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オーイシマサヨシ武道館 ライブレポ(配信視聴)

我らがアニソン界のおしゃべりクソメガネことオーイシマサヨシの晴れ舞台を目に焼き付けるべく、九段下ではなく自宅で鑑賞したオーイシ武道館のレポ。


ツダケンの語りで開幕する。1曲目はなにが来るかずっと考え込んでいたが、赤色のカーテンのような照明が背景にうつるとセンターステージ最前にオーイシが現れる。1曲目は「エンターテイナー」からであった。正直、エンターテイナーから始まっただけで涙が出そうになった。
1番を歌い終えると膝を着き、「ついに辿り着いたぞ!武道館!」と力強く声にする。
辿り着いたという表現を使ったのは、オーイシが前々から武道館が目標と口にしてきたからだが、それはファンとともにという意味も含蓄しているのだ。ラスサビ前になると最前からコメントに溢れたメインスクリーンの方に下がる。音が止まるとスクリーンには "ようこそ武道館へ"の文字がそして、「今日は最高の1日にしようなみんな!」と高らかに宣言する。この時のオーイシは既に感極まっているようにも見えたが、この瞬間、この日のライブが最高のものになった。オーイシマサヨシこそ真のエンターテイナーである。
「エンターテイナー」の感動の余韻を残さずに「オトモダチフィルム」が流れると、アニソン界のおしゃべりクソメガネとしてのオーイシを見ることが出来た。今や代表曲だらけのオーイシだが、これも2010年代後半のアニメソングを代表する曲だろう。

MC
帰れー!クソメガネー!と通常運転のファンに対し、「武道館でもそれなん笑 」と笑いを誘う。 しかし、おめでとー!の声には「あ、待ってそれ泣きそう…いやさすがに泣かへんけどな」というやり取りにはファンとオーイシの距離の近さが見て取れる。
次の曲(「ギフト」行くにあたり、「ウーリヤちゃん来れなかったから、この中からお隣の天使様を探します。この中に、我こそは私こそいや僕こそ、オーイシの夢舞台のお隣の天使様になってもいい人は手を挙げて!」と言うとかなりの人数が手を挙げる。そして選ばれたのは…。かの有名な2人のヲタクであった。やはりこの2人、只者では無い。緊張しながらも見てるこっちも楽しくなるようなダンスをする。まさか武道館でこのコンビが見れるとは笑

続く「好きになっちゃダメな人」はほとんど初聞きであったが、ゆったりのラブソング。こうゆうバラードっぽい曲にもセンスを感じるのがオーイシマサヨシだ。
ネタ曲?ではなく列記としたアニメソングの「死んだ!」はオーイシそっくりのダンサーが出現する。ハロウィンを感じる不気味ながらキャッチーな曲。オーイシマサヨシはどんなジャンルの曲でもキャッチーにする能力が高い。
そして満を持して新曲「なまらめんこいギャル」ではREAL AKIBA BOYZが参上。オーイシのキャッチーな歌にピッタリの振り付けでキレキレのダンスは健在であった。そしてコーレスも完璧だった。
そしてオーイシの提供曲「サインはB」をセルフカバー(しかも原キー)で歌唱する。やはりこの人の歌声は唯一無二である。とにかく最強なのだ(語彙力)。「ようこそジャパリパークへ」でも原キーで歌い上げるのは高い声が出るのではなく、オーイシしか出せない力強い歌声で出せてるというのがどこにもない強みだ。
続く「Hands」「英雄の歌」「碧い砲撃」それぞれタイアップ曲である。
「Hands」はウルトラマンR/Bのタイアップということもありウルトラマンがオンザステージ。戦隊モノということもありこちらもコーレスだったり、ファンとともに歌う曲である。

それに対して「英雄の歌」「碧い砲撃」はシリアスな曲調でかつ、オーイシの歌唱力がより際立っていた。
特に「碧い砲撃」のオーイシのパフォーマンスはため息が出てしまうくらい圧倒的な歌唱力であった。

MC 武道館について
「僕は武道館を武道館先輩と呼んでいるんだけど、色んな人から武道館先輩には魔物がいるよ。ってプレッシャーをかけられた」
「今全く緊張してなくて、でも昨日の夜はさすがに魔物が襲ってきた。目を瞑れば時計の秒針の音や心臓の音がやけに気になる。なるほどこれが魔物か…。でもしっかり寝れました! ほんな睡眠の歌を歌います」

「お風呂にする?ご飯にする?それとも僕と寝る?」と言ったならば「枕男子」なわけで。
オーイシのアルバム「仮歌」は高校時代によく聞いていたので、まさか!と喜んだ。
"電気消して" という歌詞のあと、武道館が暗転。
それに対しオーイシが「あぁ〜ウチの照明さん正直な人だから電気本当に消しちゃったよ。すみませーん!電気つけてください!」と言うと、アコギをもつオーイシのそっくりさんにスポットライトが…
「そっちちゃう!それ高澤くんや!笑」
〜歌唱再開〜
2回目の"電気消して"でまたもや暗転すると、
「あぁ〜また消えちゃった…」としてなにやらゴソゴソ言いながらオーイシが話し続ける。
「次電気がついたら誰がいるのかな〜?前は僕のお母さんが出てきたことありますからね〜。武道館は僕のそっくりさんとかが出るかも!照明さん!そろそろ皆も心配になってきてるので電気付けてください!!」
と言うとセンターステージにアコギを持ったメガネを付けないオーイシそっくりさんが…。あまりにも似てる彼は 大石昌良であった。
アニメなどの歌手活動やTVではオーイシマサヨシとして活動しているが、それ以外(楽曲提供、弾き語りライブなど)では大石昌良として活動しており、遠い親戚という設定になっている。が、その大石昌良として登場した。

かなり熱い展開に会場から大きな歓声が湧く。
そして超技巧のギターをかき鳴らしながら、リズミカルな「トライアングル」を披露する。忘れてはいけないこの人は歌唱力だけでなく、ギターテクも圧倒的だということを…。

そして暗転し、メガネをかけたオーイシマサヨシが再登場。
「いや遠い親戚の大石昌良さんじゃないか!」
とし、再び「枕男子」を歌い上げ、そのままメンバー紹介をした。

続くはTVアニメ コップクラフトOPの「楽園都市」改めてタイアップの多さに驚かされるが、それとともに曲リリースの速さにも驚かされる。この曲は2019リリースだが、そこから10枚以上のCDを出しているのだから…。
最新アルバムから「エレクトリックパレード」も初聞きだったが、どうやらこれもタイアップらしい。いかにもアコギで曲を作ったという曲調で、(普段アコギで創作してるが)かなり好みだった。

公演内容もいよいよ後半に差し掛かる。
「誰にも邪魔されることなく最後まで駆け抜けたい」と話すと、舞台裏から怪獣ガギュラが!
するとすかさず「緊急事態です!でも僕たちにはヒーローが着いています。」と慣れた感じでヒーローショーのような口上をするオーイシ。
「きっとSOSを聞いてガウマ隊長が駆けつけてくれる! 僕がダイナゼノンと呼びかけたらバトルゴー!と大きな声で返してください!」と呼びかける。1回目
ダイナゼノン↪︎バトルゴー!!
……何も起こらず 「もっと大きい声が必要です!」と煽りまで完璧である。
2回目ついに登場し、流れるのはTVアニメ SSSS.GRIDMANより「インパーフェクト」。
アニメは見たことないが大好きな曲。クライマックスに向けてさらにボルテージが上がる。
華麗に歌い上げると、
「はぁはぁ…良かった。ありがとうダイナゼノン!…これで誰にも邪魔されることなく、大成功はもう目の前」と言うオーイシの背後(舞台袖)から赤い光が…
観客一同「後ろ後ろ!」と叫ぶ姿は正にヒーローショーそのもの。
「ん?後ろ?…あ!あれは!アレクシス・ケリヴ?! どうしよう…ダイナゼノンとグリットナイト送り出しちゃったよ…。」

「誰か助けて…助けてヒーロー!」とオーイシが叫ぶとギターの轟音が鳴り響くと共に、ステージ中央床下からスモークとともにヒーローが! ヒーローの正体はオーイシの事務所の社長であり、ともにユニットを組むTom-H@ckであった。大石昌良に続き、かなり熱い展開。
武道館にかけつめた仲間たちはもちろん、画面の前の私も演出にまんまと魅せられ、声が出てしまった。
そして代表曲「UNION」を演奏。自信満々に演奏するTom-H@ckを背に高らかと歌い上げるオーイシ。武道館のどこかでOxTは見れると思っていたが演出が憎い。
続いてこちらも劇場版グリッドマンから「uni-verse」そもそもグリッドマン初期から携わっているオーイシのグリッドマンへの思い入れは強いが、この歌そのものにオーイシ自身かなり思い入れがあると話している。
大人になってからあの頃にヒーローに憧れていたことを笑い話や嘘にする必要ないよ。というようなメッセージも含まれていて、なにか曲自体に大きなエネルギーを感じるのだ。
2番が終わるとオルゴールのような優しい音色が来て、ブリッジが流れるのだが、そこで涙を誘発させられる。
そして最後の「オーオーオー!ここが!僕らの!ユニバース!」と大団円のような大きな大きなひとつの(uni)歌の節(verse)の大合唱。ここでまた1つ曲が完成したような感動があった。

MC
センターステージ真ん中を空けて、Tom-H@ckとオーイシが話す。
(ここから会話形式 T・・・Tom-H@ck、オ・・・オーイシマサヨシ)

T これが噂の武道館の景色ですか…
オ そうです。俺も泣きそうやったけど一言
T その前に一言。登場した時 泣きそうになった

オ 目が合うと泣きそうだから むこうみていうね、とりあえず武道館まで来たわ
T すごいよね…
(大歓声)
オ この景色見せたかったんよ…。12年前ですか、トムくんと会ってアニメソングを始めました。そこから景色がガラッと変わった。
あった頃覚えてる?僕はトムくんのパンツの柄まで覚えてる笑

オ 仮歌を歌ったらそのまま採用されて、覚えてるんです。会長(深井)に第二の影山ヒロノブを見つけた。って言われた。
その時は疑心暗鬼になって、人を信じれずに「そんなことないですよォ」って低反発のスポンジみたいな奴だった。
トムくんとOxTを組む時に、オーイシさんとなら主題歌の2本や3本持ってこれますわ。っていってくれたけど、その時も「そんなことないですよォ」って言った。

T オーイシさんとやってる時、武道館やるイメージが出来た。深井も「2人が(武道館に)立っているのが見える」って言ってたんだ。

オ トムちゃん…オレ多分だけどまだ大きくなるわ

T いつかいちばん大きいとこでやってみんなに来て欲しいよね

オ 東京ドームとか?
T  マジ?!

オ いずれやろうよ。その時はまた助けに来てよね。……じゃあそろそろ俺たちが出会った頃の曲やりますか。


TVアニメ …………「ダイヤのAより  『Go EXCEED!』」

野球少年だった中学生の思い出がフラッシュバックした。野球小僧問わず、人気だったダイヤのAのop。変声期前でもこの歌は高くてカラオケで歌うのも至難だったが、みんな歌いたがるくらいにはかっこよかった。
そして歌ってる人は 大石昌良?? 誰だろ?でもいい歌だよね! なんて話していたな。野球の練習中や試合中、この曲が脳内で流れた時はいつだって自分が主人公になれた。
あの頃を彩ってくれたアーティストが、自分が
大人になった今、アニソン界の大御所になって、武道館にエンターテイナーとして輝いていた。
なんだか形容しがたいが胸が締め付けられ、涙が溢れた。あの頃と変わらない歌声で……感無量だった。

トムに別れを告げ、本編最後を飾るのは
「君じゃなきゃ…、いや武道館じゃなきゃダメみたい!!!!」(「君じゃなきゃダメみたい」)
恐らくダイヤのAに続いてオーイシを沢山のアニメファンが認知した曲であろう。
この曲の超技巧ギターのイントロからオーイシの世界観に引っ張りこまれる。そしてこの曲を歌うオーイシは圧倒的にかっこいいのだ。

アンコール

数分経つと物販の衣装に着替えたオーイシが登場する。
最新アルバムから「僕らの箱庭」はどこかディズニーミュージカルのような肩を揺らしたくなるような遊び心に溢れたダンスミュージック。
ダンサーとともに歌うオーイシは本当に武道館を楽しんでいて、こちらも嬉しくなった。

曲が終わると「叫び足りてないんちゃう?!」と言うとお馴染みのプラカードでコーレスの練習をする。

「ドラゴンエネルギー」まさか武道館で聞けるとは…笑 オケ音源で冒頭の加藤純一の語りはそのまま聞こえ、会場からだけでなくオーイシからも笑い声が聞こえる。
しかしながら、ヒーロー!のコーレスは相当なボリュームであった。武道館ではどのくらい聞こえていたのだろうか……。

本当に最後
「TVアニメ…………けものフレンズより『ようこそジャパリパークへ!!』」

これオーイシマサヨシだったの!?とリリースされた当初は思っていたが、ニコニコで原キーでアコギを弾きながら歌い上げるオーイシを見て、オーイシの曲だわ…。と感じたことを思い出す。
最後になっても歌声は衰えることはなく、寧ろダブルアンコールがあるんじゃないか?と思うくらいには余力を感じた。
そしてこの曲のコーレスも見事。武道館をハッピーに彩ったまま走り抜けた。

曲が終わると中々舞台袖に捌けないオーイシ。場内BGMで「ようこそジャパリパークへ」が流れており、それに合わせて再び歌い、コーレスをする。なにかまだまだ歌い足りないような、後ずさりする。しかし場内BGMが終わると、どこか寂しげにステージを後にする。

すると暗転し、来年3月にオーイシ武道館Vol.2の告知が発表されると大歓声が上がる。
公演中に「これ終わったらモチベどうしよう…いや、大丈夫だな。」と言っていたオーイシ。
大丈夫ってそーゆーことだったのか!?


セットリスト
1.エンターテイナー
2.オトモダチフィルム
3.ギフト
4.好きになっちゃダメな人
5.死んだ!
6.なまらめんこいギャル
7.サインはB
8.Hands
9.英雄の歌
10.碧い砲撃
11.枕男子
12.トライアングル(枕男子曲途中に)
13.楽園都市
14.エレクトリックパレード
15.インパーフェクト
16.UNION
17.uni-verse
18.Go EXCEED!
19.君じゃなきゃダメみたい

e.c.
1.僕らの箱庭
2.ドラゴンエネルギー
3.ようこそジャパリパークへ


今回、九段下では無く自宅でオーイシマサヨシの夢舞台を見させてもらった。しかもアーカイブありで。こんな低価格で見せて貰って本当にありがたかったし、見れてよかった。
それもこの夢舞台、色んな人に見て欲しかったのだろう。私はオーイシの武道館、自宅であったが見れて本当に幸せだった。
やはり1曲目のエンターテイナー、今考えるとこれは決まっていた気がする。というか武道館1曲目にやる曲として作ったんじゃないか……と思わせてくるくらいにはピッタリだった。

来年3月には2回目となる武道館になるオーイシ。2回目の武道館はどのように変わるのか。演出はもちろん、セトリもオーイシの心持ちや魔物への対処も気になる。
そして個人的に気になっていた「ロールプレイング」を今度こそ聞きたい。(願望)

そしてそろそろグリッドマン見よう自分。
オーイシの楽曲だけで感動して本編で感動しないわけないし、本編を見切ったあとにグリッドマンの曲を聴いたら格別だろう。



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