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星街すいせい1stソロライブ『STELLAR into the GALAXY』感想&レポート

こんにちは、鶴です。
2021年10月21日(木)開催の星街すいせい1stライブ『STELLAR into the GALAXY』を配信視聴しました。

いやぁ…本当に最高でした。最高。最高!!!!!!!!!!!!!!!

そんな感動のひと時を忘れないためにもライブ感想&レポートを文字に起こしておきたいと思い、筆を執りました。ライブ参加した方に「俺はこんな感じだったんですよ!!」と感情をシェアしたいという気持ちもあります。


ちなみに、まだライブを見てないという方に朗報です。なんと星街すいせいYouTubeチャンネルにてライブ冒頭30分チラ見せが無料視聴できます!凄い!
せっかく無料なので是非観てください。今生のお願いです。
(ライブ開始は29:30頃)

また、チケットを購入すればライブを後から何度でも見返せる仕様となっています(※公開期間は2021年11月21日23:59まで)。
いま話題の星街すいせいがどんなライブを魅せたのか、気になる方は是非ご覧ください。私のライブ終演後の第一声が「星街すいせいを知らない人にこそ見て欲しい…」だったくらい激推しです。
下のSPWNリンクから購入できます。よろしくお願いいたします。


【レポート&感想】

(※この記事は2021年10月25日配信『ソロライブアフタートーク‼🎵✨ / Solo Live AfterTalk💭【ホロライブ / 星街すいせい】』を聞く前に書いています。外部情報に左右されず自分の中で生まれた感情だけを吐き出したかったので。早く書き切って早くアフタートーク聞きたい)

(2021.10.30 01:27追記:聞きました。自分の感じたことと合ってたり合ってなかったり、合ってなかったけどなるほど納得したりで、めちゃんこ良かったです。あれがあれであれだったのはあれだからなのか〜〜〜〜)

〇開演前
スクリーンに映し出されたのは記念すべき1stソロライブ会場、豊洲pit。その暗がりの中で今か今かと開演を待つ人だかりを見て「今この瞬間から、本当にライブが行われるんだ…!」と胸が高鳴ります。

豊洲pitは以前米津さんのライブで入ったことがあるので規模感は知っているのですが、改めて俯瞰視点で見てみると広いのなんの。そんな思い出のある箱で別の推しのライブが行われることにもまた感動を覚えていました。

そして何より現地参加の皆さん、素直に羨ましいですね!!本当におめでとうございます!!

と開演前の空気で心が温まったところで「本日は…」とすいちゃんのアナウンス。ついに……始まる………!


〇ライブレポ&感想
レポ感想の前にライブのセットリストを掲載します。セトリを見たくないという方はブラウザバックをお願いします。
(以下、だいたい常体たまに敬体)



[ ネタバレ防止の ]



[ 余白スペース ]




▽セットリスト
1. GHOST
2. 駆けろ
3. バイバイレイニー
MC
4. Bluerose
5. Je t'aime
6. 自分勝手Dazzling
7. Galaxy Destiny
MC
8. OUT OF FLAME
9. ひかりのまち
MC
10. The Last Frontier
11. Starry Jet
12. comet -Midnight Jazz Arrenge-
13. 3時12分
14. Andromeda
15. 天球、彗星は夜を跨いで
16. Stellar Stellar
ENCORE
17(E-1). キラメキライダー☆
18(E-2). NEXT COLOR PLANET


公演はオープニングムービーから始まった。ビルの壁面で忙しなく瞬く0と1の羅列は星街すいせいがバーチャルの存在、データ上の存在であることの示唆なのかなぁなどと考えながら美しいグラフィックとサウンドに没入。大きく示しだされたライブのロゴには胸が高鳴り散らしていた。


その後、ムービーはCGグラフィックから実写の街並みに切り替わる。差し込まれる星街の語りは、行く先も定まらず輪郭仄見える街の喧騒に飲まれていく人々と、その一人である自分自身を憂うような言葉であるように感じた。

「そして僕は…今日も何者にもなれないでいる」

映像が暗転して、流れ始めたイントロは『GHOST』。
「概念としては存在するが実体は存在しないバーチャルの世界に生きる自分は、まるで幽霊みたいだ」という気付きから生まれたという『GHOST』はバーチャルユーチューバーである彼女自身の存在証明を謳った楽曲。
そんな『GHOST』を1曲目に持ってきたのは「これがバーチャルアイドル星街すいせいだ」という世間へのメッセージを投げかける意味も持っているように感じた。前語りもこの曲の対比であったかのように思う。
「Vtuberが新しいアイドルやアーティストの形になって浸透していって欲しい」という彼女の想いを感じる…などと考えながらその美しくも力強い歌声と歌詞のメッセージ性に震えていた。
聞き入りやすく、かつノリやすくもある曲調がライブの1曲目として心地よく、開幕からいきなり”星街すいせい”の世界にグッと引き込まれた気分だった。


その余韻に浸らせる間も与えず、始まった2曲目は『駆けろ』。前曲の厚く重く押し寄せるようなサウンドから一転、タイトル通りの軽快な疾走感に現場民の血が滾る。

星街「豊洲pit行くぞ~~~~~!!!!!」
俺「Foooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!」

有客ライブらしい掛け声に、ライブだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と生を実感した。ハイ!ハイ!と観客を煽り、拳を掲げ、ステージを左右に大きく駆け回る星街を見て、いつもYouYubeでみている3Dライブでは味わえない臨場感が一気に湧き上がってくる。
現地ではなくカラオケで配信を見ていたので、星街の掛け声に対して「ハイ!!ハイ!!」と遠慮なく声出しでき、これは配信視聴の強みだな~と幸せを感じながらノリにノッていた。サビでは心の中でUOぐるぐるしてた。


3曲目は『バイバイレイニー』、前曲と雨繋がりで並べてきた。オタクはそういうのが大好き。
サビでペンライトを \三/ と振るのは「バイバイ」感があって遊び心を感じる。あとサビ前のクラップがとても気持ち良くて、ぶっちゃけ普段聴いてるときも手が空いてたらクラップしてる。
また、無料チラ見せの最後が「バイバイ」を冠するこの曲なのが粋だなぁとこだわりを感じた。曲調も比較的穏やかであり、まるでお別れの空気感が漂っているようだった。


チラ見せ枠となる3曲を終えて、「無料で星街すいせいのライブを味わえる」という貴重なPRタイムで厳選された3曲が実にベストチョイスだなぁと考えていた。
力強く重厚な『GHOST』、軽快で心弾む『駆けろ』、淑やかさに包まれる『バイバイレイニー』。星街すいせいの多様性が存分に発揮されていて、まるでライブ一本を見終えたような充足感をも覚えていた。


そんな最初の3曲を終えてMCに入る。

星街「彗星のごとく現れたスターの原石!アイドルVtuberの星街すいせいです!すい、ちゃん、は~?↑↑」
俺「今日もかわいい~~~~~!!!!!」


定番かつ最高のコーレスをキメて、配信視聴の強みだな~と幸せを感じていた(二回目)。

「YouTubeでご覧の皆さんはここでお別れとなってしまいます(迫真)。いや~寂しい~♡(媚び) …あ、寂しいの拍手お願いします(早口)」

がなんかこう、めっちゃ星街って感じでラブ。あと星詠みには見えない水が見えなかったので私もちゃんと星詠みらしい。

「最後まで盛り上がっていきましょー!」というMCの〆から始まるは『Bluerose』。
「もう一回 めいっぱい」の箇所が歌唱というよりは呼びかけで、こうしたアレンジもライブの醍醐味だなーと思いながらニコニコして聴いていた。この曲の振付が全体的に可愛くて好きで、特にサビの「青く煌”めく星”」で両腕を反時計回りに回すとこが好き。いやごめん全部好き。配信見返してたらコメント欄に「ダンス大好きなやつ!」というコメントが流れていたのでコメ主と固い握手を交わしました。
あと「”ダーリン”なんて言葉、歌詞でしか言わないからな~??」なんていつか言ってた気がするので歌詞の「ダーリン」を聞くたびにいつもオタクスマイルを浮かべてしまう。他にないやさしくかわいい雰囲気が堪らない。
MCを挟んで一度落ち着いた観客席のボルテージを優しく引き上げるような曲選で、心も体も温まった。


(Bluerose終わるな…次なんだろ)と構えていたら、普段は存在しないのに流れ続けるアウトロ。それと同時に白くかがやくほしまち。
弾けるエフェクトの中から現れたのはアイドル衣装に包まれた星街すいせい。そして流れ始める『Je t'aime』。

フランス語で「あなたを愛してる」という意味のストレートな表題は、前曲と相まって嫌でも”意図”を勘ぐってしまう。この2曲はチケットを購入して見られるエリアの先頭2曲であり、つまるところ「ライブ見に来てくれたお前ら、愛してるぜ!」という極上のファンサと捉えていいだろうか。俺は勝手にそうさせてもらいます。Je t'aime, Hoshimachi.
前曲のキュートな女の子の雰囲気とは打って変わって、大人の香り漂うセクシーな空気感。その温度差にドギマギしてしまった。嘘、めちゃくちゃノってた。サビラスト「Je t'aime」の低音がゾクッとするような妖艶さを感じてすごく好みです。


と浸っていると、またもアレンジアウトロが続く。「皆さんまだまだいけますよね~?!」という掛け声と共に、徐々に移り行くサウンド。「あああああ~~~~~~」となる私。このイントロは……

始まったのは『自分勝手Dazzling』。星街オリジナルソングの中でも特に好きな一曲で、今日ステージ上で歌ってくれるのを本当に楽しみにしていた。フロアで体を揺らしながら聴きたくなるようなサビメロがたまらない。デカい箱のスタンド席で聴きたい。
セクシーさ漂うダンスが艶やかな雰囲気を更に彩っており、その空気に飲み込まれる。「幾億分の1に隠れた」の振りや、Cメロ~ラスサビ前のダンスは、いつもに増して目を奪われた。MVから好きだった振付を全編ver.で見られたこともまた感動だった。

さて、曲が終わって切り替わるスクリーン表示。そこに映し出された“NEXT GUEST IS…”の文字。ゲスト枠来た!!!!!!!とテンション爆発。流れる映像には赤いエフェクトが見受けられるが、今回のゲストは二人ともイメージカラーが赤系統なのでどちらか分からずもどかしい。ウズウズしながら待っていると映し出されたシルエットは…いぬい~!

もうこの時点で自我がほとんど消失。とこまちの二人が一緒にステージに立つこの瞬間をどれほど待っていたかは私のYouTubeメンバーシップ一覧を見れば一目瞭然かと思う。

五、六悶着くらいしたというとこまちコラボの1曲目は『Galaxy Destiny』(とても良い発音)。申し訳無いながら存じない楽曲だったが、120%くらいあんスタだろうなぁと思って聞いていた。あんスタだった。
「ええやん…これや…」と直感で決まった曲だけあって二人の親和性は抜群。穏やかに流れる時に身も心も任せて聞き入っていた。

そんな1曲を終えたところでMC。終始ゆるんゆるんでニコニコしていて、二人の仲が伝わってくるようだった。いきなり走り回ってかかとが気持ち悪くなるいぬい可愛い。声出しOKになったら「お水美味しい~??」の洗礼を浴びて欲しい。


と、ここで星街が「私いぬいさんに内緒にしてたことがあります!」と茶番っぽいやりとりに突入。

星街「今日実は~、とこちゃんに内緒で~、私ととこちゃんのオリジナル曲を~、作ってきたんです!」
俺「ハ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?????」バンバンバンバンバン(ペンラで畳んである上着を叩く音)

なんか茶番が繰り広げられている様子だが、正直気が気じゃない。スマン。爪が食い込むほど手を握りしめて曲を待つ数秒がまるで永遠かのように感じた。待望のとこまちオリジナルソング、一体どんな曲なんだろう…

ステージ初期位置に付いて、星街から告げられる二人のオリジナルソングの曲名は『OUT OF FLAME』。
いぬいをゲストに呼んだ理由の一つに「事務所の垣根を壊すため」と言っていたことが脳内をよぎったりと、タイトルの解釈を求めて思考がフルスロットル。星街といぬいを隔てる壁や、バーチャル業界そのものの枠組みを、良い意味でぶち壊そうという意気を感じた。

そして流れるイントロ。開幕1秒で察する。「これはドストライクだ…!」。ジャズサウンド混じる激しくも爽快なメロディーに乗せて、二人の魂こもった歌声が響き渡る。息の合ったキレのあるゲキツヨダンスが会場を更に沸き立てる。俺は失神寸前。マジでかっこいい&マジで俺好み。マジでヤバいヤバい。
天高い星空と深淵の地獄、交わるはずの無かった二人がこうして舞台に立っている奇跡に感謝し、ただただ涙を流していた。ありがとう、とこまち………(翌日無限にリピってた)


画面は暗転し、再び浮かび上がる“NEXT GUEST IS…”の文字。もう一人のゲストのお出ましだ。

ステージに現れたのはAZKi。星街と二人で紡ぐ歌は『ひかりのまち』。
前曲で温まった会場を焼け野原にするが如く刻まれるビートに、血湧き肉躍る。AZKiの楽曲はなかなか聴く機会が無かったのだが、”生”への執着にじむこの曲の迫力に惚れてしまった。このライブが終わったらAZKi曲を聴いて回ろう…と思いながらこの歌に溺れていたことをよく覚えている。

MCに入り、AZKiと星街のこれまでを振り返るような会話が交わされる。私がホロライブを追っていなかった頃の話を二人から生で聞くことができ、幸せに浸っていた。2年半という時を経て生まれた星街とAZKiのオリジナルソングの重みが、この数分の会話から十分過ぎる程に伝わってきた。

MC中に「AZKiからすいちゃんに捧げる曲」という明言もあり、最初に”この曲”を聞いた時から考えていたことが確信に変わった感動の中で始まる、『The Last Frontier』。
歌い出しからサビに向けて夜闇が明るんで行き、サビで荒野の果てから眩い朝日が差し上る…そんな景色が浮かぶようなドラマ性を感じる。そしてその景色を明確に描いてくれたのが、星街とAZKiの圧倒的な歌唱力だ。まるで映画の一本でも見ているようにステージに没入し、感傷に浸っていた。”曲に込められた思い”の強さをひしひしと感じる最高のひと時だった。


AZKiとのコラボパートを終え、彼女を見送りながら始まった曲は『Starry Jet』。
「コールする曲が欲しい!」というリクエストで生まれたということで、コールはバッチリ予習してきた。PPPHやオ~フッフ~などなど普段オタクライブに触れている人間なら本能的に反応出来るようなコール待ちが散りばめられており、現場に生きるオタクとしても大歓喜。基礎コール以外にも「Join us! We are Starry Starry Jet!」などこの曲特有のコールもあって心が弾む。
また間奏では声出し不可の会場に配慮して、手拍子による真心のコール&レスポンスが行われ、星街の「この曲でコーレスがしたい!」という気持ちが伝わってきた。ライブで声出しが解禁される日が実に待ち遠しい。

余談だが『Starry Jet』作詞のこだまさおりさんは私がアイカツ!シリーズ楽曲の作詞家さんの中で一番好きというか崇拝している存在なので、STILL STILL STELLAR楽曲リスト内にこだまさおりさんの名前を見つけた時は悲鳴を上げてしまった。女児アニ感最高です、ありがとうございます。

曲を終えて会場へ静かに手を振る星街。次の曲は彼女の歌声から始まった。
『comet -Midnight Jazz Arrange-』。星街すいせいの原点とも言えるであろう『comet』のジャズアレンジは、本家『comet』のアイドル感とは打って変わって、落ち着きあるバラード調の仕上がり。
STILL STILL STELLAR特典で既に聴いていた『comet -Midnight Jazz Arrange-』だが、目の前にいる彼女から届けられる歌声は音源よりも更に淑やかで、かつ伸びやか。重厚であるのに心は軽やかで、不思議な浮遊感に包まれていた。”聞き惚れる”とは正しくこういう瞬間に用いる言葉なのだろう。
振り付けも本家から引用された箇所が多々あり、進化した星街すいせいを感じずにはいられなかった。
そして1番を終えたタイミングで、星街が白い輝きに包まれる。彼女の進化を示唆するように現れたのは、ライブキービジュアルのステージドレスを纏った姿。
……以降は感情が飽和していたのか、よく覚えていない。その美しい歌唱にただただ浸っていた。

曲の終わりは深く心地よい夢から覚めるような気分だった。
まどろむような眼で捉えたのは、浮かび上がる三日月。星街がゆっくりとその三日月に腰かけて始まった曲は『3時12分』。
私の陳腐な言葉の羅列で語るのはあまりに野暮だ。めちゃくちゃ良い。聴けば分かる。

ライブを見てないでここまで読んでいる猛者はそういないだろうが、もしいたのならばこの感情を味わうためにも是非チケットを購入してアーカイブを視聴して欲しい。動画や音源では味わえない感動がそこにはある。


曲を終えると舞台は暗転し、画面にはオープニングムービーに続くような実写の風景が映し出される。そして流れる星街の語り。

「街明かりが息を潜める 星はまだ見えない」

始まったのは『Andromeda』。
穏やかさの中に大銀河のような荘厳さを感じる楽曲で、どこか切ない雰囲気にライブの終わりが近付いているような空気を感じた。ラストスパートに向けて息を整えるかのようにしっとりと歌い上げられるAndromedaはとても心地よく、ただその歌声に魅了されていた。

星街がAndromedaを歌い終えると、後奏の余韻を拭い去るようにギターの音色が轟き、ステージは深紅に染め上げられる。「まだまだいけるよな?」と言わんばかりに叩き付けられたのは『天球、彗星は夜を跨いで』。

星街が”一番思い入れのあるオリジナル曲は?”と問われる度に挙げているからか、あるいは私がそれを頭の片隅に置いて聴いていたからだろうか。『天球』の歌声は当ライブでも特に力が入っているように聞こえた。まるで生き急ぐかのように魂が乗せられたその歌声は、聴いているこちらまで心が震え、熱くなるようだった。

そんな『天球』を終え、ムービーに入る。

「雲間から薄っすらと煌めきが見える」
「太陽に雲に隠されても星は変わらずそこにいて瞬き続けてるんだと知った」
「本当に大切なものは目には見えないみたいだ」
「きっと答えは見つからない」
「だから僕はずっとプロローグを描き続ける」
「誰しもが孤独なこの街で」
「だって僕は…」

そして星街の語りから、歌唱に繋がる。

「だって僕は星だから」という歌い出し。
誰もが確信していたであろう、来たる曲は『Stellar Stellar』。アルバム”STILL STILL STELLAR”表題曲であり、間違いなく星街すいせい代表曲の一角を担う存在となっている楽曲だ。
曲の解釈については以前綴っているので、読んでいるあなたの時間が許すのであれば下のリンクから読んで貰えると嬉しい(超喜びます)。

最も強く残っている印象はとにかく「気持ちが乗っている」ということだった。しかしそれは『天球』のようにギラついた強い意志とは違って、ライブという最高の瞬間を過ごしている喜びが溢れ返ったようなキラメキだ。
ライブが終わって欲しくない、もっともっと歌いたい!と溢れる想いがひしひしと伝わってきた。
最後の「みんなありがとう…!」は喜びや達成感、そしてライブが終わる寂しさといった様々な感情が入り混じっているようで、”この瞬間この場所でこのライブをしている星街すいせい”からしか聞けない「ありがとう」だったように思えた。これぞ正しくライブの醍醐味。同じ空間で同じ体験を共にしたからこそ味わうことが出来る”生の感情”だった。

そしてこの『Stellar Stellar』を最後に星街すいせい1stソロライブは幕を閉じた。




・・・まだ聴けてない歌も聞けてない話もバッチリあるよ???

会場からはすぐさまアンコールを求める拍手が湧く。青いペンライト一つ一つが、星街すいせい再登場の期待に揺れる。私も彼女が舞台に現れるその瞬間まで、画面に向けてずっと拍手を送っていた。
しばらく経って、画面に映るライブロゴがスッと消え、待ちに待った演者が舞台へと戻ってきた。

静かな歌い出しと「アンコールありがと~!」という観客に向けた一言から始まったアンコール1曲目は『キラメキライダー☆』。
よく考えれば予想出来るホロライブ集合曲だったが、この時の私はすっかり頭から抜けていたので「あ~~~~~~~~~~~~~~(刺さったり予想外だったりそりゃそうだと思ったり色々入り混じった悲鳴)」と叫んでいた。
アイドルVtuberグループ ホロライブの集合曲ともあって、アイドル感溢れる一曲。普段の星街の楽曲はアーティスティックな側面が強く滲む印象だが(そこが好き)、この歌でステージに立つ星街すいせいは有無を言わさぬ「彗星のごとく現れたスターの原石 アイドルVtuberの」星街すいせいだった。くっそかわいい。
そもそも私はアイカツ!シリーズの現場で育ったオタクなので、ストレートなアイドルソングは鳩尾にすいせい列車が衝突してくる程度にはぶっ刺さる。現場オタク三種の神器であるところのコール・ペンラ・クラップを用いて全力で楽しんでいた。
また、彼女が歌っている中でも「みんなと掴んだ今日だよ」の歌唱は、どこかファンに向けて語り掛けるようなニュアンスを感じて泣きそうになってしまった。


そんなアンコール1曲目を終えてMCに入る。
「ぶっ通しでね、色々歌って、MCを極力減らしたんですよ。その結果…ね、この衣装について触れるタイミングが…ありませんでした!」
と、衣装チェンジ以降ノータッチで進んできた新衣装について触れつつスクショタイム。とても助かる。

あっスクショタイム

はいスクショタイム

はいスクショタイム

キラリン☆

キラリン☆

ライブのキービジュアルでも纏っている新衣装は、パフスリーブとパンツスタイル、そして頭上に輝くクラウンも相まって、Stellar Stellar歌詞中の「王子様」を彷彿とさせる。また天の川のように美しく流されたヘアスタイルやアシンメトリーに広がるスカート地も優雅で見惚れてしまう。1stソロライブという大舞台に相応しい、最高の衣装だと思った。端的に申し上げてめちゃくちゃ好き。

MCは続き、本ライブの話題に移る。
「もちろんここが終わりじゃないので、この先もまだまだ2nd,3rdと4thと沢山やっていきたいし、アルバムとかも沢山作っていきたいし、今日限りじゃなくてこれからに繋げるライブにしたいなと思っています!」
と語る星街。私が彼女を推している理由がメッセージに詰まっていて、彼女に惚れ直した瞬間だった。

私が星詠みを自覚した瞬間はとある放送で星街が何気なく発した「10年後にはマジどうなってんだろうね、アタシ。マジで楽しみだわ。己の未来が。」という一言だ。(下記リンク36:51~)
未来に前向きで常に歩みを止めない姿勢がとてもかっこいいと思っているし、「ついてこい!」と進み続ける彼女に置いて行かれないように自分も頑張ろうという勇気を貰える。そんな風に”生き様で誰かの気持ちを明るく元気に出来る存在”こそアイドルだと私は思っているし、だからこそ私は『アイドルVtuber 星街すいせい』が大好きだ。

と、まあそんなことをリアルタイムで考える余裕があったわけもなく「は~推し…」と感傷に浸っていると、このライブ最後の曲に向けたMCが始まった。

「ということで!!最後歌ってない曲が!!ありますよねぇ!!」

星街の力強い呼びかけに、このステージを見ている全員が首を縦に振って目を輝かせていたことだろう。

「これでほんとにほんとに、今日のライブ最後の曲になります。それでは聴いてください。『NEXT COLOR PLANET』」

自他ともに認める星街すいせいの代表曲『NEXT COLOR PLANET』が記念すべき1stソロライブのトリを務める。
本ライブ最後の歌を、星街は本当に本当に楽しそうに歌い上げていた。歌い方、声色、声かけ、身振りと、ありとあらゆる部分から「楽しい!!!!!!」という気持ちが放たれていて、見ているこちらもワクワクドキドキに包まれていた。と同時に、あまりに楽しそうな推しの姿に泣きそうにもなっていた。
「呼んでるの」「(終わらない)」「La, la-la-la-la, la-la-la-la」の箇所は配信視聴だったからこそ声に出して歌えたのがとても嬉しくて、星街と少しでも気持ちを共有できた気分だった。

「これからも星街すいせいをよろしくお願いします!ずっとずっとついてきてください!」
最後の間奏に挟まれた言葉には胸が熱くなった。こちらこそ、ずっとずっと追いかけさせて欲しい。
そして彼女もよく口にする、最後の歌詞がやってくる。

「明日も会えるから!」

「ありがと~!星街すいせいでした!またね~~~!」
曲の終わりと共に観客へと挨拶をして、バーチャルらしく光の粒となってステージを去る星街。
”星街すいせい1stライブ『STELLAR into the GALAXY』”という最高のひと時が幕を下ろした。


【本ライブの『Stellar Stellar』の役割とは】
本当にこの楽曲が好きなのでもうちょっとお話させて欲しい。
ライブ前に星街は「ライブでの『Stellar Stellar』の役割を楽しみにしていて欲しい」という話を度々していた。そんなこの曲が選ばれた曲順は、ライブ本編のラスト。これについて少し考えさせてもらった。
なおアンコールの2曲については
『キラメキライダー☆』~所属グループ集合曲
『NEXT COLOR PLANET』~星街すいせい代表曲
という理由で選ばれた可能性が高いと考え、ここで話題にあげる「セットリストの意図」の文脈外として扱う。

まず私は、本ライブの中でも特に『Stellar Stellar』前語りの一節「だから僕はずっとプロローグを描き続ける」に着目した。
プロローグとは『文章や物語の導入部のこと。演劇では序幕、詩では序言という。』(Wikipediaより)。
物語の構成は主として
〖 序章(プロローグ)-本編-終章(エピローグ) 〗
で成り立っている。その中で「序章」は本編に入る前の前提、すなわち過去を記すパートだ。 

では「過去(=プロローグ)を描き続ける」とはどういうことだろうか。私の解釈は以下の通りだ。

「星街すいせいにとって”今”よりも前の出来事は一分一秒でも既に”過去”の出来事で、今彼女が生きているこの一瞬だけが”今”。だから彼女にとって、起こった全ての出来事は全て『プロローグ(=過去)』である」

時系列の捉え方としては「今この瞬間が生きているうちで一番若い」という言葉に近いものがあるだろうか。常に今この瞬間の星街すいせいこそが”星街すいせい”であるという考え方だ。

改めてライブの曲順について考える。
『Stellar Stellar』の位置は「ライブ本編のラスト」だと先述した。だが、この捉え方はもしかしたら少し違っているのかもしれない。
言い直すとすれば「ライブの中で最も新しい瞬間」、「ライブの中で最も”今”に近い場所」などだろうか。
ライブ本編で『Stellar Stellar』を歌い終えた後に「ありがとう」などの一言も発さず閉幕したのも、この曲の後に一切を介入させないことで、『Stellar Stellar』が絶対的なライブの最後、すなわち最新の瞬間になるようにしたと捉えることもできる。

さて、話題を少し変えさせてもらう。
文中でリンクを貼っていた『Stellar Stellar』解釈で、私はこの曲を「星街すいせいの人生讃歌」と形容している。

言い換えるならば「星街すいせいの生き様/生き方」。これを踏まえて、再度セットリストについて考える。

本ライブでは『Stellar Stellar』の前に15曲のオリジナル曲を歌っている。それらはどれも星街にとても大切な楽曲たちであることは間違いない。しかしセットリストと先ほどの時系列の考え方を当てはめると、それらは全てプロローグという立ち位置となる。自分が手にした物だって、彼女にとっては過去の出来事のひとつだ。

一方で、作曲を手掛けたイノタクに対して星街から「作詞させて欲しい」と頼んだという『Stellar Stellar』は限りなく今の彼女の心情に近い気持ちが込められていることだろう。大きく言えば、この曲は今の彼女の心そのものだ。

と、『Stellar Stellar』と他の楽曲の違いを考えたところでこれらの話題をまとめる。
出来事だけでなく物事も全てプロローグとする彼女にとって、”今”手にしているものは一体何だろうか。それは星街すいせいを星街すいせいたらしめる人格・心そのものだ。
そんな心そのものを込めた『Stellar Stellar』は”今”を生きる彼女と常に共にある。だから星街すいせいの「最も新しい瞬間=今」を飾るのにふさわしい楽曲であり、セットリストの最後に位置付けられたのではないだろうか。

以上を総括すると「星街すいせいは過去を振り返ることなく最新の”今”を常に生き続けていて、そんな彼女の心を形にしたのが『Stellar Stellar』」ということになるだろうか。先へ先へと歩みを止めない星街と、彼女の芯の通った心の強さが表れているようだ。

最後に私の『Stellar Stellar』解釈から文章を引用して、長くなったこの話を終わりたい。

改めて、『Stellar Stellar』は星街すいせいの人生讃歌であると私は思った。
1stソロアルバムという節目に当たって過去を振り返り、その轍を見つめた上で「自分は間違ってなかった」と力強く頷く彼女の姿が浮かんでくるようだ。そしてこの1stソロアルバムも、彼女の長い長い轍の一部になることだろう。
『星街すいせい』の音楽はきっときっと止まない。


【最後に】
すいちゃんのライブほんっとうにすごかった…。
星詠みとしての日は浅いけど、NEXT COLOR PLANETだけは年単位で前から知っていて、なんならカラオケでよく歌ってたんですよね。沼を恐れずさっさと飛び込んどけば良かったと、ライブ告知以降ひしひしと感じてます。本ライブ前にようやく見た3Dお披露目ライブとか何でか知らないけど涙出てきたもん。comet歌ってる最中に「いつか大きな会場で歌いたい!」とか言っててもーーーーーーーーーダメ。ダメです。
でも逆に考えれば、今この瞬間こうして推しを推すことが出来ているというのは素晴らしいことなんですよね。何事も巡り合わせ。「星街すいせい、推せる。」と気付いたあの瞬間の自分に大きな拍手を送りたい。むしろライブ告知前だったので新規参入には最高のタイミングだったまである。
彼女が「ついてこい!」と駆け続ける限り、その星の輝きを観測していたい。そう強く感じさせるライブでした。10年後どうなっているのかが楽しみでなりません。星街すいせいさん、すいちゃん、ずっと応援させて頂きます。大好き!!!!

というわけでご精読ありがとうございました!
See you again, Have a nice day! おつまち!

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