おじいちゃんの話
去年の今日、おじいちゃんが亡くなった.
私のおじいちゃんは、
とっても格好いい人だった.
商社で働いていて、世界を回るお仕事をしていた.ちっちゃい頃から会うときは、いつも洋風のお洒落なスーツを着て、レストランに現れた.
お年玉の代わりに、クリスマスカードと贈り物を送ってくれるような人だった🎄
何より、好きなものの話を楽しそうにしてくれた.
広い世界をもっているおじいちゃんと話をするのが好きだった.
亡くなる数日前に病室に行ったときも、細くなった腕でひたすら日経新聞を読んでいた.
内容が分かっていたのか、分からなかったのかは定かではないけれど、仕事が大好きだったおじいちゃんにとって、ずっとルーティーンだった新聞を読むことは、力が弱っててもやりたいことだったんだと思う.
現役バリバリ!みたいなときは、いろんなことを取り繕ったり、他人からどう見えるかを意識したりするものだけど、年をとっていくといろんなものが削ぎ落とされてシンプルになっていく.
そして、シンプルさの中にこそ、人の本質がある気がした.
そんなおじいちゃんとのことがあって、考えた.
ずっと生きていられる訳じゃないから、私もいつか死んでしまうときが来る、そのときに何が残せるんだろう.
だからこそ、自分に正直な決断をしていきたいと思った.
あれから1年が経った.
この1年で大きな変化があって、見えている世界もだいぶ変わった.
決めるのに勇気がいること、不安なこともたくさんあった.
だけど、どんなにかっこわるいときの私でも、おじいちゃんの孫なんだから大丈夫と、おじいちゃんの存在が背中を押してくれた.
私はこの先何ができるか、今はまだ不透明だけれど、人の役に立つこと、自分に誇りをもつこと、興味をもって世界を広げていくこと、好きなものに情熱を注ぐこと
おじいちゃんの生き方から学んだことをちょっとずつ真似していって、すてきなおばあちゃんになりたい👵
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