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【福岡ソフトバンクホークス・モイネロ投手】 驚異の奪三振能力 奪三振率「16.84」のスゴさ、歴代記録との比較

2020年度 前半戦、福岡ソフトバンクホークスでリリーフとして大車輪の活躍を見せたモイネロ投手。ファンの間では「三振しか奪えない男」の異名もあるとか。今回はそんなモイネロ投手の奪三振能力のスゴさを、奪三振率とは何かに触れた上で、モイネロ投手の奪三振率「16.84」に着目して見ていきたいと思います。※2020年度 8月末時点の数字です。

モイネロ投手の圧倒的な投球動画

その前に、モイネロ投手のスゴさはこの動画を見ておくと実感できます。

奪三振率とは何か

今回はモイネロ投手の奪三振率「16.84」という数字に注目していきます。その前に、そもそも奪三振率とは何か。「奪三振の総数×9÷投球回数の総数」で求めることができる、いわば「9イニング投げた場合いくつ三振を奪えるか」という指標です。

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歴代の奪三振率記録と比較

この奪三振率の数字、歴代の記録と比較していくとどうなのでしょうか。過去のシーズン130投球回以上と50投球回数以上の記録に分けて見ていきます。

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130投球回数は、必然的に先発投手が名を連ねてきます。1位は2019年度の千賀滉大選手の記録、また、2位、5位には大谷翔平選手がランクインしています。11前半〜10後半でハイスコアとなってきます。一方、リリーフ陣が名を連ねてくる50投球回数以上では、1997年度 佐々木主浩選手が堂々の1位。その他、サファテ選手、藤川球児選手、ファルケンボーグ選手、増井浩俊選手という堂々たる選手たちが名を連ねています。ホークスから2人ランクインしていますね。

これからも分かると思いますが、リリーフ陣であっても最高は14.85。いかにモイネロ投手の奪三振率「16.84」が異次元なのかが分かるかと思います。しかも2020年度のシーズンは120試合ですが、結構なペースで投げているので、投球回数50回超えの可能性は高く、このままのペースで奪三振を築いていけば、圧倒的な数字でランクインを果たすのではないでしょうか。

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そもそもなぜ奪三振が突出しているのか

そもそもモイネロ投手、なぜ奪三振が突出しているのかですが、一級品のストレートに加え、カーブ、スライダー、チェンジアップでも勝負できる点が大きいでしょう。特に今年度は、カーブを決め球にしている傾向です。

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また、面白い傾向として、一般的に、左投げの投手は、左打者を得意としていると言われています。一方、モイネロ投手は今年度の数字では、右打者の方を得意としています。モイネロ投手の投球を見ていると、右打者に差し込むストレート、インローへのカーブが強く機能しているのではないでしょうか。

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モイネロ投手、果たして2020年度のシーズン全体でどのような記録を残すのか、大変楽しみですね。

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