【遊び場】子どももママも先生も笑顔になれる!都留市地域子育て支援センター
去年(2023年)春、
都留市の田原交流センター「nicot.」1階にオープンした
【都留市地域子育て支援センター】。
未就学児(0~6歳)とそのきょうだい児(小学2年生まで)の遊び場で、
子どもたちの発達に合わせて厳選された安全なおもちゃが並び、
自由な発想で遊んでもらおうと運営されています。
このセンターの特徴であり最大の魅力は、
スタッフの皆さん(先生方)が子どもと全力で遊んでくださること。
その裏には、皆さんの
「子どもたちが大好き!」という思いや、
「子どもたちだけではなく、ママやパパ、
おばあちゃん、おじいちゃんも笑顔になってほしい」という願いが。
今回は、そんな都留市地域子育て支援センターでできることや
センターの魅力をご紹介します。
子育て支援センターとは?
「子育て支援センター」と聞いて、
みなさんはどんなことが頭に思い浮かびますか?
たくさんのおもちゃで遊ぶことができる。
育児の相談や情報交換ができる。ママ友・パパ友ができる。
都留市の「つるし子育て応援サイト」によりますと、
であり、都留市では、
・都留市地域子育て支援センター
・ひまわり幼稚園地域子育て支援センター「こどもの部屋」
・開地保育園子育て支援センター
・心のそだち being
の4か所で実施されています。
都留市地域子育て支援センターでできること
都留市地域子育て支援センターは、去年(2023年)春にオープンしました。
場所は、都留市田原にある
田原交流センター 「nicot.(ニコット)」の1階です。
ここには、常時3人以上の先生がいて
(そのうち少なくとも一人は保育士資格を保有)、
利用者の安全を見守るだけではなく、
一緒に、全力で遊んでくださいます。
部屋で遊ぶ
部屋の広さは、およそ38畳(8m×8m)。
部屋の中で元気いっぱいに体を動かしたり、
低月齢の赤ちゃんが
寝転んだりズリバイやハイハイで移動したりすることなどを考えて、
空白のスペースが広く取られています。
また、こちらに置かれているおもちゃは
・利用する子ども(0~6歳)の発達に合わせたもの
・安全なもの
・子どもたちの発想次第で様々な遊び方ができるもの
という基準で厳選されています。
例えば、こちらの「ソフト積み木」は、
大きくて角がなく、柔らかい素材でできています。
高く積み上げるのも良し、おうちやお城を作ったり、
動物の形にしてみたり、色で分けて遊んだり……。
子どもたちの豊かな発想で、何通りもの遊び方が生まれます。
そして何より嬉しいのが、
一緒に遊んでくださる先生方が子どもたちの発想を決して否定しないこと。
「これは何かな?」「上手にできたね!」「次はこうしてみる?」などと
声をかけ、一緒になって楽しんでくださるので、
積み木1つで子どもの遊びがどんどん発展していきます。
他には、こんなおもちゃやスペースがあります。
外で遊ぶ
外は、芝生が敷かれていて、
ハイハイや歩き始めのお子さんも一緒に楽しむことができます。
お部屋同様お外も広々!のびのび遊べます。
ごはん(お弁当)を食べる
都留市地域子育て支援センターでは、
指定された時間内(午前11時半~正午)であれば、大人も子どもも
自分たちで持ってきたごはんや離乳食を食べることができます。
イベントに参加する
また、センターでは、毎月様々なイベントが開催されています。
こだわりは、1カ月の中で様々な年齢の人が対象者になるようにすること。
例えば
・赤ちゃん向けのベビーマッサージやハイハイレース
・0~6歳までが参加できるリトミックやお誕生日会
・家族みんなで楽しめる
ハロウィンパーティーやクリスマス会といった季節のイベント
他にも、
市内の複数の幼稚園・保育園が集まる出張説明会。
保護者のリフレッシュのために、
ヨガやピラティス、フラワーアレンジメントの教室。
さらには、言語聴覚士や助産師、シューフィッターといった
専門家による講座も企画・開催されています。
イベントは、センターの利用者からのリクエストに応えて、
毎月のように新しいものが加わっています。乞うご期待!
子どももママも先生も!笑顔になれる3つの魅力
ここからは、筆者(2歳娘を子育て中)が、
日頃利用している中で感じたことや、取材を通して知った
都留市地域子育て支援センターの魅力をご紹介します。
①子どももママも嬉しい「全力で遊んでくれる先生たち」
都留市地域子育て支援センターの特徴であり最大の魅力は、やはり
先生方が子どもと全力で遊んでくださること。
先生によると、その間の保護者は
「もちろん一緒に遊ぶのも良いし、遊ばずに見守っているだけでも良い」。子育て支援センター=”親子で遊ぶ場所”と思っていた私には、衝撃でした。
その理由を伺うと、
「ママもパパも、普段ご家庭で命をしっかり守って、
いろんな責任を抱えながら生活していらっしゃるので
こちらにいらしたときは、ママもパパもホッとしていただきたい。」
また、先生方の多くが子育て経験者。
子育てで大変な時期を乗り越えてきた、または今まさに頑張っている最中で、
「ママたちの気持ちが痛いほど分かるからこそ、ぜひ頼ってほしい」との思いが。
その思いは、部屋の環境にも。
部屋の中央にある、こちらのソファー。
ふかふかで座り心地が良く、とてもリラックスできるのですが、
それだけではありません。
部屋のどこで子どもが遊んでいても、子どものいる方に体が向くように、
360°どこでも座ることができるソファーなのです!
②ママ(保護者)も大切に「名札やさりげない声かけ」
特徴はもう一つ。それは、
子どもも保護者も先生も、センターにいる全員がつける「名札」。
子どもの名札をつけることはあっても、
大人も名札をつけることは珍しいですよね。
そこには、オープン当初からの先生たちが抱くこんな思いが。
「お子さんが生まれると、
自分の名前を呼ばれる機会はどんどん少なくなっていきますよね。
だから、〇〇ちゃんのママ、〇〇くんのパパではなく、
できるだけ下のお名前で呼びたい」
子どもの親、孫の祖父母、夫の妻(妻の夫)ではなく、
一人の人間である”私”として捉え、接してくださること。
とても嬉しく感じました。
また、名札があることで、
「お母さま(保護者)同士も
”この名前、前も見かけたな”などと、お名前を呼びやすくなるのでは」
との思いも。
ママ友が欲しいけどどうやって声を掛けたらいいんだろう?
そう思っている方にとっては、話のきっかけになりますよね。
実際、その通りに
”この前会いましたよね?”などと話す利用者の姿もあるそうですが、
先生方は、さりげない声かけをプラスして、強力なサポートを!
「こちらで把握している情報などで、何回か一緒になっている方とか、
この前〇〇さんもそこに行ったって言ってましたよねとか
たぶん近くにお住みですよねとか……。
私たちもママたちの懸け橋になれればいいなと思っています」
「決して、孤独を感じないように。
センターには、お友だち同士でいらっしゃっている方と
初めて一人でいらっしゃる方もいるので、
必ず全体に声を掛けられるようにしています」
先生方は、子どもたちだけではなく、
私たち保護者のことも本当に大切に思ってくださっていると感じました。
③先生たちが毎日感じる「今日も楽しかったね」
なぜ、先生たちは、こんなにも利用者のことを思ってくれるのか。
答えは、先生たちが仕事を終えて帰る前に交わされるこの言葉に表れていました。
「今日も楽しかったね」。
「(先生たちが)帰るときにみんな”今日も楽しかったね”って。
全然(仕事に)来るのが嫌じゃなくって。
毎日子どもたちからパワーをもらえて、
お母さんと触れ合うことでも元気をもらって、
私たちも元気になれる職場」
「利用者さんに”この施設は保育士さんがすごく遊んでくれる”と
言っていただくんですが、私たちには全くその意識は無くて。
私たちは、自分が、子どもたちともママたちとも関わりたいと思って
行動していて、それが心地が良いと思ってくださる方が
リピートして下さるので、すごく有難い声だなと思っています」
先生たちから利用を迷っている人へのメッセージ
「身なりを整えるだけでも時間がかかり、
お子さんにかかりきりの、
時間の少ない中でお支度をするって本当に大変なこと。
起きたままでも、すっぴんのままでも、
どんなお姿でも、10分でも20分でも良いので、
気持ちが休まる場所として使ってもらえたらなと常々思っています。
センターのドアを開けた瞬間から、
私たちスタッフは全力でお迎えしたいと思っているので、
本当にお気軽にいらしていただきたいです。」
施設概要、利用方法など
都留市地域子育て支援センター
・利用日時:火曜〜日曜
午前の部 9時〜正午 午後の部 13時〜17時
・住所:〒402-0054
都留市田原4-5-32 田原交流センター 「nicot.」1階
・電話番号:0554-67-8321
・利用方法:要予約
(都留市内に在住の方は当日空きがあれば予約なしでも利用可)
・予約方法:公式ホームページの予約フォーム、公式LINE、電話のいずれか
※公式ホームページでは、
子育て支援センターで遊ぶことを「子育てひろば」の利用と表現
・対象:0〜6歳の未就学児とその保護者、
きょうだい児(小学2年生まで)、妊娠中の方
※都留市在住の方は無料、市外在住の方はひと世帯1回100円
※イベント参加時(別途要予約)には材料費などがかかる場合も
・設備:昼食可、冷蔵庫・電子レンジ使用可能
オムツ交換台・子ども用トイレ有り
授乳スペース・調乳用給湯器完備
身長計・体重計・乳児用体重計有り
まとめ・取材後記
親子で遊んだり、先生に遊んでもらったり、イベントに参加したり、
イベントのリクエストができたり、他のママと話すきっかけをもらったり……。
都留市地域子育て支援センターは、まさに”至れり尽くせり”。
その裏には、オープン当初から先生たちみんなが掲げてきた
「ママたち(保護者)に寄り添った保育がしたい」という目標が。
勇気を出して支援センターに来たけど、他のママたちの会話に入れなくて孤独を感じた。
子どもから目が離せないから、化粧をする時間も惜しい。
毎日必死で子育てをしているから、ほんの少しの時間だけでもリラックスしたい。
そんな、子育て中に感じる思いや悩み。
先生たちご自身にも抱えてきた過去(現在)があります。
それを変に隠すのではなく、心から寄り添いたいと願い、
使命・原動力に変えて働かれている姿はとても素敵で、
”ここの先生たちなら頼っても良いんだ”と思わせてくれました。
子どもも、ママ(保護者)も、先生も、みんなが笑顔になれる憩いの場所。
ぜひ、足を運んでみてください。
取材日:2023年12月21日
取材・撮影:ままフリーランス養成講座1期修了生
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