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全10回の概要

【まとめ】
1 社会の変化と現システム(会社制度、教育制度等)の限界
社会(システム)がどんどん変わっていっている。しかもそれが予測不能。強力な感染症はそれを早めた(VUCA、答えのない時代)

2 個人と社会(システム)が直接向き合わないといけない現状
個人と社会の間にあったコミュニティ(地域や会社)は個人を守る機能を失った⇒個人と社会(システム)が直接向き合う現状⇒強者にしか適応できない。(強者=起業家、デザイナー、Youtuber等の行動力や発想力がある人)

3 コミュニティの喪失は同時にアイデンティティの喪失でもある
自分らしさ(アイデンティティ)問題がプラスされ、より深刻に。

4 「場」(一時的チーム/コミュニティ)とアイデンティティを構築する
「場」にフォーカスし、アイデンティティを「場」というヨコ軸と「営み」というタテ軸の真ん中で創造することができるのでは?

【話の進め方】
「歴史」(平成史)、「企業」(働き方)、「教育」(学び方)、「哲学」(自分の捉え方)、「場」(一時的チーム/コミュニティ)という5つの観点から、本や実践を題材に視点を提供し、それについて話を進めていきます。

【第1回 ガイダンス】
・企画の経緯説明
・「やりたいことがわからない」の解決策は「やりたいことを見つける」ことなのか?
・キーワード確認 場のチカラ、問いをつくる、共感と違和感、発見と変容
・結論:「営み」というタテ軸と「多様性」というヨコ軸のあいだに「場」をつくり、変化に対応していく船を漕ぎ出す。
・自分と社会と未来の重なる部分に「場」と「プロジェクト」をつくる。
【第1回 参考図書】
・転換期を生きる君たちへ~中高生に伝えておきたいたいせつなこと(内田樹編 晶文社)
・世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? ~経営における「アート」と「サイエンス」 (山口周 光文社新書)
・人類堆肥化計画(東千茅 創元社)

【第2回 キャリア教育と就活への違和感】
・「13歳のハローワーク」「世界にひとつだけの花」(いずれも2003)という呪いにより「夢」=「目標」へと変わった。
例:イチロー(野球)、本多(サッカー)、石川(ゴルフ)、藤井(将棋)
高い目標をもって進めば実現できる⇒統計学的に?周りの大人は?
・「キャリアデザイン」と「キャリアドリフト」(計画された偶発性理論)
・「成長企業」には就職できない
・「マッチングモデル」=固定的知能感
【第2回 参考図書】
・ナリワイをつくる(伊藤洋志 東京書籍)
・ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図(長沼博之 阪急コミュニケーションズ)
・クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方(海老原嗣生 星海社新書)

【第3回 認められたいの正体(承認欲求について)】
・ムラ社会と同調圧力
・地域や企業という所属先の喪失
・アイデンティティとコミュニティ
【第3回 参考図書】
・認められたいの正体(山竹伸二 講談社現代新書)
・孤独と不安のレッスン(鴻上尚史)
・サル化する世界(内田樹 文藝春秋)

【第4回 「プロジェクトX」から「プロフェッショナル」へ~キャリア観をめぐる00年代史】
・「プロジェクトX~挑戦者たち」(2000-05)「プロフェッショナル~仕事の流儀」(2006-)
・団塊の世代(1947-49生まれ)サラリーマンの50代の葛藤
・「宴会部長」や「釣りバカ日誌」を育む会社というコミュニティ
・資本主義の内部と外部
・「職場体験」導入時の謎
【第4回 参考図書】
・レイヤー化する世界~テクノロジーとの共犯関係が始まる(佐々木俊尚 NHK出版新書)
・遅いインターネット(宇野常寛 幻冬舎)
・人新世の資本論(斎藤幸平 集英社新書)

【第5回 「手紙~拝啓、十五の君へ」が伝える「個人戦」】
アンジェラ・アキ「手紙~拝啓、十五の君へ」(2008)からのメッセージ
・「教育」という「目標設定」「評価」「お買い物」システム
・計測可能であることと「効率化」という宗教
・アイデンティティとは「仕様変更の禁止」のこと。
・学校教育成立の時代背景
【第5回 参考図書】
・「しょぼい生活革命」(内田樹×えらいてんちょう 晶文社)
・「ありのままがあるところ」(福森伸 晶文社)
・「日本再興戦略」(落合陽一 幻冬舎)

【第6回 「予測不可能性」というエンターテイメント】
・人はなぜサッカー観戦に行くのか?
・「予測できなかったよかったこと」を振り返る
【第6回 参考図書】
・つながるカレー(加藤文俊 フィルムアート社)
・創造的脱力~かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論(若新雄純 光文社新書)
・100分で名著 カールマルクス「資本論」(解説 斎藤幸平)

【第7回 「やりたいこと」と「自分」と「意志」】
・なぜ古文や俳句には「主語」が表記されなかったのか?
・西洋二元論とスピノザと西田幾多郎
・「挑戦」への違和感と「意志」という神話
【第7回 参考図書】
・中動態の世界(國分功一郎 医学書院)
・日本人は何を考えてきたのか~日本の思想1300年を読み直す(斉藤孝 洋伝社)
・魔法をかける編集(藤本智士 インプレス)

【第8回 生物としてのヒトはなぜ学ぶのか?】
・学びの目的は集団が生き延びること
・「変異」と「適応」という進化の仕組みとアイデンティティの構築
・贈与者になるために人は学ぶ
【第8回 参考図書】
・先生はえらい(内田樹 ちくまプリマー新書)
・進化思考(太刀川英輔 海士の風)
・世界は贈与でできている(近内悠太 ニュースピックスパブリッシング)

【第9回 「場」に溶けて「場」を主体に創造し、その構成員になる】
・「自分」というフィクションを脱する。
・「向き合う」よりも同じ方向を見つめる。
・成果を生むのは個人の力でもチームの力でもなく、場のチカラである。
【第9回 参考図書】
・「共感資本社会を生きる」(新井和宏・高橋博之 ダイヤモンド社)
・他者と働く~「わかりあえなさ」から始める組織論(宇田川元一 ニュースピックス)
・「かかわり方のまなび方」(西村佳哲 ちくま文庫)

【第10回 「場」と「プロジェクト」でアイデンティティを構築しよう】
・なぜ若者はインスタの複数アカウントを使い分けるのか?
・自分をレイヤー化する
・植物は自分が経済であることを知っている。
・「まなび」というアートをつくる
【第10回 参考図書】
・お金の学校(坂口恭平 晶文社)
・発酵文化人類学(小倉ヒラク 木楽舎)
・13歳からのアート思考(末永幸歩 ダイヤモンド社)

【その他参考図書】
・共同体の基礎理論(内山節 農文協)
・コミュニティ難民のすすめ(アサダワタル 木楽舎)
・森を見る力(橘川幸夫 晶文社)
・「日本人」という、うそ~ 武士道精神は日本を復活させるか(山岸俊男 ちくま文庫)
・評価経済社会(岡田斗司夫 ダイヤモンド社)

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