『死と乙女』とチリ・クーデター|作品をよりお楽しみいただくために
札幌を拠点に活動する劇団・弦巻楽団は、2023年12月2日(土)〜3日(日)にアリエル・ドーフマン作の世界的傑作『死と乙女』(1990年)を上演します。
本作はフィクションですが、その背景にはドーフマン自身も体験した1973年のチリ・クーデターがあります。作中では、劇の舞台がチリであるとはっきりとは明言されていませんが、軍事政権が崩壊した直後の国で起こる、3名の登場人物による「正義」と「交渉」のスリリングな会話劇です。
作品自体は、歴史に詳しくなくても楽しめるように作られ