マイストーリー④「スルメセラピー」効果がもたらしたもの
(マイストーリー③はこちらから)
リピート受講の魔力
あんなに苦手で苦痛だと思っていた料理が、少しずつ、でも着実に、楽に、そして時に楽しくなってきた。
世界中に、悩みを打ち明けたり、本音で話せる仲間ができた。
私にとっては、それだけでも十分すぎるほどの収穫だったけれど、Food Therapyは何度でもリピート受講することが可能。
当時は半年ごとに開催されていたので、私はそのたびにワイワイお祭り気分で参加していました。
世界中に広がるコミュニティには、本当に様々な才能や個性溢れる人たちが集まっていて
みんなと交流しながら、ホメオパシーやアロマセラピーを生活に取り入れるようになったり、ピラティスをしてみたり、ハーブティーに親しんだり。
食以外にも自分の世界が広がり、日々の生活に彩りやハリが出て、日々の暮らしがますます楽しくなっていきました。
雷に打たれる
そんな中、確か通算3度目の受講中のこと。
Food Therapyの受講生たちからなるオンラインコミュニティ『ありのまま共和国』のバーチャル保育園園長先生でもあるサマットちづるさんと祥子さんがライブ対談中
「子供が何をしているか・できるかより、その子のソウル(本質)をみている」
と意気投合しているのを聞いた瞬間、私の中に雷に打たれたような衝撃が走りました。
当時、年齢に対して「できない」を指摘されることが多かった息子。
この頃には、頭では「他の子と比較することには意味がない」と分かっていたけれど、心の底ではやっぱりそうは思い切れていなかった。
周囲と比べてしまってモヤモヤすること、できないことにばかり目がいってしまうことが、まだまだありました。
「その子の本質そのものをみている」
その一言によって、私の中に高くそびえ立っていた灰色の壁が音を立てて崩れ、目の前の景色が180度変わっていくような感覚。
息子はこんなに美しい本質を持っているのに。
どうして私は、目の前にあるそれをただまっすぐ見ていなかったんだろう。
なぜ周りと比較しては焦り、息子の個性やペースを無視して、あれこれいじくりまわそうとしていたんだろう。
息子を「変えよう」としていたんだろう。
これを機に、行動として何かが大きく変わったというわけではなかったけれど、私の中の子供をみる目は確実に変わっていきました。
子供の成長に関して何か言われて、一瞬心がざわつくことはあっても
それを長く引きずったり、落ち込んだり、過剰に心配したりすることは圧倒的に少なくなっていった。
今思うと、祥子さんもちづるさんも、同じようなメッセージをそれまでも
様々な角度から何度も伝えてくれていました。
でも「ありのままでいい」という言葉を頭では理解したつもりでも、感覚的にはイマイチ腹落ちしていなかった。
それが、繰り返しFood Therapyに参加して食や生活の軸を整えたり、仲間たちとの繋がりを深めていく中で、少しずつ溜まっていき
この瞬間にコップの中の水がいっぱいになって、溢れ出したのだと思います。
これが、Food Therapyが別名「スルメセラピー」と呼ばれる所以。
噛めば噛むほど味が出る。
あらゆる角度から、じんわり、じんわり効いてくる。
「子育てを楽に、日々を心地よく過ごす」仲間の輪を広げたい
Food Therapyを何度も受講するうちに、徐々に正解や評価を自分の外側に求めなくなり、心がぐっと軽く、楽になっていくのを体感してきたこの数年。
…とは言っても、人生にアップダウンはつきもので、予想外の出来事が起こったり、しんどい時期がやってくることもやっぱりある。
けれど、そんなとき
自分の中に、ブレても戻れる軸があること
焦らなくて大丈夫。必ず底から浮上できると知っていること
どんなときでも助けてって言える、ただ寄り添ってくれる仲間がいること
Food Therapyを通して体感してきたもの、築いてきたものが今の私にとって何よりの宝物であり、人生の羅針盤のようになっているから。
「自分ひとりですべてを抱え込んで、しんどくなってしまう」
「できないことを数えて、自分にダメ出ししてしまう」
そんなひとりでも多くのママたちと一緒に、ともすると出口のみえない育児や生活を心地よく楽しめるようになっていきたいという想いで、Food Therapyのファシリテーターになりました。
そしてここでもやはり、自分だけでできることって本当に限られていて、
仲間たちがいてくれるからこそできること、乗り越えられることばかり。
何もかもひとりで頑張るんじゃなくて、苦楽をともにしながら笑いあったり、時に涙したり、助け合いながら
それぞれのペースで、それぞれの道を進んでいく。
そんな輪を、ここから少しずつ広げていけたらいいなと思っています。
ここまで4回にわたって私のストーリーを読んでいただき、ありがとうございました。