とっても素晴らしい環境で劇場版ラブライブサンシャインを観た話
皆さん、109シネマズプレミアム新宿はご存知でしょうか?
109シネマズプレミアム新宿は2023年、東急歌舞伎町タワー内にオープンした映画館で、坂本龍一氏が音響を監修したシアターが目玉であるほか、シートからラウンジまで全てが他の映画館とは一線を画する、まさに「ここでしか得られない映画体験」ができる場所です。
この映画館がオープンして間もない頃、自分は父と弟に連行されてマリオの映画を観に行きました。
で、その時何と言っても音響の凄さに魅了されてこう思ったわけです
「もしここで劇場版ラブライブサンシャインが再上映されたら絶対観に行こう!」
とはいえ、かなり前に公開された、それも正直ターゲット層がかなり狭いこの映画をここで上映してくれる日は来るのか…
意外と早く来ました
2024年1月に行われた「ラブライブ!シリーズ×東急歌舞伎町タワー コラボ祭り!!」の一環として同年1月19日から「劇場版ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」が再上映されることになったのです。
観るしかない。
そう思い立って上映初日のチケットを早々に確保しました、2度とない機会だと直感したので奮発してClass Sはスクリーンど真ん中の席を確保、6500円は高ぇ!
入り口の機械さんにチケットのQRコードをかざして入場
したらいきなりこれですよ、まあー自分には場違いというか、身に余って仕方のない空間ですねw
上映の1時間前からこの副交感神経マシマシになりそうなラウンジを利用することができます。
んでもって映画といえばポップコーン、109シネマズプレミアム新宿では(多分)全てのチケットにポップコーンとドリンクがセットでついており、カウンターで店員さんに注文するだけで映画の友をいただくことができます。
ここのポップコーン、ほかの映画館のものより美味しい気がします、雰囲気が良いスパイスになっているのでしょうか?
ちなみに味はキャラメルとバターとハーフ&ハーフから選ぶことができます、ハーフ&ハーフが飽きずに食べられておすすめです。
劇場版ラブライブサンシャインの魅力は何と言ってもAqoursやSaint Snowが歌う楽曲の数々、それをポップコーンをバリボリいわせながら観るのは興ざめだな…それにいつかのライブのMCみたく小宮有紗さんに油断してモグモグするのはぶっぶーですわ!って怒られそうだしと思ったからうまさんは上映開始前に爆速でポップコーンをかきこむ妖怪と化していました、はしたない…
そんなことをしているとシアターの入場時間になっていました、CYaRon!の3人に見送られながら極上の「映画を観る体験」ができる空間へと足を踏み入れます
うん、席やばい(あえて写真撮らなかったけど)
肘掛けのサイズが腕3本分はあるし座席のスペースも座り心地も普通の映画館とは比べ物になりません。
極めつけはボタンで操作できるリクライニング付き、これ、映画館だよね?
グリーン車じゃないよね?
映画館に行くときの一番の悩みであったずっと座りっぱなしで腰が痛くなる問題もあまり気にしなくてよかったですw
でもこの映画館の真価はやはり音、予告編の時点から何かに気が付き、期待が高まります。ガンダムSeedFreedom面白そうだな…
本編上映開始3秒後にもう泣きました、「LoveLive!Sunshine!」のロゴとともに流れる波音…ここに来る約半月前に沼津で聞いた波音そっくりそのままなんですよね。
で、その直後に物語の始まりを告げる『僕らの走ってきた道は・・・』ですよ、まずイントロの入り方が違った。
心臓を沸かすくらいの音量でありながら普段スマホとかで聴いていると分からなかった繊細な音が耳の奥までするすると入っていくあの感覚は一体何だったのでしょう?
映画って「音」で楽しむ部分がかなりあるんだなって今回分かりました。
沼津の街のざわめき、夜の雪国の静けさ、そして穏やかな波を切り裂くような轟音を立てる小原家のヘリコプター…
これらの音に全身を包まれ、本当に映画の世界にいるように聞こえるから映画館にいながらイタリアへ、函館へ、そして沼津へ旅ができた、そんな感覚がします。
劇伴も素晴らしかった、海を越え、新たな地の足を踏んだ高揚感を伝えてくれる『ボンジョルノ、イタリア!』に理亞ちゃんがずっと胸に持っていた聖良さんと積み上げたSaint Snowという雪の結晶の尊さが聴こえる『スノードームメモリー』、そして浦の星と最後のお別れをする時に流れた『Everything is here』浦の星がなくなっても今まで走り抜けた軌跡、この目で見た景色がずっと心の中に残り続けるようにAqoursとSaint Snowと共にあった素晴らしい劇伴の数々も忘れることはないでしょう。
ましてやWindy Stageでの浦の星交響楽団による生演奏に加えて、109シネマズプレミアム新宿のこだわりにこだわり抜かれた音響でも聴けたのです、これは一生残るわ…
ありがとう加藤達也さん、フォーエバーカトタツ。
この音響はAqoursとSaint Snowにのみ立つことを許された、11人のスクールアイドルが最後の輝きを見せるラブライブ!決勝延長戦でもその力をいかんなく発揮します。
Seint Snowの『Believe Again』にイントロから打ち砕かれるあの感覚、鹿角姉妹の圧倒的な歌唱力はシアター中にブリザードを巻き起こしました。
その後にはAqoursが『Brightest Melody』を聴くことができるのですが…
なんちゅうもんを聴かせてくれたんや…なんちゅうもんを…
こんな良いBrightest Melodyは聴いたことない…
いや、そやない、1年半くらい前に聴いた記憶がある。
良い、ほんま良い…
これに比べると山岡さんのブラメロは(ry
その後にシームレスで流れる『キセキヒカル』Aqoursが走った1年間を思い出して涙が止まらなくなること請け合いです。この記事を書いているだけでメロディーが脳裏に浮かんで熱いものが…
あとはセリフも聞こえ方が違いました。ラブライブサンシャインって言葉の力強さで色々なものをけん引してきたと思うんですけど、劇場版でこの部分にさらに磨きがかかったように感じるんです。
特に、これからのAqoursを背負う上で壁に当たりながらも歩みを進める千歌ちゃんや、姉離れをする妹という境遇を重ね合わせて理亞ちゃんを想うルビィちゃんはこの傾向が顕著だなと。
力強い、気持ちの込められた言葉が映画の想いを観衆に届けるためすべてを尽くした設備に乗せらせるのだから鬼に金棒というほかありません。
ただでさえ感情を揺さぶられる言葉が心のど真ん中に弾丸ライナーで突き刺さります。
千歌ちゃんの言葉はこの映画を観た翌週、実感が迫ってくることになります。沼津の街は変わっても、心にはあの日のあの場所は残り続ける、沼津とともに駆け抜けてきたラブライブ!サンシャイン!!の軌跡はゼロにはならない、そのはずです。
ルビィちゃんはアニメの中で流れた1年で一番成長したメンバーな気がしています。
最初は花丸ちゃんに隠れてダイヤさんにすがることも多かったルビィちゃんが理亞ちゃんに寄り添って手を差し伸べて…
元々は理亞ちゃんが言っていた「ラブライブ!は遊びじゃない!」この言葉には優しさと未来のスクールアイドルの中心は自分たちだというかのような力強さが宿っていました。
約1時間半ちょっとの感情が揺さぶられる体験も終わり、心の羽が心臓全体にささりまくった状態でシアターを後にします。
少しでも長くこのあまりに素晴らしい余韻に浸りたい…
大丈夫です。109シネマズプレミアム新宿はClass Sチケットを持っている人に限り、映画鑑賞後に利用できるラウンジ「OVERTURE」が用意されています。
写真を撮り忘れてしまうほどに美しい新宿の夜景を眺めながらサービスで頂いたオレンジジュースを飲みつつnoteにどんなことを書こうかメモを取る…今までの映画を観た後の余韻の中で一番浸っていましたw
夜景の眼下には新宿駅が、あっ!中央線と湘南新宿ラインが同時に出発した!
…そんな感じで結局飽きずに1時間ほど滞在したのちに帰路に就きました。
ここまで109シネマズプレミアム新宿で劇場版ラブライブ!サンシャイン!!を観た感想?を主に(というかほぼ)音響に着目しながら書いてみました。
自分の無いに等しい感性に頼りながら書いたのでこの劇場の素晴らしさがうまく伝わるか不安ではありますが、とにかく至高の体験ができたというのはお知らせしたいと思います。
この映画だけは良い環境で観たい!特に音にはこだわりたい!ということがあれば109シネマズプレミアム新宿は是非お勧めしたいです!
チケットがお高いので自分はそう易々といくことはできないと思いますが…w
次行くとしたらぽっぴんどりーむ!が再上映されたときかな…
あの音響設備で『DRIVE US CRAZY』を聴いてRASに体全体を砕いてもらいたい()
末尾にはなりますが、坂本龍一さんとこんなにも素晴らしい劇場を作ってくださった皆さん、「ここでしかできない体験」をさせていただき本当にありがとうございました、心からの敬意を表します。
ここまでまでお読みいただきありがとうございました!なんだかいつにも増して怪文書チックになっていた気がします、すみません…
よろしかったらスキとフォローをよろしくお願いいたします!
最後に「劇場版ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」の公式サイトを貼らせていただきます、各種配信サイトでも見ることができるようなのでまだ観ていない方はぜひ。
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