実家最高と般若心経

3ヵ月ぶりに実家に帰りました。実家のごはんは豪華やし、お茶も出してくれるし最高ですね。もちろん両親とぶつかったこともありますし、働き出してからもなかなか認めてもらえない時期は不満を溜めていたこともありました。

ですが、両親を超えたい、同等に見られたい、とか思っても永遠に「親は親、子は子」なんだろうなと思います。全然違う関係性の方々が多いとは想像しますが、私はそういう結論に行き着きました。

それからはなんとなく親ともゆるく付き合えるようになってきて、良好な関係です。親は唯一無二の存在ですから、大切にしたいと思います。

ただ実家って暇ですよね。もちろんスマホがあればYoutubeもネットサーフィンもできるので、現代っ子にとっては暇つぶしに何も問題ないのですが、なんとなく実家でしかできないことをしたい。なんて時は、そう、

般若心経を読もう!

実家には仏壇があります。そしたら般若心経もあるのではないでしょうか。そこで般若心経を読んでみました。余談ですが、実兄は仏教系の高校に行き、毎朝般若心経を読まされたため、今でも般若心経を暗唱することができます。

『般若心経』は正しくは『般若波羅蜜多心経』と言います。

「般若波羅蜜多」について説く経典は多くあり、それらを総称して般若経典と呼びます。般若経典は紀元前後から作られ始め12世紀頃まで作られました。『般若心経』はその中のひとつで、般若経典の神髄を短くまとめたとする経典です。

西遊記に出てくる三蔵法師として有名な玄奘(げんじょう、げんぞう)がインドから中国に持ち帰った「大般若経」が原書とされています。三蔵法師はサンスクリット語で書かれていた大般若心経を漢語に訳し、600巻ほどにしたためました。

そして、その600巻のエッセンスをわずか300字弱で表現しているのが般若心経です。般若心経には仏教の真髄となる教えが凝縮しています。

般若心経とは?意味や全文、わかりやすい和訳を解説 | はじめてのお葬式ガイド
https://www.e-sogi.com/guide/14635/

600巻をまとめた300字弱とは驚きですが、情報過多の現代でも通じるものがあります。まとめて重要なことだけ簡潔にして広めることで、わかってもらう、ということでしょうか。

色即是空・空即是色が般若心経のハイライトと言える箇所です。現実は一切空(幻)であり、空は現実である。という、正直全然わかりません。けどクラブで踊り狂っている人たち(色)を見るとき、「この人たちも一切空なんだな」とそんな気持ちになるときがあります。

色即是空・空即是色
しきそくぜくう・くうそくぜしき[s:rūpaṃ śūnyatā/śūnyataiva rūpam]
<色>(rūpa)は、いろ・かたちあるもの、現象する対象、物質的な存在の総体をいい、いっさいを五蘊ごうん(五つの集まり)に分かつその第1で、単に<もの>とみなしてもよい。
<もの>に関して、通常はそれが<そのもの>として実在しているという素朴な日常的な考えを、このフレーズは根底から否定し、<そのもの>が現象し存在しているとするのには、それを成立させ得る主体的・客体的なあらゆる諸条件が充全に備わってはじめて可能であることを明らかにする。
すなわち、<もの>はそれ自体が実体として現象し存在するのではないことを<色即是空>といい、また実体としてではなくて、諸条件に支えられているからこそ、<そのもの>が<そのもの>として現象し存在することを<空即是色>と説く。

引用:『岩波仏教辞典』第三版

俗世(仕事)から離れているので、仏教とか宗教とか考えてみるのも良いかもしれません。とは言え、明後日から仕事始めです。お金ほしい。。。

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