人魚(にんぎょ)
マーメイドが話題になっているのでここで日本の人魚の話でも。
『箱入娘面屋人魚』
ざっとあらすじを説明すると、竜宮城の乙姫の愛人、浦島太郎が鯉の遊女と浮気して出来た人魚が冴えない漁師に拾われるというとんでもない話。
愛人との子供ゆえに浦島太郎に捨てられた人魚は成長して平次という冴えない漁師に拾われて妻になる。
身体は魚だが美人であった人魚は女郎小屋の主人に誑かされ家計を助ける為に股引きをつけて遊女になる。
が、結局上手くいかず、食べれば不老不死になるという人魚の肉を舐めると若返ることを近所の学者に助言されて「人魚舐め屋」をオープンする。成功して平次は金持ちになるが人魚を舐め過ぎて自分は子供になってしまう。
そこに浦島太郎が現れて玉手箱で元の歳に戻った平次と、何故か魚部分が裂けて人間になった人魚は余った人魚の抜け殻を売って大金持ちになりましたとさ。
めでたしめでたし。
全文は国立図書館のデジタルコレクションから閲覧出来ます。
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