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『ブラックリスト』シーズン9

45/100


シーズン8を最後にギブアップかどうか迷っていたが、結局観てしまった。とにかくしょっぱなから驚くのはレスラーのヒゲの似合わなさ。そしてデンベの口数の多さである。今までの100倍は喋っているのでは?とにかくベラベラとよく喋る。これはキャラ変である。

キャラ変といえばマーヴィンだ。すっかり浅薄な小物になってしまって。「オレが築いた帝国なのに。ウワーン」なんてつまらんセリフ、オレのマーヴィンは言わない。「弁護士の無能を訴える」程度のアイデアでドヤ顔しないでほしいしウージンも驚嘆しないでください。

帰宅したら夫が悪党に縛られて口にはガムテープとか、ハロルドが愚か者パワー発動してひたすら悪手を重ねるとか、腹心の裏切りとか、いやにデジャヴな情景も多く、これは意図的なオマージュなのかと思ったがそれにしても格段に質を落とした二番煎じ感は否めない。特にやはりクライマックスのマーヴィンはどうしてもミスター・キャプランに見劣りしてしまい、リズを殺した黒幕としてまったく釣り合わず。ほかにもレッドの病はどうなったんだという感じだし、謎の姉妹は結局ただの変な姉妹でなんだったんだだし、なんだったんだ。ボーケンキャンプ降板はかなり痛手なんじゃないかと予想していたが、これは痛手どころか瀕死である。

さて肝心のレッドの正体は引き続きはっきりとしないまま。シーズン8で示された事実からはレッド=カタリーナ以外考えられないわけだが、果たしてあれがミスリードだったのか真の伏線であったのかはファイナルを観ないとわからない。ボーケンキャンプもずいぶんな置き土産をしたものだ。ファイナルが華麗にこの大長編大作を締めくくってくれればいいが、9の出来を見るとなかなかに不安要素しかない。でも観るけど。



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