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企画の経緯について

こんにちは。ツルハシブックスの西田卓司です。2011年3月から2016年11月まで新潟市西区内野駅前で「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」という本やをやっていました。現在はまた本屋を始めようと準備中で、2020年5月からは「オンライン劇場ツルハシブックス」というZOOMを使ったオンラインラジオを月に1回放送しています。

「オンライン劇場ツルハシブックス」8月のゲストだった杣booksの細井岳さんの「本を読んで、真に受けて、やってみる」が心に響いたのと、ちょうどそのタイミングで高校生に合わせてバックキャスティングのワークを行ったときに「5年後、大学で1期15回の授業を持つ」って書いたのと、堀江貴文さんの「将来の夢なんか、今叶えろ」(実務教育出版)のタイトルそのまま真に受けたのと、坂口恭平さんの「お金の学校」(晶文社)を読みまして、noteの連載でいいんや、と思ったのと「経済」とは「流れ」であると学んだので、私も初めてみることにしました。

(長いな、理屈が、と思ったけど、まあ「真に受ける」っていうことですよね、細井さん。)

僕の研究テーマは
1 「やりたいことがわからない」はなぜ苦しいのか?と、
その根源的な原因である
2 「アイデンティティ(自分らしさ)」をどのように捉えたらいいのか?
とさらにその課題と向き合うために
3 「場」のチカラとフラットな関係をつくるコミュニケーション
について、実践と対話を通して取り組んでいる、ということです。

簡単にプロフィールを紹介すると

1974-94千葉県出身、1年浪人生活を経て新潟大学農学部へ進学
1999- 新潟大学農学部在学中に畑のある公園づくり「まきどき村」を発足
2001-14サンクチュアリ出版地方営業として新潟を拠点に営業
2007-12大学生の地域企業インターンシップで起業「ヒーローズファーム」
2011-16新潟市西区内野駅前に「ジブン発掘本屋ツルハシブックス」開店
2015-18茨城大学社会連携センターで大学の授業づくりや課外活動フォロー
2018-19古本を売りながら旅人をする。
2019-21阿賀黎明高校魅力化プロジェクトに参画

こうした活動の中で、特に2011年からのツルハシブックスの店番の時に、大学生が(新潟大学の最寄り駅のひとつだったので)よく訪れまして、就職活動の前などに相談を受けるようになりました。

150222 勉強風景

その悩みは大きく2つあります。
「やりたいことがわからない」
「自分に自信がない」
の2つです。

僕は、多くの大学生が深刻にこの問題を捉えていたことに疑問を持ち、いまの大学のキャリア支援(教育)の現状がどうなっているのか?を知りたいと思い、大学に潜入しましたところ、もう一つの興味深い悩みが出てきました。

「就職したいけど就職活動はしたくない」
これはいったいどういうことなのか?いわゆる「就活の違和感」です。

いま、僕は高校魅力化プロジェクトに参画しながら、大学生向けに2つの特徴的なインターン企画に関わっています。1つが「取材型インターン ひきだし」。これは茨城大学時代からお世話になっている株式会社えぽっくの若松さんとつくっているものです。

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1 企業を選ばない(取材した企業の魅力を引き出すのが目的)
2 取材したものを記事化してアウトプットする
3 2020年からは完全オンライン開催
が特徴です。

もうひとつが(公社)中越防災安全推進機構の「にいがたイナカレッジ」です。こちらは、大学生時代に休学してツルハシブックスでインターンしていた井上さんとつくっています。

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1 約1か月間集落の中に入って暮らす
2 集落と自分たちを知る中でアウトプットを考える
3 新型コロナウイルス状況下においては完全な実施はできず
となっていて、実施した地域に大学生が1年に何度も戻ってくることが特徴です。

通常の「インターン」という響きからすると、この2つの少し変わった取り組みは何が異なるのでしょうか?

1つ目が分かりやすい目的・目標に向かっていない、ということ
⇒特に「イナカレッジ」は、同級生や親に説明しづらい
2つ目が誰といつどこで?という「場」を大切にしていること
⇒アウトプットがあらかじめ決まっていないこと
3つ目が運営側も日々ふりかえり学びながら一緒に創っていること
⇒答えがないので運営側も試行錯誤の中にあること

こうしたプログラムを動かしながら、あらためて大学生に話を聞いてみると、今でも「やりたいことがわからない」「自分に自信がない」「就職活動への違和感がある」という大学生が数多くいることが分かります。

今回の記事⇔対話の機会によって、2011年から10年にわたって研究してきた「やりたいことがわからない」問題について整理した上で、生活を一変させた感染症の影響もあり大きく変わり続ける社会を前提にこれからどうしたらいいのか?について考える時間をつくってみたいと思います。

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