レストラン

自分勝手に幹事をキメたら気持ちが楽になった

年末年始、年度末年度始めは、久々に会う人が多くなる季節ですが、特によくあるのがほぼ1年に1度しか会わない学生時の友人グループの集合です。

仕事納め、もしくは年度変わりにこっちに戻ってくる友人きっかけで久々に活性化するグループLINE。

私は30歳という節目ということもあり、友人の結婚式が乱立する中で、そこでも話の輪が広がり、この「久々に集まりたいね~」に何度も遭遇することになりました。

一言先に断っておくと、集まること自体は大好きです。学生時の友人はどのタイミングの人も好きな人ばかりですし、交友関係が狭い私にはどの人も大切。

まあ、正直、生活環境が違いすぎて1年に1度会うくらいで丁度いいわ…という人もいたりするのですが、だとすると余計この年末年始の集まりは外せないものになってきます。

ただ、毎回そこで味わう、むずがゆさがあります。

それは「みんながいいものでいいよ、合わせるよ」問題。

特に女性の集まりだと多発するこの問題。ぶつかったことはないでしょうか。私は無論ある。

普段から頻繁に会う友人や会社の人とは価値観が合ってるのと、遠慮がないことから予定はバンバン決まります。〇日ならいいよ、△△が食べたい、夜飲みが良い、店はここがいい、と意見を出し合い、手が空いている人、もしくは食べたいものがある人がすぐに予約。ともすれば、遠慮がなさすぎると見えなくもないですが、いたってスムーズです。

ちなみにIT寄りの仕事に就いている恩恵か、上下関係が緩やかなため、仕事飲みにおいても、若手が必死に店を探すというより、美味しいところを知っていたり、食べたいものがある人が動く、というスタンスです。

そんな日常から、学生時は価値観が合っていたが、今はそれぞれ別々の道を歩んでいる友人と集まると、まぁびっくりするくらい物事が決まらない。

日程を決めるのは最近だと、調整ツールのおかげでだいぶスムーズですが、時間一つ取っても、子供がいるから昼に決まってる人、集まるなら夜のお酒と思っている人など、各自、普段のコミュニティでの常識を持ち込む持ち込む…。

挙句の果て、お店はわからないから任せるよと言ってくる人たちもいて、せめて食べたいものと価格感を言ってくれと思いながら、いくつか探してくると「どれもおいしそう~」「私どれでもいいよ~」の嵐。

強いて言うならここがいい、という意見がようやく出始めたころ、「この時期、お店やってるかな…?」と解決しないラリーの続くグループLINE。

早くしないとほんとに予約取れなくなっちゃうよ?とイライラしてるところでふと思ったんです。

全部私が決めちゃえばいいんだ。

今まではみんなと一緒に協調性を強調した立ち振る舞いをしてきたけど、今じゃそんなことは我慢できないような人間になっている私。なんて自己中なのか。これは環境がそうさせたんだと思いたい。とにかく膠着状態での暇つぶしLINEは我慢できない。

ということで、気になった店に適当に電話、予約が取れるところでちょいとリッチなランチコースの予約。時間もメニューもお店もマスト用件だけ抑えて確保しちまえ。

あとはみんなに情報共有して予約名伝えて、そこで魔法のひとこと。

一旦勝手に予約してみた!ごめん笑。まだ◯日までキャンセル効くから何かあったら気にせず変えちゃってください💦

何故みんなに謝るのか、てか誰かやってくれよ…というネチネチを飲み込みながらペロンと送信。

そしたらまぁ結局、日付がリスケにならない限りは私の予約名にみんなが集まるんですよね。十中八九。

ありがとう〜💕しか言ってこない友人にも、心が狭い私はそこでまたイラッとしたりしなかったりなんですが、それを差し引いても、いつまでも決まらない様子見LINEに終止符を打てるのは心の健康に良いことだと思ったのでした。

読み返してもなんと自分勝手だと思う上に、やってやったぞ感が出るので押し付けがましいのは百も承知なのですが。ほどほどに美味しくてゆっくりできるお店で、待たずに座れてたっぷり喋れたらそれでいいじゃない。

どこに時間をかけるのか、どこに目的があるのか。それを忘れずに生きていきたい、なんて言ってみたりして。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?