エルクヘアカディス

アメリカのドライフライ。和訳:エルクの毛のトビケラ。アメリカ、モンタナ州ディロンに住むアル・トロス作のトビケラ成虫のイミテーション・パターン。制作年は1957年ごろ。よく釣れる、視野性が良い、耐久性が高い、巻きやすい、マテリアルが入手しやすい、などの条件が揃った名鉤で、現在では世界中で使われている。また、トビケラがハッチしていなくてもこのフライが有効なことは誰もが認めるところだろう。そのシルエットはさまざまな虫をカバーしているので応用範囲が広く、パイロット・フライとしても有効。平たく言えば、万能フライと言っていいだろう。ボディのカラーバリエーション実物に似せればよいが、アル・トロスが示したものは、タン、ブラック、オリーブなど。テリー・ヘレクソンはこのフライについて「このフライは高く浮かせるパターンではない。半分沈んだ状態でもっとも魚にアピールするフライである」と述べている。

【オリジナル・タイイング・マテリアル】フック:ドライフライ10~18番、スレッド:タン ボディ:へアーズ・マスク・ファー、ダブド・ボデリビング:ファイン・ゴールド・ワイヤー ハックル:ファーネス・コック・ハックルをボディにパーマーに5回転ほど、上半分を切り取る。 ウィング:ライト・エルク・ヘア、トールド・スタイル(ダウン・ウイング) ヘッド:ウイングのヘアをクリップした残り部分

[引用:フライフィッシング用語辞典P90(カワノ・ブックス)]

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?