦巻楽団の本公演自体にも大きな影響を与える柱になりました。今、その講座が新たな岐路に立っていると感じています。それはこの札幌で演劇を続ける困難と結びついてる問題です。

レベルを上げること。クオリティの高い演劇にしていくこと。それは時間をかけることと意味は同じです。公演に向かう時に、その時間を持ち寄れない場合はどうしたら良いか。

①そもそも時間を共有できる人間だけで創作する。
②共有できる最小時間を積み重ねて出来上がるまで公演はしない。

劇団としてなら決断も簡単です。
ただ、弦巻楽団がやりたいのは講座です。経験や立場を問わない演劇の場です。時間が共有できないケースや、イレギュラーで参加者を選別したくはありません。

ここでよく選択される第3の方法は、

③集団創作は諦め、個々人に技術や知識を与える場にする。

これだと、共有という面倒な課題は存在しません。個人レッスンですね。タレントスクールにありがちな。はっきり言えばこうした方が僕も、おそらく参加者も『楽』です。

ですが、演劇は集団創作が基本であり、本質です。 
それを味あわずして、何が演劇体験だと思います。

他者には他者なりの事情がある。いかにすり合わせるか。正しいか正しくないかは後になれば分かる。ストレスもある。苛立ちもある。歯痒さもある。すれ違うどちらにも。
なんだ、そう考えれば、ここでぶつかってる問題は演技する時の大事なポイントと変わらないじゃないか、とも思います。相手を尊重すること。それによって変化すること。

四苦八苦しながら、でもやっぱり大笑いしながら制作中です。
弦巻楽団は2021年も活動を続けて参ります。
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。


稽古画像:Bチーム

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Cチーム

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Aチーム

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吉井さん卒業おめでとう。

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こーや誕生日おめでとう。お菓子のリュックをプレゼントされてご満悦。

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棚できました。

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某会場で2019年のワンダー☆ランドメンバーが一部揃いました。

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いつもお世話になっている松岡和子さんと遂にお会いできました。

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