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孫娘と一緒にプログラミングで楽しみながら思いついたこと。

まあ、何と言いましょうか…高校生時代の私は、今でいう「オタク」の”はしり”であったように思います。当時、電話帳ほどの厚みのあるプログラミング雑誌「マイコン」を毎刊購入し、プロが書いたコードをひたすらトレースしてプログラミングを楽しんでいました。記憶媒体はミュージックテープ。片面60分のmaxellのメタルテープであったりした。卓上テープレコーダーにカセットをセットして「読込み/読出し」をしていた。「ぴぃ~ひょろろぉ~」と、カセットテープレコーダーから発せられる音を聞く度に、自分だけの特別な時間を満喫していたように思います。今日、スマホ等で国民的な人気を誇っているメッセージングアプリLINEのファイルサイズは、年を追うごとに巨大化し、今や80MBを超えて90MB…100MBへと迫る勢いですが、当時の私が書いたコードのサイズはせいぜい〇KB程度であったと思います。なのでそれら複数のプログラムを1枚のフロッピーディスクに収納できるというので、当時は高級品であったフロッピ―ディスクドライブを購入するためにアルバイトに精を出した思い出があります。フロッピー1枚が約1.2MBのデータを収納できる(Windows以降は1.44MB)大容量記憶媒体であった時代。そして自宅でインベーダーゲームをプログラミングして遊んでいた。その後はギャラクシアンのプログラミングで苦労したり・・・と、それぞれプロが書いたコードをトレースして→間違い探しをして→完成させて→遊ぶ。を半ば永遠と繰り返していた時代でした。

そもそもなぜ?パソコンに興味を抱いたかというとそれよりはるか以前の小学生~中学生の頃、街の喫茶店やゲームセンターのゲーム機をハッキングしてタダで遊んでいた頃が原点なのだと思う。

誰に教わったのか?記憶が定かではないのだが、私が生まれ育った横浜では、そのハッキング行為を「カチカチ」と呼称していたと記憶している。父が禁煙をした結果、放置されていたICライターを用いたハッキングである。当時のICライターは高級品で、その着火させるシステムに用いられていた「圧電素子」を活用した技であった。カチっ!とスイッチを押下すると微弱な電気量ではあるが超高電圧の放電が成される仕組みだ。ライターとしての機能はこの放電によってガスに引火させることで達成されるのだが、私の使い方は違っていた。当時のゲームセンターのゲーム機は、小銭投入口のある金属プレートの裏側に、ゲームの心臓部である基盤が絶縁措置も施されずにベタ付けされていたのである。結果、私が父親のICライターから拝借した圧電素子を小銭投入口がある金属プレートにほぼ接地させた状態で「カチっ!」とやると、「高圧放電→電波が発生する→電波が発生するということは周波数が発生する」という単純な現象によって、簡単に言うと”電気ショック”あるいは”電子ショック”が加えられることになるわけです。

結果、大学で論理回路の勉強をされた方もいるかと思うが、そんな小難しいことでもなく、簡単に言えば、電気(子)ショックによりOFFがONになる、ONの状態がリセットされる等々の現象を利用してゲームをタダで好きなだけ遊んでいたのである。このハッキング技は、街のゲームセンターや喫茶店に留まらず、小学六年の修学旅行の時にも如何なく発揮され、旅館の有料テレビ番組の視聴でも絶大な効果を発揮。当時のクラスメート男子全員で有料のポルノ番組を視聴し大いに盛り上がったものだ。この同時期、おそらく日本全国各地で多くの人たちによって同様の手法でハッキングが繰り返されたのだろう、いつの日か対策が施され「カチカチ」は通用しなくなっていた。

まあ、そんなことを思い出しながら三歳になる孫娘とパソコンで遊んでいて思いついたのである。還暦が視野に入り始め、幸いにして子供たちのために働く必要もなくなった私である。聞くところによると今では小学校からプログラミングの授業がはじまるそうな。時代が大きく変わりつつあることだけは確かだと思う。そんなことでこれからは孫娘の為に何かお手伝いできないだろうか?と思いつつ孫娘をウイザード級のハッカーに育てるきっかけ作りをしてみたいという思いに至った。

さて、何から始めるか?私の時のように好奇心をくすぐるような楽しい遊びから孫娘と一緒に楽しんで行こうと思う今日この頃である(^▽^)/


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